第60回リップカールプロ・ベルズビーチでオーストラリアのタイラー・ライトとイーサン・ユーイングが優勝

優勝したタイラーとイーサン© WSL / Ryder

ベルズビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2023年4月11日火曜日) – オーストラリアのデュオ、タイラー・ライトとイーサン・ユーイング(AUS)は、ウィンキ・ポップで2~3フィートのコンディションで行われた、第60回リップカールプロベルズビーチ Presented by Bonsoyを制した。この大会で、2人のオーストラリアの選手が、表彰式でベルを鳴らしたのは10年以上ぶりだ。

トロフィーのベルを鳴らすタイラー© WSL / Sloane
ファイナリスト4名© WSL / Ryder

 

2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライトと2022年のファイナル5に出場したイーサン・ユーイングは、ファイナルへの過程で世界チャンピオンを倒し、勝利を手にした。

そしてランキングは今日、大きな変動を見せ、さらに数名のサーファーがシーズン後半戦の出場権を獲得することが確定した。

現在ランキング1位のモリー・ピックラム(AUS)はランキングトップの座を維持し、この若きスターがいかに危険であるかを示している。男子ではジャック・ロビンソン(AUS)の早期敗退により、CT2年目のジョアオ・チアンカ(BRA)が新しい世界ランキング1位となった。

 

WSLチャンピオンのタイラー・ライトがベルズで連覇を達成

 

タイラー・ライト© WSL / Sloane

 

タイラー・ライト(AUS)が2回連続でベルを鳴らし、CTキャリア16回目の優勝を飾った。世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)らとの対戦もあり、表彰台への道のりは決して平坦ではなかった。

 

この優勝は、彼女の兄であるオーウェン・ライト(AUS)が、サーフィンの競技から正式に引退する前のキャリア最後のCTイベント出場となったため、特別なものとなった。ライトは2021年以来、黄色のリーダージャージを着用していないが、現在世界ランキング2位につけており、その奪還に近づきつつある。

 

タイラー・ライト© WSL / Ryder

 

「最初のベルを手に入れるのに12年かかったが、今回のベルは、違う感じだが全て同じです」とライトは言った。「このベルズでサーフィンができることは、絶対的な名誉であり、特権です。このような瞬間が、今の自分にとって大きな意味を持っている。この1週間、自分が望んでいた通りのサーフィンができたことを、本当に誇りに思います。」

 

モリー・ピックラム© WSL / Sloane

 

今回準優勝となった、現在No.1のピックラムは、今日も素晴らしい活躍を見せ、キャリア2度目のCTファイナル進出を決めた。ピックラムは、昨年の17位から今年は準優勝を果たし、サーフィンの進化を見せつけた。彼女は、ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロに向け、再び黄色のリーダージャージを保持することになった。

 

「タイラーと私は、一緒にたくさん旅をして、お互いにたくさん意見を言い合いました。彼女は、いつも私のそばにいて、私を成長させ、良いアスリートになるように助けてくれました。タイラーからたくさんのインスピレーションを受けています。信じられないくらいです。」

 

イーサン・ユーイング、亡き母に捧げる勝利。

 

イーサン・ユーイング© WSL / Sloane

 

イーサン・ユーイングは本日、彼の亡き母、ヘレン・ランバート(AUS)が1983年にこのイベントで優勝しベルを鳴らした40周年の記念日にリップカールプロベルビーチで優勝し、歴史を作った。これは、ユーイングのキャリアにおいて、2022年のJベイでの初優勝に続く2度目のCT優勝となる。この意味深い勝利で、ランキングも4位に浮上しマーガレットリバーに臨む。

 

イーサン・ユーイング© WSL / Ryder

 

「この1週間はクレイジーな1週間で、このイベントは僕が最も勝ちたかったイベントです」とユーイングは言った。「ツアーに参加するようになってから、ずっと考えていた。自分の大きな目標であり、彼女(ユーイングの亡き母、ヘレン・ランバート)に敬意を表し、彼女の誇りになりたいと思ったのです。物心ついたときから、ベッドの横には彼女のトロフィーがあり、彼女と一緒に階段に自分の名前を載せるのが夢だった。自分のお母さんに愛していると伝えてください。人生は何が起こるかわかりませんから」。

 

ライアン・カリナン© WSL / Sloane

 

