第4回なみのり甲子園が閉幕。寺田文太が優勝して、大原高校が2連覇。大会ハイライト映像まとめリポート。

大原高校の寺田文太

写真、リポート:山本貞彦  「第4回なみのり甲子園」は本日が最終日。今日の会場は朝は風が弱く、水温と気温差でモヤが発生。晴れるまでの間、オンホールドとなったものの、45分遅れの7時15分から試合がスタート。波は朝一上げいっぱいで、ハラムネでセットはカタぐらい。

 

 

第4回「なみのり甲子園」ハイライト映像。

撮影、編集:deltaforce surf

 

朝はやはり、突堤(キレメ)から乗る選手が多かったものの、引きに向かい、左のバンクで演技する選手と別れた。波自体はセットなら2から3アクションは入るものの、それ以外はバラけた波でまとまりない感じ。1発当ててフィニッシュという波での戦いとなった。

 

女子の小学生クラス

女子・小学生クラス
優勝:川瀬煌渚(かわせきらな) 三重県志摩市立東海小学校

 

決勝はまず女子の小学生クラスから。決勝は鈴木萌々葉、古橋都瑚、武藤琉夏、川瀬煌渚という組み合わせ。昨日同様、引きいっぱいでの試合時間となったことで、波の選択に選手全員が苦労する展開。

 

優勝:川瀬煌渚(かわせきらな) 三重県志摩市立東海小学校
2位:武藤琉夏(むとうるか) 東京都墨田区立柳島小学校
3位:古橋都瑚(ふるはしとこ) 静岡県浜松市立伊佐美小学校
4位:鈴木萌々葉(すずきももは) 千葉県一宮町立一宮小学校

 

それでも試合中盤に、張る波を見つけた武藤琉夏が、2ターンマニューバーでトップに躍り出る。しかし、川瀬煌渚が終了間際に怒涛の攻め。当てにいった演技が評価され、5.33、6.17でトータル11.50ポイントで逆転優勝で幕を閉じた。

 

女子の中学生・高校生クラス

女子・中学生・高校生クラス
優勝:石井有沙(いしいありさ) 千葉県南房総市立千倉中学校

 

続いて女子の中学生・高校生クラス。清水ひなの、登坂祐妃、石井有沙、清水ひなたのマッチアップ。試合は清水ひなのが、1発ながら着地をことごとく成功させてポイントを加点していく。それを追うひなた(ちなみにひなたが姉、ひなのが妹です)。

 

優勝:石井有沙(いしいありさ) 千葉県南房総市立千倉中学校
2位:清水ひなの(しみずひなの) 明聖高等学校
3位:清水ひなた(しみずひなた) 明聖高等学校
4位:登坂祐妃(とさかゆうひ) 湘南工科大学付属高等学校

 

セミで逆転ラウンドアップした登坂祐妃も攻めるものの、点は伸びず。石井は思い切りの良い演技で何とか喰らいつく。終了直前に各自が演技してジャッジ待ち。キレのあるバックサイドを当て込んだ石井に6.10ポイントがついて、こちらのクラスも逆転。昨年の小学生クラスで優勝に続き、お姉さん相手に中学生の石井有沙が嬉しい優勝を決めた。

 

 

男子の小学生クラス

男子小学生クラス
優勝:田邉大成(たなべたいせい) 千葉県いすみ市立中根小学校

 

男子の小学生クラス。飯田翔斗、宇野雅晴、中鉢晴心、田邉大成が決勝メンバー。小学生ながらしっかりレールを使い、体重が軽いハンディもボードコントロールで対処して、きっちりフィニッシュまで決めてくる。

 

優勝:田邉大成(たなべたいせい) 千葉県いすみ市立中根小学校
2位:中鉢晴心(ちゅうばちはると) 神奈川県茅ケ崎県立緑が浜小学校
3位:宇野雅晴(うのまさはる) 宮崎県日向市立平岩小学校
4位:飯田翔斗(いいだしゅうと) 千葉県旭市立矢指小学校

 

これまでの試合の流れでは飯田翔斗の優勢かと思いきや、ファイナルでは田邉大成がセットをつかんで、スープもうまく抜けてロングライドでロールイン。僅差の戦いだっただけに、田邉大成の波の選択で勝負あった。

 

男子の中学生クラス

男子・中学生クラス
優勝:和氣堆人(わけたいと) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校

 

男子の中学生クラス。こちらは強矢凛太郎、岡野漣、和氣堆人、大塚昂摩の戦い。プロの岡野のテクニックか、強矢のパワフルなサーフィンか。これに待ったをかけたのが、和氣堆人。

