第31回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会が終了。岩見天獅、松岡亜音、小野里弦がISAジュニア代表に内定

写真、リポート:山本貞彦 4/15-16の日程で NSA「第31回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2023)」が高知県東洋町の生見海岸で開催された。

 

 

今年のエントリー人数はキッズ 47名、ボーイズ 86名、ジュニア 43名、ガールズ 44名の合計計220名(男子176名、女子44名)。この中には強化指定選手は37名(男子25名、女子12名)も含まれる。

 

 

また、この大会は2023年に開催されるISA ジュニア世界大会への選考大会となっていることで、多くのプロのジュニア選手も参加。

 

ジュニア岩見天獅
ガールズ松岡亜音

 

男子はジュニアクラスに岩見天獅、佐藤利希、辻岡堅太朗、長沢侑磨、森大斗、渡邉壱孔。ボーイズクラスに岡野漣、山本來夢。ガールズクラスは池田美来、佐藤 李、庄司莉花、畑ハイネ、松岡亜音、松野杏莉、松山黎音といったメンバーが顔を揃えた。

 

池田美来、松野杏莉

 

16日の大会初日。会場の天候は崩れて1日を通して雨。午前中はハラムネの波が低気圧の通過により、頭オーバーへとサイズアップ。ただ、波にはパワーは無く、ワイドでつながり気味で難しいコンディション。

 

ということで、女子だけは15分を20分ヒートに変えて進行。最終のキッズのR-2は行えなかったが、全カテゴリーのR-1は全て消化してこの日は終了した。

 

ボーイズクラス小野里弦
キッズクラス和氣堆人

 

大会2日目は、朝から晴れ。風はサイドオンで、ムネカタの波が入る。午後には風が強くなり海面を乱すも、試合には問題なし。

 

ただ、選手が試合を行うポイントが度々入れ替わったことで、波への適応力も必要となった。それでも自分のサーフィンを見せることができたものが勝ち上がる結果となった。

 

 

ジュニアクラスは岩見天獅が連覇を達成。

 

岩見天獅
岩見天獅

 

まずは成長著しいジュニアから。決勝は前回優勝の岩見天獅、酒井仙太郎、佐藤利希に加え、前回大会のボーイズクラスで優勝した渡邉壱孔。プロが3人も揃うヒートになった。

 

実力者揃いのこのヒートは佐藤利希がリズムよく当てこめば、酒井仙太郎も大きなラインで魅せる。渡邉壱孔がキレたサーフィンを見せるも、あと一歩及ばず。最初から攻めることを徹底した岩見天獅が連覇達成。

 

岩見天獅

「WJCから戦術を色々考えていて、先手必勝というか、どんどん乗っていく戦い方にしてから成績が良くなったなと思っています。今年はギリギリの6番でCSに入れなかったので、来年こそCSにクオリファイすることが目標です。」と岩見天獅がコメントした。

 

 

ガールズクラスは松岡亜音が優勝。

松岡亜音
松岡亜音

 

ガールズクラスは池田美来、松岡亜音、松野杏莉のプロ3人に登坂祐妃。こちらも松岡が波のポテンシャルを使った演技で7.00ポイントのグッドスコア。これで試合をコントロール。

 

スピードという武器を手に入れた松野杏莉が果敢に攻めるも追いつけず。池田は波の選択に迷いがあったか。登坂もそれまでの勢いも消えて、松岡が嬉しい優勝を手に入れた。

 

「難しいコンディションでしたが自分のサーフィンが出来て楽しかったです。今回はカーボンの板を使ったんですが凄く調子が良かったです。今年は自分の目標であるCSに出ることが出来たので、これからも頑張ります」と松岡亜音がコメントした。

 

 

ボーイズクラスは小野里弦が優勝。

小野里弦
小野里弦

 

続いてボーイズ。今大会エントリー数86名と一番多いクラス。決勝は岡野漣、小野里弦、鈴木慈英、石山汰一の4人。このクラスも昨年から実力者が揃うクラス。ただ、上手いだけでは勝てない。ここまで勝ち上がるには、試合の戦略も求められる。そして、さらにオリジナリティ。今回は閃きのサーフィンを見せてくれたのが、小野里弦という結果。おめでとう!

 

 

キッズクラスは和氣堆人が優勝。

和氣堆人
和氣堆人

最後はキッズクラス。こちらも昨年よりも全員のスキルが上がっていた。身体はまだ小さいものの、基本となるボトムターンや板の返しなど。レールを意識してサーフィンをしている選手が増えたことに驚いた。

 

決勝は和氣堆人、飯田翔斗、浦﨑陽平、髙井悠二朗。試合は一進一退の僅差で進行。最後はセミファイナルから調子を上げてきた和氣が、その勢いのまま逃げ切りの優勝を決めた。

 

「楽しむことを意識てサーフィンしました。今年の目標はキッズランキング1位です。」と優勝した和氣堆人がコメントした。

 

2023年度の「ISA World Junior Surfing Championship」は日程、場所ともまだ未発表。 日本代表選手はU-18Boys:3名、U18Girls:3名、U-16Boys:3名、U16Girls:3名の予定。

