中塩佳那が無敵の3連勝。西慶司郎が2年ぶりの勝利。JPSA「第26回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」

優勝した西慶司郎、中塩佳那

JPSAショートボード第3戦「第26回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」は大会3日目。昨日の女子のR-4が残っていたものの、まずは男子のR-5から。そして、今日が最終日として決勝まで行うことがコールされた。今日が大会最終日となる。

 

 

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朝イチの会場はサイドオンの北東の風が強く吹く。さらに予報では雨も混じり風速7メートルを超え、11メートルまで吹くとのこと。波はその風で押しつぶされて、サイズダウンのモモコシ。

 

しかし、試合が始まると予想に反して潮の上げ込みで、なんとセットで胸までサイズアップ。風はそのまま強いものの、最終日にふさわしいコンディションとなった。

 

 

西慶司郎が2年ぶりの優勝。

 

西慶司郎

西慶司郎
昨年は一度も優勝が無かったものの、コンスタントな成績でグランドチャンピオンを獲得した西慶司郎。今年は優勝にこだわり、タイトルを獲ることを目標にツアーを廻る。

今大会のR-3では佐藤利希のインターフェアで救われたものの、そこから軌道修正。調子を取り戻して、自分の勝ち方でラウンドを勝ち上がる。

 

決勝ではプライオリティーの使い方、ヒートの組み立てが上手かった。ヒート中盤には右から左で移動して演技を見せることで、安室を揺さぶる。この心理戦も完璧で、それに惑わされた安室は優先権もままならず波をつかめず。波運も味方につけた西慶司郎の完勝だった。おめでとう!

 

 

「待ちに待った優勝で、2020年の特別戦以来の優勝で、それまでは何度かファイナルには残らせてもらっていたんですが、ようやくって感じで良かったです。本当に。最高ですね。

 

 

相手がジョー(安室丈)だったんで、地元の後輩で。前線の新島での後輩のロイ(金沢呂偉)が優勝していたんで。そろそろ先輩の意地を見せないとなと思っていたところで、やっと掴めました。

 

 

今大会は凄く運が良くて。強運だなって思っていました。ラウンド3でそんなことないだろうってことが起き、その次も波周りが良くないものの、なぜか勝ち上がれて。

 

知り合いの人にラインで言われてて「ふざけた試合しているじゃないぞ!」と「負けに来てんなら出るんじゃねーぞ」と。それで心入れ替えて地に足ついたなって感じでした。

 

乗ってなかった分、波を選んじゃっていた部分があって。乗り始めるとポンポンとスコアが上がり始めているなというのも実感としてあったので、それは迷いなく数乗ってくべきだなって思いました。

 

これからもっとサーフィンのギアを上げていきたいですね。試合全体を振り返ると、まだまだ修正しなければならない点が多々あるんで、それをしっかり一回気持ちをリセットして、次の鴨川戦に挑みたいです。グランドチャンピオン2連覇に向けて頑張ります。」

 

 

安室丈
こちらもヒートをこなすごとに、波とのリズムも合って調子を上げていった。スピードある演技にフローが相まってエクセレントも叩き出す。しかし、決勝ではその素直さが仇になって、西慶司郎に手玉に取られた。

 

 

中塩佳那、破竹の3連勝。完全勝利なるか。

 

中塩佳那
昼過ぎには波のコンディションが悪くなり、サイズはあるものの厚いブレイク。キレイな波よりもグシャグシャでもデカい、速い波を得意とする中塩。相手が苦戦しているところ、ポテンシャルのある波をすかさず見つけてスプレーを飛ばす。それもパドルの速さがあるからできること。これで今年のJPSAの開幕から3連勝を達成。おめでとう!

 

「めちゃくちゃ嬉しいです。今回はみんなに3連勝しなよとか、グラチャン確定させちゃいなよとか言われて、結構プレッシャーにはなっていたんですけど、それを良い気持ちに持って行けたので良かったです。

 

1日目、2日目とサイズもなくて、風も凄く強くて自分の中では苦手な波。自分の意識の中でもそれがあって、ライディングに出ちゃっていたのかなって思っていました。

 

最終日の北東の風は結構好きで、吹くなら思い切り吹いて欲しいぐらいで、サイズの最終日は上がったので、最後は好きなコンディションでできたのかなって思います。

 

 

ファイナルは、思ったよりもセットが来なかったというか、波が止まってしまっていて。上手くプライオリティを持っているときに、良い波乗れて25分間が終わったって感じですね。

 

新島、御前崎、茨城と3戦続いたんですが、自分的には調子はあまり良くなかったんですが、最後は自分のライディングができて優勝できて良かったです。次は鴨川のJPSAなので気を引き締めて頑張るので応援よろしくお願いします。

 

川合美乃里
怪我があったものの、そのサーフィンスキルに磨きがかかった。ボードコントロールが上手くなったことで、よりスタイリッシュになった。攻めた演技にはジャッジも高評価。タイプが違う中塩とは最後まで争うと予想される。

