
4/24-27の日程でNSA「第33回 ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2025)」が、神奈川県の鵠沼海岸において開催された。
この大会は「 ISAワールドジュニア・サーフィンチャンピオンシップ」の日本代表を決める最終選考会にもなっており、試合後には2025 ISAワールド・ジュニアの日本代表(内定者) が発表された。
撮影:佐原健司
4日間に渡って行われた本大会。大会初日は胸近くあった波も大会最終日はオンショアのヒザモモという、かなり力が無く厳しいコンディションでスタート。
しかし、午後からオンショアが強く吹き、腰腹胸近くまでサイズアップして、無事大会は終了した。

SWジュニアウイメンでは、菅谷帆那、原田葵、原田紫、成瀬 まあれ、能 恋菜がファイナルヒートを戦った。
原田葵がベスト2を揃えてリード。最後まで優先権を持って波を待った菅谷が最後に6.0をスコアして逆転優勝を決めた。

SWキッズでは、石田 海夏、山本 璃々、大江 こなみ 、宗政 優実がファイナル進出。スタートから山本が6.00をスコアしてリード。石田が4点台を2本揃えて逆転。
バックハンドの鋭いターンとフロントのオフザリップを決め、5.50と6.00とベスト2をしっかりと揃えた強化指定選手の石田 海夏(イシダ ミナツ)が見事優勝した。

SMキッズでは、浦山 裡央、林 虎ノ助、飯田 夕惺、中村 勇晴がファイナル進出。林 虎ノ助 がバックハンドで4.00をスコアしてヒートをリード。
飯田 夕惺(イイダ ユウセイ)がフロントサイドのオフザリップを決めて5,75と4.50を揃えて逆転。林が後半に5.10をスコアして、同点となるもカウントバックで強化指定選手の飯田 夕惺が逃げ切り勝利を決めた。


SMジュニアメンでは、都築 然、 西野 龍成 、大住 唯斗、薮内 大河がファイナル進出。レフトハンダーの大住 唯斗がレフトとライトで大きなリエントリーをメイク。4.75と5.55を揃えてヒートをリード。
西野はバックハンドで5.00をスコアし、バックアップを上げて2位となり最後まで追い上げるも、大住が逃げ切り勝利を決めた。


SWガールズでは、森 舞果 、草深 心虹(クサフカミク)、行廣 唯波 、荻上 美蘭(オギウエミラン)がファイナル進出。内定の馬場心は惜しくもセミファイナルで敗退となった。
強化指定選手の草深 心虹がバックハンドで4.00をスコア。3.25でバックアップしてヒートをリード。森 舞果も後半にバックハンドで4.00をスコアして2位に浮上。
しかし行廣が5,25をスコアしてトップとなるも、草深が5.00をスコアして再び逆転トップへ。そのまま草深が逃げ切り勝利を決めた。
SWジュニア・ファイナル

SWジュニアでは、池田美来、登坂 祐妃、平井こいまり 、松山黎音の強化指定選手の4名がファイナル進出。内定の高橋結奈、プロで強化指定の清水ひなの、清水ひなたらはセミファイナルで惜しくも敗退。
ヒートは3.00をスコアし積極的に波を掴む登坂がリード。今回が怪我からの復帰試合となる池田は3.15からフロントサイドのリエントリーで4.25をスコアしてトップに躍り出る。
地元鵠沼の登坂も4.75をスコアして再びトップへ。松山は6.00というハイスコアを出すもバックアップがなく3位のまま。後半に入り池田は5.00をスコアして逆転トップに。



終盤に4位だった平井がフロントのオフザリップで5.65をスコアして2位に浮上。池田はこの小波で流石の2マニューバーを入れてエクセレントの8.00をスコアして下位の選手を完全に引き離す。松山もバックアップを4.40に塗り替えて2位に浮上するもそこまで。
そのまま池田が圧勝して、怪我からの復帰試合で見事勝利を決めた。

午後からオンショアが強まりサイズアップ。男子のボーイズとジュニアのレベルの高いパフォーマンスが披露された。
SMボーイズ・ファイナル

SMボーイズでは、髙井 汰朗、和氣 堆人、佐藤 頼斗、都築 成海がファイナル進出。
高井がフロントハンドの2ターンコンボで5.90、和氣はエアリバースをメイクし5,25をスコア。佐藤も5.50をスコアするなど開始早々に激しいデッドヒートが展開。


