CSロングとも男女ベスト4決定。井上鷹5位。USオープン&ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2023年8月5日土曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャレンジャー・シリーズ第4戦「ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico」と2023 WSLロングボード・ツアー第1戦「ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック」は大会8日目。

 

本日はチャレンジャー・シリーズの男女クオーターファイナル、ロングボードの男女クオーターファイナルが行われ、いよいよファイナルデイがセットされた。

 

 

リンドブラッドが今日の最高得点をマーク、サリーUSオープン2度目のタイトルなるか。

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)© WSL / Morris

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)は今日も絶好調を続け、カリフォルニア、サンクレメンテのコンペティターは、ダイナミックなフォアハンドを武器にパーフェクトに近い9.00(10点満点)をマーク。

 

このスコアで元CTサーファーであるルアナ・シルバ(BRA)を圧倒し、リンドブラッドは今シーズン2度目のセミファイナル進出を決めた。リンドブラッドは現在チャレンジャー・シリーズで7位につけており、ランキングを上げるためにもここで良い結果を残したい。

 

ソイヤー・リンドブラッド(USA)© WSL / Nolan

 

「ポイント的に、このヒートを勝ち上がる必要があることは分かっていました。クォーターとセミファイナルの間には大きなポイント差があります。ルアナ(・シルバ)はとても上手なので、彼女はまだ9.66を出せると思っていたから、最後まで緊張していました。

ヒートの前に、父とコーチとで波を見ていて、レフトが入ってくるのが見えたんです。2、3分でいいからあそこでやってみたかったんです。彼女を1人にしたくなかったから、ピアの方にパドルで戻ろうとしたら、あの波が来て、本当にラッキーでした」。

 

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)は、クオーターファイナルを勝利し、2度目のUSオープン・オブ・サーフィン・タイトルに向けて走り続ける。フィッツギボンズとリンドブラッドは、セミファイナルでレイラニ・マクゴナグル(CRC)とエリー・ハリソン(AUS)と対戦。

 

 

コラピント、ラポーザ、五十嵐が南カリフォルニアをリードし最終日へ

 

ノーラン・ラポーザ(USA)© WSL / Nolan

 

男子のクオーターファイナルは、リーフ・ヘイズルウッド(AUS)がロングビーチのノーラン・ラポーザにノンプライオリティ・インフェアランスを起こすという衝撃的な幕開けとなった。ラポーザはヘイズルウッドのミスを活かし、2021年以来となるUSオープン・オブ・サーフィン準決勝進出を果たした。

 

クロスビー・コラピント© WSL / Nolan

 

また、同じ南カリフォルニア出身のクロスビー・コラピントは、CTクオリファイを狙うマテウス・ハーディ(BRA)からプレッシャーを受けながらも、素晴らしいパフォーマンスを披露。スタートで出遅れたコラピントだったが、フォアハンドで6.50をスコアしてリード。そして、6.70をスコアしてセミファイナルへの切符を獲得した。コラピントは、兄のグリフィン・コラピント(USA)と同じくUSオープンでの優勝を目指す。

 


「最初は6.00でスタートする予定でしたが、マテウス・ハーディがクイックにスタートし、少しプレッシャーをかけてきました。」とコラピント。「そして4.13をマークして、これはヒートのスタートとしてはベストではないと思いました。でも、まだいけると思ったんです。残り15分、自分を信じて信じて。そう感じることができたのは最高の気分です」。

 

イーライ・ハネマン(HAW)

 

セミファイナルでラポーザとコラピントが対戦。イーライ・ハネマン(HAW)とハンティントン・ビーチのローカル・ヒーローでUSオープン・オブ・サーフィンを2度制した五十嵐カノア(日本)が対戦する。

 

五十嵐カノアがついにセミファイナル進出。USオープン・オブ・サーフィン3度目の優勝なるか。大会8日目。

 

カレオパアとジェンセンの連覇なるか。ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック

 

その後、世界最高峰のロングボーダーたちがステージに上がり、週末のギャラリーにスタイル&フローを披露。

 

ケリス・カレオパア(HAW)

 

ディフェンディング・イベント優勝者のケリス・カレオパア(HAW)と元WSLロングボード・チャンピオンのレイチェル・ティリー(USA)は、ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・クオーターファイナルをドラマチックにスタート。

 

ティリーはヒートを通して序盤からリードを築き、終盤までリードをキープ。しかし、カレオパアが6.63をスコアし、5分経過した時点でリードを奪取。セミファイナル進出を決めたカレオパアのイベント・タイトル防衛も目前に迫った。

 

またWSLロングボード・チャンピオンに君臨するソレイユ・エリコ(USA)は、クオーターファイナルのヒート3で、ワールド・タイトルを脅かすアリス・リモイン(FRA)を撃破。エリコは、ソフィア・カルヘイン(HAW)と3度のWSLロングボード・チャンピオンであるホノルア・ブルームフィールド(HAW)と共にセミファイナル進出を決めた。

 

テイラー・ジェンセン(USA)

 