須田喬士郎
昨年の6月にサーフィン中に左足の内側靭帯を負傷し、サーフィンができない時間が続いた。今年になってトレーニングも再開し、試合にもエントリー。

もともと地力はあったものの、試合ではなかなか勝てなかった一人。それがこの大会では別人のごとく、ヒートの組み立てや波の選び方など格段の違いが見えた。ヒートをこなすごとに、戦い方を吸収し、勝つことで自信が満ち溢れる相乗効果。ついに覚醒か。

 

 

「第26回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」

 

優勝:西慶司郎、中塩佳那
2位:川合美乃里、安室丈   さわかみグループ 澤上龍社長 大洗町副町長 関清一様
3位:池田美来、都築虹帆 さわかみグループ 澤上龍社長 大洗町副町長 関清一様
3位:金沢呂偉、平原颯馬 さわかみグループ 澤上龍社長 大洗町副町長 関清一様
ベストライディング賞:男子:安室丈 (8.25ポイント) I.S.U沼尻和則様
ベストライディング賞:女子:池田美来(8.00ポイント)I.S.U沼尻和則様

男子
優勝:西慶司郎(¥740,000)
2位:安室丈 (¥360,000)
3位:平原颯馬、金沢呂偉(¥210,000)
5位:須田喬士郎、河谷佐助、大音凜太、安井拓海(¥105,000)

女子
優勝:中塩佳那 (¥320,000)
2位:川合美乃里(¥150,000)
3位:池田美来、都築虹帆(¥85,000)
5位:馬庭彩、松岡亜音(¥ 50,000)
7位:庵原美穂、佐藤季(¥ 30,000)

ベストライディング賞(賞金10万円)
男子:安室丈 (8.25ポイント)
女子:池田美来(8.00ポイント)

 

西慶司郎が逆転トップ。中塩は独走。

 

西慶司郎はこの優勝でランキングはトップとなりカレントリーダーに。首位だった金沢は今大会が3位という結果で順位を一つ下げて2位となり、西慶司郎を360点差で追いかける。

女子は中塩佳那が今期3勝目でトータル6000ポイントでダントツのトップ。準優勝だった川合は1720ポイントを加算して、4280ポイントで2位に順位を上げた。

 

川合美乃里
練習中に右足(後ろ足)の筋を痛めて、今大会は痛み止めとテーピングで出場した川合美乃里。それでも準優勝という成績は立派。早く完治することを祈ります。

「RwWave」
ビーチクリーン活動で、3日間お借りした磯場ポイントをみんなで清掃。
ROXYチームの池田美来、都築虹帆、佐藤季の3人は袋いっぱいにゴミを集めてくれました。

須田喬士郎
怪我からの復帰で、ヒートでは姉の那月が弟の試合をバックアップ。

磯場ポイント
潮が引くと、この岩がそこかしこで姿を現す。

男子3位:平原颯馬
オンショアの好きなコンディションだったというファイナルデイ。好調が続いている平原。次は茅ヶ崎に優勝持って帰れるように頑張りますとSNSでコメント。
男子3位:金沢呂偉
安室丈との同郷対決に今回は敗れたロイ。このレイバック・スラッシュが今シーズンの注目のサーファーの一人である証だ。

男子5位:河谷佐助
爆発的なパワーを秘めている河谷佐助。そのエネルギッシュなサーフィンが空回りするときもあるが、ハマったときのポテンシャルの高さは半端ではない。

男子5位:大音凜太
フリーサーフィンも楽しいんですけど、試合で勝つことを目標に頑張っているんで、試合が増えることは自分のモチベーションも上がるし、これからもっと勝っていきたい。と今シーズン好調な大音が言った。

男子5位:安井拓海
オンショアで風が強くて、どの波に乗ったら良いか分からないコンディションだからこそ、楽しんで出来るだけたくさん波に乗ることを心がけた安井だったが、QFで惜しくも敗退。
女子3位:池田美来
昨日はエクセレントライドをスコアした池田。地元御前崎で鍛えた風波でのテクニックを披露。予想しないところでセクションが出来てきて、当て込めるところが好きだと言った。

女子3位:都築虹帆
御前崎の試合で優勝して勢いのある都築だったが、今回優勝した中塩に御前崎の借りを返された形になった。彼女のように自分をプッシュするサーファーがいるおかげで日本の女子サーフィンのレベルは上がり続けている。

女子5位:馬庭彩
今回オーストラリアから帰国し、御前崎と茨城の試合に出場した馬庭。オーストラリアの大学に通いながらプロ活動を続け、パワフルなサーフィンで、日本とオーストラリアをまたにかけて活動する

女子5位:松岡亜音
昨年の茨城でセンセーショナルなデビューを飾った、ディフェンディングチャンピオン松岡亜音。今大会は波とのリズムが合わず惜しくも5位でフィニッシュ。

女子7位:庵原美穂
ベテラン庵原がキレのあるサーフィンを見せてラウンド4進出し、7位でフィニッシュ。

女子7位:佐藤季
御前崎のジュニアでも4位となり着実に上位に入賞を果たしている佐藤。次回の活躍が楽しみだ。

 

 

 

ヒート表

 

■9/6 (火) ショートボード Day1
>>ABEMA SPORTSチャンネル LIVE配信
■9/7 (水) ショートボード Day2
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■9/8 (木) ショートボード Day3
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■9/9 (金) 大会予備日

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

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