五十嵐カノアと稲葉玲王がトップでR5進出。脇田泰地はリパチャージへ。ISAワールドサーフィンゲームス大会5日目

五十嵐カノアと稲葉玲王

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月4日   2024年パリオリンピックの選考大会である2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)は大会5日目。今日は昨日よりも若干サイズダウン。

 

 

波乗りジャパンは本日も素晴らしい活躍を見せた。

早朝のヒートとなる男子ラウンド4では、ヒート1で稲葉玲王がポルトガルのフレデリコ・モライス、コディ・ヤング(CAN)セバスチャン・エルナンデス(MEX)と対戦。稲葉は一人ライトのポイントで波を待った。

 

火照った体を冷やしてもらう稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Franco
稲葉玲王 Credit: ISA / Sean Evans
ワールドレベルのバックハンドを披露する稲葉。今回のエルサルバドルでは、このバックハンドが冴え、好調に勝ち上がる Credit: ISA / Sean Evans

 

ヒートはコディ・ヤングだけが2ライドを揃えてリード。じっくりと波を待った稲葉は、ヒート中盤にライトのビッグセットをキャッチ。得意のバックハンドでソリッドなターンのコンビネーションを披露。7.17というエクセレント・レンジのスコアをマークし2位につける。

 

残り5分でバックアップとなる6.00をスコア。トップに躍り出る。落ち着いた試合運びを見せた稲葉が、見事1位でラウンドアップを決めた。

 

稲葉玲王
稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Franco

 

「ウネリの向きが変わって、ちょっと風も吹いてきて、波の向きも変わってきたんで、ちょっと迷っていたんですけど、海にはいいた時、(試合前に練習していた)カノアがまだ海の中にいて、ライトの方がスコア出るよって言ってくれて、ライトに決めました。

 

そうですね。最初にスコア持ってヒートをリードしている時は、後半は無駄な波は乗らないで、プライオリティもって、しっかりヒートをコントロールするようにしています。」

 

脇田泰地 Credit: ISA / Sean Evans

 

脇田泰地は、ヒート2で世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ、ビリー・ステアマンド (NZL)、テバ・ブーチュガ (MAR)と対戦。

 

脇田もライト狙いで、スタートから積極的に波を掴み、バックハンドで3.00と4.00をスコアして、ヒートをリードする。ヒート後半に入り、好調なステアマンドが逆転。脇田は2位へ。

 

脇田泰地 Credit: ISA / Pablo Jimenez
脇田泰地 Credit: ISA / Sean Evans

 

脇田は残り時間5分を切って、レフトのビッグセットをキャッチ。クリティカルなフォアハンドのビッグターンで6.70をマーク。しかし、ヒート前半ノーライドだったメディーナがスコアを重ねて4位から2位にジャンプアップ。脇田は3位に押し出されて、惜しくもリパチャージへ回った。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

五十嵐カノアは、ヒート6でベテランCTサーファーの南アフリカのジョーディ・スミス、CTルーキーのフランスのマキシム・フスノット、カウリ・ヴァーストと対戦。

 

カノアはスタートからライトの波を掴み、フォアハンドで好調なサーフィンを披露。クリティカルなターンのコンビネーションで7.67というエクセレント・レンジのスコアを叩きだす。その後、7.57でバックアップしたカノアはトップに躍り出て、下位の選手をコンビネーションに追い込む。そのままトップを維持し見事トップでラウンドアップを決めた。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

本日はヒートなしの松田詩野 Credit: ISA / Pablo Franco

 

 

男子ラウンド5 まで勝ち上がっているのは12名。ここに2名勝ち上がっているの日本のみ。

ヒート1で稲葉玲王は、世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)和井田理央 (INA)ミゲル・トゥデラ(PER)と対戦。かなりハードなヒートとなるだろう。

男子ラウンド5 ヒート2 はアラン・クレランド (MEX)、ジョーディ・スミス(RSA)、ビリー・ステアマンド( NZL)、コディ・ヤング(CAN)

男子ラウンド5のヒート3では、五十嵐カノアが、ルッカ・メシナス(PER)、レアンドロ・ウスナ(ARG)、ウリ・ウジエル(SR)と対戦する。

 

ここからが正念場となる波乗りジャパン。がんばれ!日本!

 

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王 
脇田 泰地 

女子
都筑 有夢路 
前田 マヒナ 
松田 詩野  

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
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