今日はカリナンのキャリアで2度目のファイナル出場となり、初ファイナルは2018年のフランス大会だった。昨シーズンはCTから落ち、今シーズンはスロースタートだった彼は、ミッドシーズンカットをクリアするために、ベルズでの大きな結果を必要としていた。

 

ライアン・カリナン© WSL / Sloane

 

セミファイナルヒートでカリナンは、2度の世界チャンピオンで過去にベルズを制したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と対戦し、大きなプレッシャーの中で冷静さを保った。フローレンスはヒートの大半を僅差のリードを維持していた。しかし、残り時間7分を経過した時点でカリナンは、フルローテーション・エアを成功させ8.50(10点満点)をスコア、大逆転で勝利をつかんだ。

 

 

ミッドシーズンカットの確定情報

 

丸一日かけて行われたコンペティションでは、世界最高のサーファーたちが、ツアー出場権を維持するために重要なランキングポイントを獲得するために、互いに限界まで戦った。

 

今日のイベントファイナリストであるカリナン、ユーイング、ライト、ピックラムに加え、カリッサ・ムーア(HAW)、ヤゴ・ドラ(BRA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、全員がミッドシーズン・カットをクリアし、2023CTシーズンの後半戦への出場が決定したことになる。

 

 

女子CT: Made the Mid-season Cut

モリー・ピックラム(AUS)
タイラー・ライト(AUS)
カリッサ・ムーア(HAW)

女子の2023年CTランキングを見る。

 

男子CT: Made the Mid-season Cut

ジョアオ・チアンカ(BRA)
ジャック・ロビンソン(AUS)
フィリッペ・トリード(BRA)
イーサン・ユーイング(AUS)
グリフィン・コラピント(USA)
ライアン・カリナン(AUS)
カイオ・イベリ(BRA)
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヤゴ・ドラ(BRA)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
ガブリエル・メディーナ(BRA)

メンズ2023年CTランキングを見る。

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ女子ファイナル結果:
優勝- タイラー・ライト(AUS)16.00
2位- モリー・ピックラム(AUS)12.00

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ男子ファイナル結果:
優勝- イーサン・ユーイング(AUS)14.50
2位 – ライアン・カリナン(AUS)11.00

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ女子セミファイナル結果:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)12.83 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)12.24
HEAT 2:タイラー・ライト(AUS)15.33 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)9.66

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ男子セミファイナル結果:
HEAT1: イーサン・ユーイング(AUS)15.93 DEF. フィリッペ・トリード(BRA)14.30
HEAT 2:ライアン・カリナン(AUS)15.30 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)12.26

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:イザベラ・ニコルズ(AUS)12.53 DEF. キャロライン・マークス(USA)8.67
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS)14.74 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)14.54
HEAT 3:タイラー・ライト(AUS)13.30 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)12.70
HEAT 4:ステファニー・ギルモア(AUS)12.50 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)11.00

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:イーサン・ユーイング(AUS)13.43 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)12.67
HEAT 2:フィリッペ・トリード(BRA)15.00 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)14.90
HEAT 3: ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.17 DEF. コナー・オレアリー(AUS)11.44
HEAT 4:ライアン・カリナン(AUS)11.23 DEF. グリフィン・コラピント(USA)11.10

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・男子ラウンド16結果:
HEAT 1:マシュー・マクギリブレイ(RSA)10.43 DEF. ジョアン・チアンカ(BRA)9.90
HEAT 2:イーサン・ユーイング(AUS)14.33 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)10.10
HEAT 3: フィリッペ・トリード(BRA)13.34 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)11.86
HEAT 4:ジャクソン・ベイカー(AUS)10.86 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)9.07
HEAT 5:コナー・オレアリー(AUS)13.33 DEF. ザビエル・ハクスタブル(AUS)11.80
HEAT 6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.77 DEF. マイケル・ロドリゲス(BRA)14.10
HEAT 7:ライアン・カリナン(AUS)13.63 DEF. マキシム・フスナット(FRA)10.90
HEAT 8:グリフィン・コラピント(USA)16.33 DEF. 五十嵐カノア(JPN)15.10

 

 

次の開催地:ウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロ

2023年WSLチャンピオンシップ・ツアーの次の目的地は、2023年4月20日から30日までの大会ウィンドウで開催するウエスタン・オーストラリア・マーガレット・リバー・プロとなる予定です。

この大会は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送される予定です。

 

詳細はWorldSurfLeague.comでご確認ください。

 

イベントサイト: