男女共セミファイナルを戦う4名が決定。QS3000タミル・ナードゥ・インターナショナル・サーフ・オープン4日目

岩見天獅 WSL / Tim Hain

マハーバリプラム・ビーチ、タミル・ナードゥ州、インド(2023年8月18日金曜日) – マハーバリプラム・ビーチでは、タミル・ナードゥ・インターナショナル・サーフ・オープン・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)3,000イベント4日目が開催された。

 

 

今日、男女のクオーターファイナルが3フィートのクリーンな波で行われ、明日もこの歴史的なイベントの勝者が決定するコンディションが続くと予想されている。

 

 

本日は女子の残りのクオーターファイナルからスタート。H3で脇田紗良と大村奈央、H4で佐藤李と都築虹帆が対戦。H3では脇田がスタートから6.75の高得点を叩き出して、後半には5.75のバックアップをスコアしてラウンドアップ。

 

脇田紗良
脇田紗良  WSL / Tim Hain

 

H4では佐藤李と都築虹帆の幼馴染対決では、都築がヒートを終始リード。しかし、ヒート終盤に岩の前で割れるビッグセットをキャッチ。得意のカービングターンのレールサーフィンを披露し6.50をスコアして逆転。最後は4.50でリードを広げてSFへ勝ち進んだ。

今回のイベントMCに和光大が参加。日本選手をサポートしてくれている。佐藤李
佐藤李  WSL / Tim Hain

 

佐藤李「セットが少なくて。でもミドルサイズの波は思ったよりも点数が低かったので、それにナナホ(都築)もサーフィンが上手なので、セットの波に乗らないと勝てないと思ったので、セットを待ってそれに乗れたので良かったです。幼馴染のナナホとのヒートは、楽しめました。」

 

小濃来波  WSL / Tim Hain
大音凛太  WSL / Tim Hain

 

男子のクオーターファイナルが続けて行われ、H1でアジアランキング1位の大音凛太が、今回好調な小濃来波と対戦。小濃はサイズのあるセットの波を掴み難しいインサイドセクションでリエントリーをメイク。6.50をスコアしてヒートでアドバンテージを取る。

 

大音はビッグセットでミスを侵してしまうも、アンダープライオリティで7.50をスコアして巻き返しトップを奪い返す。しかし残り3分を切って小濃がチャージ。クリティカルなターンを連発して7.65をスコア。大逆転でSF進出を決めた。

 

キアン ・マーティン  WSL / Tim Hain

 

男子QFのH1後、潮の良い時間を待ってオンホールド。再開後、H2では安室丈が、キアン ・マーティンと対戦。ヒートは安室がスタートから7.75をスコアすると、キアンもそれに答えて7.25で応戦。

 

ヒート開始早々に両者とも7点台をマークするハイスコアヒートの展開となる。ヒート後半まで安室が優勢の試合だったが、キアンが終盤にヒート一番のセットをつかんで8.00のエクセレントをマーク。惜しくも安室はここで敗退。5位でフィニッシュとなった。

 

キアン・マーティン(SWE)

 

スウェーデンのキアン・マーティン(SWE)は、マハーバリプラム・ビーチでの印象的なパフォーマンスでセミファイナル進出を決め、初のインド遠征を満喫。マーティンは、長いリーリング・ライトで良いリズムを掴み、ソリッドなヒート・トータル15.25をスコア。明日のセミファイナルで小濃と対戦するマーティンは、この調子をキープしたいところ。

 

「この旅は、とても自然発生的で、計画性のないものでした。「幸運にも前日にコールされなかった最初のヒートの前に、朝の4時半にここに到着しました。ヒートに勝ち続け、波もどんどん良くなっているので、その甲斐がありましたね。安室丈は信じられないようなサーフィンをしていたので、自分も大きな波に乗る必要があると思っていました。幸いなことにセットも取れて勝つことができました。インドに来てとてもストークしています。」とマーティンが言った。

 

 

ケトゥ・アグス WSL / Tim Hain

 

H3では田中大貴が ケトゥ・アグスとCS対決。気合の入る田中大貴はスタートから3つのソリッドターンのコンビネーションで7.00 をスコア。ワンライドの田中は優先権を持ってセットを待つが、アグスも得意のパワーハックで6.50と5.00をスコア。田中にプレッシャーをかける。

 

田中大貴 WSL / Tim Hain

 

プレッシャーからか田中は2本目の波にテイクオフして走り出した瞬間に滑ったようにワイプアウト。そこから慌てて波に乗る田中はペースを崩され、ニード4.50を出せずに悔しい敗退となった。

 

岩見天獅 WSL / Tim Hain
加藤翔平 WSL / Tim Hain

 

H4では加藤翔平と岩見天獅が対戦。先制攻撃を仕掛けた加藤が7.00 と 5.75を立て続けにスコア。じっくりと波を吟味した岩見も6.50で応戦。バックアップも5.00をそろえてジリジリとその差を縮めていく。そして、残り時間10分を切って、優先権を手に入れた岩見がグッドセットをキャッチ。

 

ファーストターンからスピード、 パワー、コミットメントが感じられるコントロールされた マニューバーでエクセレントの8.00をスコア。大逆転でセミファイナル進出を決めた。

 

いよいよ明日がファイナルデイ。残り6ヒート。ネクストコールは現地時間の午前6時30分、午前7時に開始する可能性がある。(日本時間10時、10時30分開始)

 

 

男子セミファイナル・マッチアップ

ヒート1
小濃来波 VS キアン マーティン

ヒート2
ケトゥ・アグス VS 岩見天獅

 

女子セミファイナル・マッチアップ

ヒート1
松田詩野 VS  中塩佳那

ヒート2
脇田紗良 VS 佐藤李

 

 

オフィシャルサイト

Tamil Nadu International Surf Open

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/169/tamil-nadu-international-surf-open/main