しかし佐藤はスタートからインターフェアを取られるアクシデント。その佐藤が6.10というベストスコアをマークするが、セカンドウェイブが半分に。和氣は2本目の5.25をスコアしてトップに躍り出る。好調な佐藤は更に6.40をスコアするが、インターフェアが最後まで響く形に。

優先権を持って波を待った3位の高井が、残り時間3分でフロントハンドのビッグエアリバースをメイク。7.50をスコアして逆転トップになり、強化指定選手の高井汰朗が勝利を掴んだ。
SMジュニア・ファイナル

SMジュニアは、足立 海世、岡野 漣、山本 來夢、久保池 大和がファイナル進出。
代表内定の小野 里弦、強化指定の永谷 オダイ、今福 カレンなどは惜しくもファイナル進出ならず。

リパチャージからファイナルへ勝ち上がった強化指定の足立 海世は、スタートからバックハンドでシャープなりエントリーをメイク。さらにフロントでエアリバースを成功させて7.75をスコア。
岡野は今回決まっていたエアリバースで4.25。そしてバックハンドのリエントリーで6.25を揃えてヒートをリード。バックアップを持たない足立が2位。バックハンドでスコアを重ねる山本が3位。

ヒート後半に足立は大きなスプレーを上げるバックハンドのリエントリーを連発して4.95をスコア。逆転トップに躍り出る。岡野も好調だがニードスコアは6.46と追い込まれていく。足立は最後にフロントのエアリバースを再びメイク。バックアップを5.05に塗り替えてリードを広げ、ジュニアタイトルを獲得した。

大会結果
SMキッズ
優勝:飯田 夕惺、2位:林 虎ノ助、3位:浦山 裡央、4位:中村 勇晴
SMボーイズ
優勝:髙井 汰朗、2位:和氣 堆人、3位:佐藤 頼斗、4位:都築 成海
SMジュニア
優勝:足立 海世、2位:岡野 漣、3位:山本 來夢、4位:久保池 大和
SMジュニアメン
優勝:大住 唯斗、2位:西野 龍成、3位:都築 然、 4位:薮内 大河
SWキッズ優勝:石田 海夏、2位:山本 璃々、3位:宗政 優実、4位:大江 こなみ
SWガールズ
優勝:草深 心虹、2位:行廣 唯波 、3位:森 舞果 、4位:荻上 美蘭
SWジュニア
優勝:池田美来、2位:松山黎音、3位:平井こいまり、4位:登坂 祐妃
SWジュニアウイメン
優勝:菅谷帆那、2位:原田葵、3位:原田紫、4位:成瀬まあれ、5位:能 恋菜
プッシュ未就学児、小学1.2年生クラス
優勝:石塚 夏偉 、2位:飯作 旺介 、3位:古川 虎太郎 、4位:関谷 新
プッシュ小学3.4年生クラス
優勝:田中 瑠璃、2位:相馬 英玲愛 、3位:齋藤 梢真
ベストライディング賞:池田美来
敢闘賞:山本 璃々
NAMINORI JAPAN日本代表
◆U18 Boys
小野里弦 (2024年SM ジュニアランキング1位)
足立海世(2025年ジュニアオープン SM ジュニアの成績と鴨川強化合宿の総合)
岡野 漣(推薦枠)
山本 來夢(補欠)
◆U18 Girls
高橋結奈 (2024年SW ジュニアランキング1位)
池田美来 (2025年ジュニアオープンSWジュニアの成績と鴨川強化合宿との総合)
松野杏莉 (推薦枠)
松山黎音(補欠)
◆U16 Boys
髙井 汰朗(2025年ジュニアオープンSM ボーイズの成績と鴨川強化合宿との総合)
佐藤 頼斗 (推薦枠)
松野太郎 (推薦枠)
和氣 堆人(補欠)
◆U16 Girls
馬場心 (2024年のNSAランキング1位)
草深 心虹 (2025年ジュニアオープンSWガールズの成績と鴨川強化合宿との総合)
石井有紗 (推薦枠)
高橋花音(補欠)

競技種目 | ジュニアオープンクラス
<ショートボード>
<特別開催クラス> ・未就学児クラス 20名 ※サーフボードはこちらで準備します。(競技中はワンデザインコンテスト) |