金沢呂偉がエクセレント9.50を含む15.75の大会最高点。男女ベスト4決定。JPSAさわかみ種子島プロ

金沢呂偉

JPSA2023ツアー第1戦「さわかみ 種子島プロ(ショートボード)」はDAY-3。今日は朝から雨で時折、強く降る。その雨も9時すぎには上がり、昼過ぎには晴れ間も。

朝イチの満潮から午後4時に向け引く潮まわり。朝はコシだったものの、その後、ハラからムネサイズへアップ。セット間が長いものの、風はオフにまわり面もクリーン。

飛び出すようなターンで13.05という高得点をたたき出したが、金沢呂偉とのQFで惜しくも敗れた伊東李安琉。
好調だった安室丈。惜しくもQFで加藤に敗れ今回は5位

 

板は操作しやすくなったが、不安定な風波のタルいセクションをどう攻略するか。パワーゾーンを上手く使った選手が勝ち上がる結果となった。

 

今日は男子はR-3→R-4→クォーターファイナルまで。女子はR-3→R-4まで行い終了。これで、男子、女子ともベスト4が出揃った。

 

金沢呂偉の世界通用するパワーサーフィンには磨きがかかった。
地元の声援に応えてファイナルデイに勝ち残った須田喬士郎

 

明日のセミファイナルを戦う男子4名、女子4名。

男子:加藤翔平、金沢呂偉、須田喬士郎、西慶司郎。
女子:野中美波、川瀬心那、川合美乃里、中塩佳那。

 

まずはアマチュアの結果から。唯一、プロ合格のチャンスがあった女子の清水心春。R-3 H-1で中塩華那、野呂玲花、松野杏莉と対戦。自分のペースで進めたいものの、やはりトップシードが相手ではそうもいかず。波のチョイスにも迷いがあったか。残念ながらここで敗退となった。

 

これで今回の「種子島トライアル」は、男子のみの合格者で計11名という結果で終了。合格しなかった選手は、来年にガンバです!

 

安室弦

そして、男子はトップシードのR-2を勝ち上がり、R-3へ進んだのが本郷拓弥と安室弦。安室弦はこのラウンドで敗退となったが、本郷拓弥はここから快進撃。プロ公認資格を獲得した勢いでR-3、R-4とも勝ち上がり、クォーターファイナルまで進出。

 

本郷拓弥

地元の須田喬士郎との対戦で残念ながら敗退となったが、今大会で大きな爪痕を残すことができた。これからの活躍に期待。

 

金沢呂偉のエクセレントライド
切れ味鋭い西慶司郎のバックハンド

 

今日のシングル及びトータルハイエストは、クォーターフィナルの金沢呂偉。高さのある波で板をねじ込んでのリエントリーから、さらにフィンを抜いてバチコンッ!と当てこんだ。これがエクセレントの9.50ポイント。バックアップが6.25で、トータル 15.75ポイントが今日の最高点。

次点は西慶司郎。やはりクォーターファイナルで8.50、6.50ポイントで、合計15.00ポイントを叩き出した。

やはり、昨年のランキング1位(金沢呂偉)、2位(西慶司郎)だけのことはある。スキルがあるだけでなく、試合運びも一枚上手。

 

川合美乃里

女子はR-4での川合美乃里。体格を活かしたスムースなサーフィンで、7.25、6.75でトータル14.00ポイントが女子の中でのハイエスト。

野中美波

次点はR-3での野中美波。6.50、6.00で12.50ポイントで、R-3の中ではハイエスト。

 

加藤翔平
落ち着いて試合ができたか。いつもあと1本が足りず、負けることが多かったものの、今回は先に点数をまとめた。あとはそのリードをどれだけ守れるかが次の課題。

「今日はオールカーボンの板をチョイスしたお陰で調子が良かったです。EPSとは違った乗り味が自分にフィットしている感じです。クオーターの前にインターバルがあって、波の感じが掴めていたので良かったです。」加藤三兄弟の兄、浩大、弟、賢三がビーチからも口笛で指示。

