第32回 ジュニアオープンが終了。 ISAワールドジュニア・サーフィンチャンピオンシップの日本代表決定。

4/12-14の日程でNSA「第32回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2024)」が、昨年に続き高知県東洋町の生見海岸において開催された。この大会は5/3-12にエルサルバドルで行われる世界大会「 ISAワールドジュニア・サーフィンチャンピオンシップ」の日本代表となる選考会にもなっている。

 

 

 

今年度から大きく変わったことは、そのクラス分け。今まで男子はキッズ、ボーイズ、ジュニアの3クラス。女子は参加選手の数が少ないということで、1クラスで開催されていた。

 

 

しかし、その女子の場合、相対する年少選手が不利だという声が多く寄せられ、女子も男子と同じくキッズ、ガールズ、ジュニアの3クラスに変更となった。この区分けは全日本や支部予選でも同様の扱いになるとのこと。

 

 

さらに今大会では男子、女子ともジュニアメン、ジュニアウィメンというクラスも追加された。このクラスの年齢は18-19歳から24-25歳。ただ、このクラスは今回のISA世界大会の選考対象には入らない。

 

現在、NSAの4大大会は全日本、級別、ジュニア、マスター。このジュニアメン、ジュニアウィメンの年齢の大会が無かったということで、今年度からのクラス分け増設に伴い、ジュニアの大会に加えることとなった。

 

 

 

今大会のエントリー人数は男子がSMキッズ 42名、SMボーイズ 101名、SMジュニア 39名、SMジュニアメン 26名。女子はSWキッズ 14名、SWガールズ 26名、SWジュニア 12名、SWジュニアウィメン 10名。(頭文字のSはShortのS。MenのM、WomenのW)。

 

参加選手の合計は、昨年の220名から50名増えて、270名(男子208名、女子62名)。この中には強化指定選手が41名(男子28名、女子13名)おり、その中にプロが8名(男子3名、女子5名)含まれている。

 

SMボーイズ優勝者 岡野漣

 

プロについては、男子がボーイズクラスに岡野漣、ジュニアクラスに酒井仙太郎、長沢侑磨、眞榮城桜斗、山本來夢、渡邉壱孔。女子はジュニアクラスは池田美来、清水ひなの、庄司莉花、鈴木莉珠、松野杏莉という実績ある選手が参加。

 

足立海世

 

プロ以外の強化選手では男子ボーイズクラスに和氣堆人、足立海世、髙井汰朗、ジュニアクラスに小野里弦、ジュニアメンに秋山大晴、川畑永芯、藤本世音など。女子はガールズクラスに登坂祐妃、ジュニアクラスに清水ひなた、ジュニアウィメンクラスに上門涼風、大庭風美らがエントリーした。

 

大会は初日となる12日にはSMジュニア、SMジュニアメン、SWキッズ、SWガールズ、SWジュニア、SWジュニアウィメンの6カテゴリーを決勝まで行うとコール。エントリー人数が多い男子のSMボーイズ、SMキッズに関しては、13-14日の2日間をかけて試合を消化するスケジュールとなった。

 

会場の天候は3日間を通して晴れで、波はムネカタ、セットで頭というサイズ。ただ、午後になる干潮時はダンパー気味の速いブレイクに変化。選手はフィニッシュの演技に苦戦するも、力強い演技に会場からも歓声が上がった。

 

SW:ジュニア優勝:池田美来
SW:ジュニア優勝:池田美来
SM:ジュニア優勝:小野里弦
SM:ジュニア優勝:小野里弦

 

ジュニアクラス。女子の決勝は全員プロという組み合わせで、池田美来、鈴木莉珠、松野杏莉、清水ひなの。ここは池田が先攻逃げ切りで優勝。男子は小野里弦がプロの長沢侑磨、酒井仙太郎を抑えて栄冠を勝ち取ることに。

 

SW:ガールズ優勝:森舞果(静岡3区)
SW:キッズ優勝:川瀬煌渚(三重)

 

日本代表がかかる女子のガールズは混戦模様の中、静岡3区の森舞果が頭ひとつ出て優勝。波に果敢に挑戦した女子のキッズでは、川瀬心那プロの妹の川瀬煌渚が逆転で優勝。

 

SM:ジュニアメン優勝:加計正成(湘南藤沢)
SW:ジュニアウィメン優勝:菅谷帆那(湘南藤沢)

 

新しく増設したジュニアメン、ジュニアウィメンの優勝は、男子が河村海沙プロの門下生である加計正成。女子は菅谷帆那という結果。

 

