田岡なつみとジェイアールがLQS2連勝を決め、2023WSLワールド・ロングボード・ツアーへクオリファイ決定。

田岡なつみ Credit: WSL / Tim Hain

クタビーチ、バリ/インドネシア(2023年6月4日日曜日) – ジェイアールことロジェリオ ・エスキベル(PHL)と田岡なつみ(JPN)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のロングボード・クオリファイ・シリーズ(LQS)イベント「PADROL Longboard Classic」で優勝。

二人はフィリピン大会からLQSで2大会連勝し、2023WSLワールド・ロングボード・ツアー(WLT)へのクオリファイを決めた。

 

田岡なつみとジェイアールが優勝 Credit: WSL / Tim Hain

 

女子ファイナルは、ランキング1位と2位の田岡なつみと吉川広夏が直接対決。田岡がセカンドウェイブで6.00(10点満点)のライディングで好調なスタートを切り、ハング5からハング10のコンビネーション、速いライトハンダーで素晴らしいコントロールを見せた。

 

田岡なつみ Credit: WSL / Tim Hain
ファイナルを戦った田岡と吉川 そしてチームジャパン Credit: WSL / Tim Hain

 

潮の引いたビーチブレイクでマニューバーはあまりできなかったが、レフトハンダーで7.17をマーク。ファイナルの対戦相手となった吉川広夏をニード8.14と追い込み、圧倒的な試合運びで勝利した。

 

田岡なつみ Credit: WSL / Tim Hain

 

「前のヒートを注意深く見ていたので、スコアを出すために良い波を見つける必要があるとわかっていました。」と田岡が言った。

 

「良い波が来る場所が一定でなかったので、最初はスコアを積み上げて、ライト、レフトでもチャンスを狙っていました。でも、優勝してWLTに復帰できてとてもうれしいです。そして、ここバリ島で戦えたことは、とても良かったし、いつもベストを尽くそうと自分をプッシュしてくれる親友の広夏(吉川)とファイナルを戦えて良かったです。優勝できて本当にうれしいです。」

 

ロジェリオ “ジェイ・R “エスキベル(PHL) Credit: WSL / Tim Hain

 

男子ファイナルの優勝は、フィリピンのロジェリオ “ジェイ・R “エスキベル(PHL)にとって、喜びが増す勝利となった。それは井上鷹(JPN)がセミファイナルでフランスのローラン・ルフェーブル(FRA)に敗れ、ランキングトップが確定し、WLTへのチケットをすでに手に入れていたからだった。

 

エスキヴェルは、ハング5からハング10のコンビネーション、見事なフローターでフィニッシュし7.17というスコアで幸先の良いスタートを切った。さらに、エスキヴェルはオープンなレフトハンダーを見つけると、長いハング10をキープしてきれいにフィニッシュ。エクセレントスコア8.00をスコアして、圧倒的な強さを勝利を決定した。

 

ロジェリオ “ジェイ・R “エスキベル(PHL) Credit: WSL / Tim Hain

 

「ローランドやアウグスト、そして日本、インドネシア、韓国、そしてもちろんフィリピンからも多くのサーファーが来ている、このイベントで優勝してWLTに入ることができて本当にうれしいです」とエスキヴェルは語った。

「この夢を実現するために、私を支えてくれたすべての人に感謝します。この決勝戦は、もの凄く潮が引いていて、水深が膝ぐらいで、本当に大変でした。

だから、より長いライディングができそうな波を選び、フローターか何かでフィニッシュすることにしました。幸運にも何度かチャンスがあり、ファイナルで優勝することができました。」

 

準優勝のローランド Credit: WSL / Tim Hain

 

ワールドロングボードツアーにフィリピンの選手が出場するのは今回が初めてで、今回のイベントで見せた彼らの素晴らしい才能から、今後、日本、フィリピンに続くアジア代表が現れることは間違いない。インドネシア、韓国、台湾、タイ、マレーシアは、いずれもロングボードのコミュニティが発展しており、今回のイベントにも多く素晴らしいサーファーが参加した。

 

3位の井上鷹 Credit: WSL / Tim Hain

 

ASCのティピ・ジャブリックは、「私たちは、このイベントの結果にとても満足しています。素晴らしいコンディション、素晴らしい才能を持った選手たち、サポートしてくれるスポンサー、そしてすべてを実現するために多くのハードワークをこなす素晴らしいチームに恵まれました。

パドロール、ビンタン、ママカ、BGSのサポート、会場をオーガナイズしてくれたハーフウェイ・クタ・ボードライダーズ、そしてもちろん我々ASCチームとWSLに感謝します。」とコメント。

 

パドロールの有本圭は、「パドロールにとっても、すべてのサーファーやサーフファンにとっても素晴らしいイベントとなりました。 アジアから集まったサーファーたちが、大きな家族のように集まってくれて、本当にうれしいです。

このイベントで素晴らしいパフォーマンスを見せたなつみ(田岡)とジェイ・アール(エスキヴェル)、そしてすべてのサーファーに祝福を送ります。 私たちは、今後もサポートを続け、来年もまたこのイベントを開催したいと思っています。」と言った。

 

今回日本からもサーファーが出場。井上鷹と浜瀬海は強豪を抑えて見事3位でフィニッシュ。井上はランキング2位、浜瀬は3位でフィニッシュとなった。

井上は試合中のインタビューで今回WLTにクオリファイできなければ引退しますと発言しているが、SNSで今後の活動は後日発表したいとしている。

 

女子優勝:田岡なつみ
2位:吉川広夏

3位:デイジー・バルデス、アピン・アグド

男子優勝:ロジェリオ “ジェイ・R “エスキベル(PHL)
2位:ローラン・ルフェーブル(FRA)
3位:浜瀬海、井上鷹

 

 

詳細は www.WorldSurfLeague.com にアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/lt/155/padrol-longboard-classic/main