金沢呂偉
切れ味鋭い板の返しにパワーがついた。だからスプレーも飛ぶ。全般的にゴツくなったか。確認したら、専門的なことではなく、たくさん飯食って、ひたすらサーフィンするとのこと。確かにそれが一番サーフィンに適した筋肉をつくからね。

試合前には目を閉じて、ヨーガでリラックスの金沢。「今年はQSも回りながら、JPSAも全戦出たいです。これが終わると大学が始まるので、忙しくなりそうです。今回はEPSを使おうかと思ったんですけど、パワーもあるし、PUでスプレーとパンチを出して。PUの方が圧倒的に見栄えが良いので。」

須田喬士郎
地元の声援を受け、試合をこなすことで覚醒したか。攻めへの自信を身につけた。この自信があれば、次のステージにも駆け上がれる。

「オーストラリアのQSに出ていて、この試合は最初は出る予定がありませんでした。今日は良い波がハッキリしているものの、セットはうまく割れない波が多くて、その中からスコアできる波を探していました。サーフィンは調子が良いので、自分のサーフィンをヒートの中で出せるかが勝利のカギです」

松野杏莉
縦に上がるスピードが増した。ボードの取り回しが上手くなって、自分でスピードをつけられるようになったからだろう。あとは波に左右されずに、演伎ができればベストだ。

西 慶司郎
「今回の種子島は、どんどん動いて攻撃的に攻めていこうという考えに切り替えました。待って良い波が来る確率も低いかなと思って。迷わず自分のサーフィンが出せる波を乗って行こうと考えてます。バックサイドの方がスコア出てるんで、キレのあるターンでスコアを出していきたいです。」

野中 美波
3シーズン連続でチャレンジャーシリーズ(CS)を決めた野中。今回はウォームアップでJPSA参戦。アジアQSランク2位のサーフィンを見せた。

「来月5月からCSがあるので、それに向けて自分の調子も上げていきたい気持ちで今回は参加させてもらいました。今回の種子島はヒデヨシくん(田中英義)と一緒に来させてもらって、アドバイスとかくれて勉強にもなるし、リラックスして試合に挑めてます。」


川合 美乃里
「波は結構見えてる方なのかなと思います。良いスコアを出せる波には乗れていました。」と試合を振り返って川合が言った。「今回の試合の前にサーフボードを3本ぐらい作ってもらい、どれも調子が良かったんです。でもスコアリング出来る波は、掘れた波でのワンターンになると思っていたので、小さい波で動く板よりかは、掘れた波で重めなターンが出来る板を選びました。」セミファイナルは中塩と対戦する。

中塩佳那
昨年JPSAのグランドスラムを達成し、オフシーズンはオーストラリアに出かけた中塩。元JPSAグランドチャンピオンであり、CTサーファーのコナー・オレアリーの母親である柄沢明美さんの元でみっちりとサーフィンをした後、ゴールドコーストに10日間滞在。コーチングを受けたり、今シーズンのQSに向けた準備を進めている。

川瀬 心那
昨年は5試合中3試合で3位となりランキング5位でフィニッシュした川瀬。ハワイからタヒチの強化合宿にも参加して、パリ五輪の会場となるタヒチのチョープーにも挑戦。仙台で行われるジャパンオープンにも選ばれ、エルサルバドルの世界戦を目指す。

今回CSシードで出場した黒川日菜子。今回は5位でフィニッシュ。

好調だった塚本勇太はQFで西に敗れて5位でフィニッシュ。
オーストラリアのQSでは大きな収穫があった池田美来だが、今回は7位でフィニッシュ。
宮坂 麻衣子も7位でフィニッシュ

JPSAモーニングショーでは、コンテストディレクターの田中樹が、今日のコンディションとスケジュールを発表。
JPSAオフィシャルYoutube「Catch Up」撮影のために来島した宮坂莉乙子と酒井舞カメラマン。

 

 

日本最高峰のプロサーフィン大会をABEMA独占で生中継!

【ABEMA LIVE配信URL】
■4/10 (月) 大会1日目
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>トライアルヒート表
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4月13日(木)DAY6
7:30選手集合

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります。大会当日は随時、会場インフォメーションを確認してください。

 

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