SM:キッズ優勝:飯田翔斗はベストライディング賞も獲得
SM:キッズ優勝:飯田翔斗(千葉銚子)
SM:ボーイズ優勝:岡野漣(PRO)
SM:ボーイズ優勝:岡野漣(PRO)

 

最終日になった男子のキッズは昨年、4位で涙を飲んだ飯田翔斗がパワーアップしてぶっちぎりで優勝。日本代表がかかるボーイズはエントリー101名ということで、6回も戦うハードなヒートスケジュール。ここは岡野漣がプロの面目を保って、このクラスを制覇した。

 

 

「 ISA World Junior Surfing Championship」日本代表選手が決定

左から:池田、佐藤 強化本部長、清水、長沢、松野、小野、石井、渡邉、森、大石 監督
左から:佐藤 強化本部長、髙井、岡野、足立 。高橋花音はオーストラリアにて不在

 

「 ISA World Junior Surfing Championship」がエルサルバドルで、 5/3-12の期間で開催される。今大会の優勝者は、このISAジュニアの出場権が獲得できる試合となっていた。

 

小野里弦
長沢侑磨
渡邉壱孔

 

今大会の結果で日本代表選手は、U-18 Boysは優勝の小野里弦に、推薦で長沢侑磨渡邉壱孔を選出。

 

池田美来
松野杏莉
清水ひなの

 

U-18 Girlsは優勝で自ら勝ち取った池田美来に、試合結果で松野杏莉、清水ひなの

 

髙井汰朗
岡野漣
足立海世

 

U-16 Boysは髙井汰朗に優勝の岡野漣、推薦で足立海世。U-16 Girlsは石井有沙、優勝の森舞果、推薦で高橋花音を選出した。

 

石井有沙
森舞果
高橋花音

 

推薦枠に関しては過去の世界戦での実績が考慮されただけでなく、今度のエルサルバドル大会というハードな場所でメダルを取ることができる選手を選出。これで日本代表として実力あるメンバーが揃った。大会は5月3日から!日本から熱い声援を送ろう!

 

Go!Naminori Japan !

 

 

NSA「第32回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2024)」

SM:キッズ
優勝:飯田翔斗(千葉銚子)2位:窪田海琉(横浜)
3位:田鎖俊之介(宮城仙台)
4位:野中秀馬(湘南西)

SM:ボーイズ
優勝:岡野漣(PRO)
2位:石山汰一(千葉東)
3位:足立海世(静岡伊豆)
4位:藤原大(湘南藤沢)

SM:ジュニア
優勝:小野里弦(静岡伊豆)
2位:金沢太規(徳島)
3位:長沢侑磨(PRO)
4位:酒井仙太郎(PRO)

SM:ジュニアメン
優勝:加計正成(湘南藤沢)
2位:藤本世音( 学連)
3位:窪田栞太(東京)4位:鳥潟一太(徳島)

SW:キッズ
優勝:川瀬煌渚(三重)
2位:宗政優実(湘南西)
3位:石田海夏(千葉西)
4位:信心乃音(千葉東)

SW:ガールズ
優勝:森舞果(静岡3区)
2位:草深心虹(三重)
3位:伊波優月(湘南藤沢)
4位:中塩ひかる(山形)

SW:ジュニア
優勝:池田美来(PRO)
2位:松野杏莉(PRO)
3位:清水ひなの(PRO)
4位:鈴木莉珠(PRO)

SW:ジュニアウィメン
優勝:菅谷帆那(湘南藤沢)
2位:大庭風美(福岡)
3位:澤田七奈緒(湘南茅ケ崎)
4位:原田葵(学連)

敢闘賞:池田美来(PRO)
ベストライディング賞:飯田翔斗(千葉銚子)
東洋町長杯:小野里弦(静岡伊豆)、岡野漣(PRO)

SW:ジュニアクラス優勝:池田美来(PRO)
ヒートを勝ち上がるごとに調子を上げて、決勝にピークを持って来れたのは賞賛に値する。出だしが悪くても、試合をこなしながら調整することができれば、世界でももっと上を狙えるだろう。これからに期待!