メンズ・ロングボードのクオーターファイナルでは、3度のWSLロングボード・チャンピオンに輝いたテイラー・ジェンセン(USA)が、同じロングボード・ツアーのベテランであるエドゥアール・デルペロ(FRA)を退け、さらに素晴らしいパフォーマンスを披露。

 

素晴らしいウェイブ・セレクションとクリティカル・セクションを攻略する力を持つジェンセンは、午後のコンディションで14.70(20点満点)という素晴らしいスコアをマーク。歴史的な4度目のワールド・タイトル獲得に向けてジェンセンはファイナルデイに駒を進めた。

 

「USオープンのファイナル・デイに出場することは、とても大きなことで、連勝することが目標です。ファンウェーブがあるし、1日の大半をここで波を見ていたから、サーフィンしに行きたくてたまらなかった。レフトが2つほど見えたので、潮が満ちていることもあり、良いプランだと思いました。大接戦だったショートボードのヒートを見ていると、ジャージを着て戦いに行くのが楽しみになってくるんです」。

 

ロジェリオ・エスキベル

 

フィリピンのスター、ジェイアールことロジェリオ・エスキベルは、熱いファンの声援を受け、デビュー戦で見事セミファイナル進出を決めた。

 

ロングボード・ツアー・ベテランのトニー・シルヴァーニ(USA)と昨年のイベント準優勝者のカニエラ・スチュワート(HAW)も、2023 WSLロングボード・ツアー開幕戦でファイナル・デーに進出。

 

 

男子クオーターファイナルで日本の井上鷹は、カニエラ・スチュワート(HAW)と対戦。カニエラがバックハンドで安定感のあるノーズライドからのスイッチスタンス。ハングテンヒールを見せるなど華麗な足捌きで圧倒。

井上もテクニックを存分に披露して得点を重ねるも惜しくも敗退となった。それでも日本の井上鷹は開幕戦で5位という素晴らしいシーズン・スタートを切った。

 

次回オーストラリアのベルズビーチで行われる第2戦「Bioglan Bells Beach Longboard Classic」での活躍に期待したい。

 

 

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン Presented by Pacifico

女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:エリー・ハリソン(AUS)10.00 DEF. ナディア・エロスターベ(EUK)9.57
HEAT 2:ソイヤー・リンドブラッド(USA)15.83 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)11.67
HEAT 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.50 DEF. ダニエラ・ロサス(PER)11.43
HEAT 4:レイラニ・マクゴナグル(CRC)13.00 DEF. アリアン・オチョア(EUK)10.13

男子クオーター・ファイナル結果:
HEAT 1:ノーラン・ラポーザ(USA)12.50 DEF. リーフ・ヘイズルウッド(AUS)8.66
HEAT 2:クロスビー・コラピント(USA)13.20 DEF. マテウス・ハーディ(BRA)12.37
HEAT 3: イーライ・ハンネマン(HAW)14.00 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)13.84
HEAT 4:五十嵐カノア(JPN)11.70 DEF. ジョージ・ピター(AUS)11.30

 

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック

女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ケリス・カレオパー(HAW)13.56 DEF. レイチェル・ティリー(USA)13.50
HEAT 2:ソフィア・カルヘイン(HAW)11.96 DEF. リンジー・ステインライジー(USA)11.33
HEAT 3:ソレイユ・エリコ(USA)13.90 DEF. アリス・リモイン(FRA)13.10
HEAT 4:ホノルア・ブルームフィールド(HAW)12.47 DEF. クロエ・カルモン(BRA)11.40

男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:テイラー・ジェンセン(USA)14.70 DEF. エドゥアール・デルペロ(FRA)11.17
HEAT 2:トニー・シルヴァーニ(USA)13.86 DEF. カイ・エリス・フリント(AUS)13.44
HEAT 3:カニエラ・スチュワート(HAW)13.23 DEF. 井上鷹(JPN)10.77
HEAT 4:ロジェリオ・Jr・エスキヴェル(PHL)14.13 DEF. リッチー・クレイヴィー(USA)7.40

 

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン女子セミファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:エリー・ハリソン(AUS)対ソイヤー・リンドブラッド(USA)
HEAT 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対レイラニ・マクゴナグル(CRC)

ウォレックスUSオープン・オブ・サーフィン男子セミファイナル・マッチアップ:
HEAT 1:ノーラン・ラポーザ(USA)対クロスビー・コラピント(USA)
HEAT 2:イーライ・ハンネマン(HAW)対五十嵐カノア(JPN)

 

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック女子セミファイナル・マッチアップ
HEAT 1:ケリス・カレオパア(HAW)対ソフィア・カルヘイン(HAW)
HEAT 2:ソレイユ・エリコ(USA)対ホノルア・ブルームフィールド(HAW)

ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック男子セミファイナル・マッチアップ
HEAT 1:テイラー・ジェンセン(USA)対 トニー・シルヴァーニ(USA)
HEAT 2:カニエラ・スチュワート(HAW) vs ロジェリオ・Jr・エスキベル(PHL)

 

イベント・オフィシャルサイト:https://www.usopenofsurfing.com/

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/49/huntington-beach-longboard-classic/main