5月23日にがんで亡くなったJPSA副理事長の故・小川直久氏(享年51歳)のお別れ会「In Memory of Naohisa Ogawa “Silver Bullet” Forever in Our Hearts」が、6月25日に鴨川グランドホテルで行われた。
入り口から2Fへ向かう階段を上がると、目に入るのは小川直久氏が獲得した数々のトロフィーや盾。そして、波乗りジャパンからのメッセージフラッグにユニフォームが並ぶ。
記帳のための机には、数々のライディング写真が並び、その勇姿にも目が奪われる。そして、生前、誰にも優しく微笑みかけてくれていた、小川直久氏の笑顔に心が打たれる。
そして、受付を過ぎると現役時代の功績を示すサーフィン誌のカバー写真や掲載記事と広告。さらに2001年「XBOX パイプラインマスターズ」パーフェクト10のライディングを使用したスポンサーの共同広告も並んでいた。
会場に入ると祭壇には、一際目を引く小川直久氏の笑顔の写真。その横には色とりどりの花々で作られた大きな波がブレイク。写真の横にはそのパーフェクト10を出した時のサーフボードと銀のヘルメットも飾られていた。
開場は4時からであったが多くの参列者が並んでいたために、早めにスタート。サーフィン関係者だけでなく、たくさんの友人やファンが絶え間なしに訪れ、献花を行い、最後の別れを惜しんだ。
セレモニーでは生涯現役であった小川直久氏の活躍を収めたスライドや映像を、MCのnico氏が当時のエピソードを含め解説。1991年の「丸井パイプラインマスターズ」に出場した19歳当時の映像も流れた。
さらに世界に小川直久氏の名を知らしめた2001年の「XBOX パイプラインマスターズ」の実際の大会映像が流され、会場からは大きな歓声や口笛が鳴り響く。
そして、JPSAのシニアツアーの2019年新島大会。優勝での映像コメントの語り口は、今でもそばにいるような感覚。振り返ればそこに笑顔で立っているように感じられた。
献杯は小川直久氏の恩師でもある川井幹雄氏。そして、追悼の言葉として、日本、世界を共に戦った福地孝行氏、浦山哲也氏、牛越峰統氏に加え、後輩代表で田中樹氏がそれぞれの想いを吐露。
さらにこのお別れ会を開催したLDH JAPAN代表取締役のCEOの森雅貴氏、同じく専務取締役の関佳裕氏、EXILEの中でも一番親交のあった松本利夫氏やRIKACO氏、DJ TSUYOSHI氏からも生前の「人間力」の素晴らしさが語られた。
そして、最後に親族代表の挨拶として小川直久氏の妻である美穂さんからは、御礼と感謝の言葉。そして、小川直久氏への想いとこれから家族で前に進んでいくことを語り、盛大な拍手と共にお別れ会は幕を閉じた。
「サーフィンとは?」の問いに「人生そのもの」と答えた小川直久氏。生涯現役を貫いた彼の功績は消えることはなく、その熱い想いは次の世代に間違いなく引き継がれていく。
ありがとう!直久!また、会おう!