SM:ボーイズクラス優勝:岡野漣(PRO)
体格ができあがってないから軽さはあるものの、波へのアプローチは的確。この順応性は持って生まれたセンスか。いろいろな波を経験したら、さらにその才能は開花するだろう。

SM:ジュニアクラス優勝:小野里弦(静岡伊豆)
昨年から上り調子でメキメキ実力があがっている小野里弦。マニューバーだけでなく、エアーも変幻自在に出せるところは大きな武器。世界戦でも十分にその力を発揮してくれるだろう。

 

今大会のMCは会場、ライブ放映を兼ねた形で平野海童氏と渡辺寛氏が担当。選手へのポイント、優先権、シュチュエーションなどのコールをする重要な役どころ。ご苦労様でした。

選手チェックインは人数が多かったことで、日の出と同時にスタート。

お昼にはいろいろなお弁当ブースも出て、選手のお腹を満たしてくれました。

女子の新たなクラスの増設で、特にキッズクラスの試合では大きな声援が上がりました。

モーニングショーでは今大会の日本代表選考について解説。(平野海童氏と佐藤 強化本部長)

NSA酒井理事長からは、オリンピックに向けて今大会の重要性が語られた。

強化本部のテントには今回、ジャッジトレーニングで来日したリッチー・ポーター氏に佐藤 強化部長、大石監督が選手の試合をチェック。

 

大会名称:NSA「第32回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2024)」

主催:一般社団法人 日本サーフィン連盟 (NSA)

公認:International Surfing Association (ISA)

後援:スポーツ庁、海上保安庁、高知県、高知県教育委員会、東洋町、東洋町教育委員会、東洋町観光振興協会、東洋町サーフィン振興実行委員会、安芸広域市町村圏事務組合、一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会

協賛:一般社団法人日本サーフィン連盟 オフィシャルパートナー各社、株式会社 デイトライン、有限会社 湘南ちがさき屋十大

協力:日本サーフィン連盟 高知支部、日本サーフィン連盟 徳島支部、一般社団法人ウォーターリスクマネジメント協会

 

競技方法:2024年度正会員登録者で下記クラスの選手を対象とし、日本サーフィン連盟競技規則、大会特別規則に基づき、公認ジャッジによって審査する。(プロ選手含む)

開催クラス:
■SMキッズ     (2012年1月1日以降生まれの男子)※
■SMボーイズ    (2008年1月1日~2011年12月31日生まれの男子)※
■SMジュニア    (2006年1月1日~2007年12月31日生まれの男子)※
■SMジュニアメン  (1999年1月1日~2005年12月31日生まれの男子)
■SWキッズ     (2012年1月1日以降生まれの女子)※
■SWガールズ    (2008年1月1日~2011年12月31日生まれの女子)※
■SWジュニア    (2006年1月1日~2007年12月31日生まれの女子)※
■SWジュニアウィメン(1999年1月1日~2005年12月31日生まれの女子)

※U18歳以下(SMキッズ・ボーイズ・ジュニア、SWキッズ・ガールズ・ジュニア)はプロ選手も参加可能

出場資格:
下記項目を満たしている選手が出場できます。

<アマチュア選手>
1.2024年度日本サーフィン連盟正会員の選手であること。
2.開催クラスの登録選手であること。
3.開催クラスの年齢基準を満たしていること。

<プロ選手>(18歳以下のプロ資格を有するNSA正会員外選手)
1.開催クラスの年齢基準を満たしていること。
2.日本国籍を有していること。
※プロ選手は現年齢で出場可能なクラスへのエントリーとなります(上記開催クラスをご確認ください)。
※NSAプロ会員登録が必要です。
※2024年度強化指定選手は、別途強化委員会よりご連絡します。

 

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●大会名称       2024 ISA World Junior Surfing Championship
●開催期間       2024年5月3日(金)~12日(日)

●開 催 地        Surf City El Salvador El Sunzal/La Bocana

●主 催          International Surfing Association


NAMINORI JAPAN日本代表

U18 Boys

長沢侑磨  (前年のNSAランキング1位→前年1位がOPENになるため推薦枠)
小野里弦 (NSAジュニアオープンSMジュニア優勝者)
渡邉壱孔 (推薦枠)

U16 Boys

髙井汰朗 (前年のNSAランキング1位)
岡野漣 (NSAジュニアオープンSMボーイズ優勝者)
足立海世 (推薦枠)      

U18 Girls

松野杏莉 (前年のNSAランキング1位 →前年1位がU16のため推薦枠)
池田美来 (NSAジュニアオープンSWジュニア優勝者)
清水ひなの (推薦枠)

U16 Girls

石井有沙 (前年のNSAランキング1位)
森舞果 (NSAジュニアオープンSWガールズ優勝者)
高橋花音 (推薦枠)

 

 

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