 

 

今大会で優勝したジュニアの岩見天獅、ボーイズの小野里弦、ガールズの松岡亜音が代表に内定(正式な告知は理事会承認後となる)。その他の代表選手は後日、NSAのホームページにて発表される。

 

NSA「第31回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2023)」結果

ジュニアクラス
優勝:岩見天獅(PRO)
2位:渡邉壱孔(PRO)
3位:佐藤利希(PRO)
4位:酒井仙太郎(湘南藤沢)

ガールズ
優勝:松岡亜音(PRO)
2位:松野杏莉(PRO)
3位:池田美来(PRO)
4位:登坂祐妃(湘南藤沢)

ボーイズクラス
優勝:小野里弦(静岡伊豆)
2位:岡野漣(PRO)
3位:鈴木慈英(千葉南)
4位:石山汰一(千葉東)

キッズクラス
優勝:和氣堆人(湘南茅ケ崎)
2位:浦﨑陽平(三重)
3位:髙井悠二朗(湘南西)
4位:飯田翔斗(千葉銚子)

敢闘賞:和氣堆人(湘南茅ケ崎)
ベストライディング賞:小野里弦(静岡伊豆)
東洋町長杯:松岡亜音(PRO)
東洋町長杯:岩見天獅(PRO)

 

ジュニアクラス優勝:岩見天獅(PRO)
WJCの反省から試合での戦略を重視。動き回ることと、早くから攻めのサーフィンを展開。これで、その後のWSLQS3000フィリピンでは準優勝と結果を出した。どんどん吸収する年齢でもあるが、ちゃんと経験したことから学ぶことができれば、さらに強くなれる。


ジュニアクラス2位:渡邉壱孔(PRO)
ジュニアクラス3位:佐藤利希(PRO)
ジュニアクラス4位:酒井仙太郎(湘南藤沢)

 

ガールズ優勝:松岡亜音(PRO)
波に手こずりながらも、つなぎを大切にしてサーフィン。そこに技をメリハリで入れれば、評価も高くなる。やはり、WJCでの経験は大きなものだったと思う。自分の長所をどんどん伸ばしていけば、CSでも成果が期待できるだろう。

ガールズ2位:松野杏莉(PRO)
ガールズ3位:池田美来(PRO)
ガールズ4位:登坂祐妃(湘南藤沢)

ボーイズクラス優勝:小野里弦(静岡伊豆)
ボーイズクラス2位:岡野漣(PRO)
ボーイズクラス3位:鈴木慈英(千葉南)
ボーイズクラス4位:石山汰一(千葉東)

キッズクラス優勝:和氣堆人(湘南茅ケ崎)
キッズクラス2位:浦﨑陽平(三重)
キッズクラス3位:髙井悠二朗(湘南西)
キッズクラス4位:飯田翔斗(千葉銚子)

 

スポンサーのマルハニチロではビーチクリーンキャンペーンを毎日開催。ゴミの回収で参加者には自社製品をプレゼント。

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WebのMCは大村奈央と関野聡。プロ目線での解説は勉強になります。

会場のライブMCは海童くんと武知実波プロ(写真は海童くん)

田中樹プロの門下生がたくさん出場。

プロは長沢侑磨、佐藤利希、池田美来、松野杏莉に加え、強矢凛太郎、田中志門、橋本大河、藤原大、山田海光、山田泰良、友重リキなど。ということで、稲葉玲王プロとコーチングのために会場へ。(写真は石井芯磨選手)


選手チェックインも通常に戻り、朝から大賑わいでした。

 

主催:一般社団法人 日本サーフィン連盟(NSA)

公認:International Surfing Association (ISA)

後援:スポーツ庁、海上保安庁、環境省、高知県、高知県教育委員会、東洋町、東洋町教育委員会、東洋町観光振興協会、東洋町サーフィン振興実行委員会、安芸広域市町村圏事務組合、一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会

協力:日本サーフィン連盟 高知支部、日本サーフィン連盟 徳島支部、
一般社団法人ウォーターリスクマネジメント協会

協賛:一般社団法人日本サーフィン連盟 オフィシャルパートナー各社
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競技方法:023年度正会員登録者で下記クラスの選手を対象とし、日本サーフィン連盟競技規則、大会特別規則に基づき、公認ジャッジによって審査する。(プロ選手含む)

開催クラス:キッズ  2011年1月1日以降生まれの男子
■ボーイズ 2007年1月1日~2010年12月31日生まれの男子
■ジュニア 2005年1月1日~2006年12月31日生まれの男子
■ガールズ 2005年1月1日以降生まれの女子
※U18歳以下はプロ選手も参加可能
出場資格:下記項目を満たしている選手が出場できます。
<アマチュア選手>
1.2023年度日本サーフィン連盟正会員の選手であること。
2.開催クラスの登録選手であること。
3.開催クラスの年齢基準を満たしていること。
<プロ選手>(18歳以下のプロ資格を有するNSA正会員外選手)
1.開催クラスの年齢基準を満たしていること。
2.日本国籍を有していること。

 

全ヒート結果

大会ページ【第31回ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2023)】