 

優勝:和氣堆人(わけたいと) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
2位:強矢凛太郎(すねやりんたろう) 千葉県一宮町立一宮中学校
3位:岡野漣(おかのれん) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
4位:大塚昂摩(おおつかこうま) 千葉県東金市立東金中学校

 

スピードマスターが如く、フローもありながらの演技は小気味よく技も決まる。今のジャッジの評価も高い「攻める」演技を魅せて、頭ひとつ抜け出して優勝。

 

男子の高校生クラス。

男子・高校生クラス
優勝:寺田文太(てらだぶんた) 千葉県立大原高等学校

 

男子の高校生クラス。これが今日最後のヒート。決勝は岩見天獅、寺田文太、河野真ノ彩、宮澤輝の4人。下馬評では岩見天獅の独壇場になると言われていた通り、試合開始後、瞬く間に2本揃えてヒートを引っ張る。河野、宮澤も演技を重ねるが、岩見の優位は変わらず。

 

優勝:寺田文太(てらだぶんた) 千葉県立大原高等学校
2位:岩見天獅(いわみてんし) N高等学校
3位:宮澤輝(みやざわきら) 千葉県立一宮商業高等学校
4位:河野真ノ彩(こうのまのあ) 明聖高等学校

 

片や寺田は波をじっくり待つ作戦。それでも試合が後半になり、焦りも出る時間帯。待ちに待ったセットで寺田が5.50ポイント。ニードが3.60ポイントとワンライドで逆転可能な状況に。寺田はそのまま左にずれて、再びセットをつかんで3.93ポイントを叩き出し逆転。そして、試合終了前には岩見をきっちりガード。2本の演技で完全優勝とドラマチックな試合展開となった。

 

 

サーフィンも勉強も両立できてこそ。

 

登坂祐妃

この「なみのり甲子園」は今回、北は北海道、南は沖縄まで。また、韓国からもエントリーがあり、広がりを見せる。協会の大会とは違う年齢別の学生の大会であり、ヒートではプロ参加もあることで、普段は戦えない選手とも戦える場所を提供している。

岩見天獅

もちろん試合だから勝敗がつく。勝てば嬉しいけど、負ければ悔しい。でも、それだけで終わらせないでほしい。サーフィンも勉強も両立できてこそだ。今は学校に行きながら、楽しくサーフィンをやることが一番大切。それをこの大会が教えてくれた。

 

 

「第4回なみのり甲子園」大会結果

プレゼンターは 中塩佳那プロ 蛸操氏 鵜澤清永氏

男子・高校生クラス
優勝:寺田文太(てらだぶんた) 千葉県立大原高等学校
2位:岩見天獅(いわみてんし) N高等学校
3位:宮澤輝(みやざわきら) 千葉県立一宮商業高等学校
4位:河野真ノ彩(こうのまのあ) 明聖高等学校

男子・中学生クラス
優勝:和氣堆人(わけたいと) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
2位:強矢凛太郎(すねやりんたろう) 千葉県一宮町立一宮中学校
3位:岡野漣(おかのれん) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
4位:大塚昂摩(おおつかこうま) 千葉県東金市立東金中学校

小学生クラス
優勝:田邉大成(たなべたいせい) 千葉県いすみ市立中根小学校
2位:中鉢晴心(ちゅうばちはると) 神奈川県茅ケ崎県立緑が浜小学校
3位:宇野雅晴(うのまさはる) 宮崎県日向市立平岩小学校
4位:飯田翔斗(いいだしゅうと) 千葉県旭市立矢指小学校

女子・中学生・高校生クラス
優勝:石井有沙(いしいありさ) 千葉県南房総市立千倉中学校
2位:清水ひなの(しみずひなの) 明聖高等学校
3位:清水ひなた(しみずひなた) 明聖高等学校
4位:登坂祐妃(とさかゆうひ) 湘南工科大学付属高等学校

女子・小学生クラス
優勝:川瀬煌渚(かわせきらな) 三重県志摩市立東海小学校
2位:武藤琉夏(むとうるか) 東京都墨田区立柳島小学校
3位:古橋都瑚(ふるはしとこ) 静岡県浜松市立伊佐美小学校
4位:鈴木萌々葉(すずきももは) 千葉県一宮町立一宮小学校

 

ライブスコア:
https://liveheats.com/events/154487

なみのり甲子園 公式インスタグラム:

https://www.instagram.com/naminori.kousien/