トム・カレンとオッキーの対決も。CT第4戦リップカール・プロ・ベルズビーチは来週4月4日からウエイティング開始

ベルズビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2023年3月29日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦、リップカール・プロ・ベルズビーチ Presented by Bonsoyがいよいよ来週4月4日からウエイティング期間に入る。

 

今回のベルズ・ビーチと西オーストラリア・マーガレット・リバー・プロは、ミッドシーズン・カットまでの最後の2イベントとなる。

 

今シーズンの最初の3つのイベントは、世界ランキングが劇変。ルーキーがベテランを脅かし、世代交代を感じさせる戦いが続いている。またベルズビーチでは、間近に迫ったミッドシーズン・カットのプレッシャーの中で、どんな戦いが見られるか興味深い試合となっている。

 

歴史あるベルズビーチ

 

今年で60回目を迎えるリップカール・プロ・ベルズ・ビーチは、このスポーツで最も長い歴史を持つイベントの一つ。ベルズボウルとウインキポップの両ブレイクは、ハイパフォーマンスなロングライツで、ベルズではパワーとレールtoレールのサーフィンが試される。

 

昨年の優勝者であるフィリッペ・トリード(BRA)とタイラー・ライト(AUS)をはじめ、多くのワールドチャンピオンがベルズで優勝を果たしている。過去のイベント優勝者リストには、世界チャンピオンのケリー・スレーター(USA)、リサ・アンダーソン(USA)、サニー・ガルシア(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、アンディ・アイアンズ(HAW)、ミック・ファニング(AUS)、レイン・ビーチリー(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)そしてジョン・ジョン・フローレンス(HAW)といった名士達の名前が連ねている。

ジャックとモリーがランキングトップ。

 

 

オーストラリアは、現在世界ランキング1位のジャック・ロビンソンとモリー・ピックラムが、ベルズビーチでイエローのリーダージャージを誇らしげに着用しているのが印象的だ。

 

5 回の世界チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)は、ピックラムの後を追い、ランキングのリードを奪い返そうと躍起になっている。ルーキーのケイトリン・シマーズ(USA)とCT2年目のジョアオ・チアンカ(BRA)は、MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルで優勝したばかりで、この重要なイベントに向けて勝利の勢いを維持したいところ。

 

カノアやケリーはミッドシーズン・カットラインを下回る

五十嵐カノア© WSL / Diz

 

ミッドシーズン・カットが間近に迫り、トップシードの何人かが危険にさらされている。8Xワールドチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)は、現在ミッドシーズンカットラインを下回っているため、今年も素晴らしいカムバックストーリーを期待したいところ。

 

昨年ファイナル5に出場した五十嵐カノア(日本)は24位とカットラインぎりぎりの位置におり、そのすぐ下には11Xワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)が控えている。彼らはシーズン後半を戦うために、このベルズでしっかりとした成績を残す必要がある。

 

 

オーウェン・ライトを含むワイルドカード、リプレイスが発表。

 

オーウェン・ライト(AUS)は、ベルズビーチを最後にサーフィンの競技から引退することを発表した。ライトは、ワイルドカードとして最後のCTジャージを着用し、友人、家族、そして世界中のファンが見守る中で、その素晴らしい競技人生の最後を祝うことになる。

 

 

10年以上CTで戦い続けていきたライトは、家族、コーチ、医療チームと相談し、慎重に検討した結果、引退を決断した。今後は競技から離れ、サーフィンへの情熱を追求し続けることになる。詳しくはこちら。

 

男女トライアルの勝者にイベント・ワイルドカード。

怪我のため、今シーズンの最初の3イベントに出場できなかったジョアン・ディフェイ(FRA)は復活し、今季初のCT出場となる。

ジャドソン・アンドレ(BRA)に代わり、オーストラリア出身のチャレンジャーシリーズ最高位のサーファーであるディラン・モファット(AUS)が出場。カルロス・ムニョス(CRC)は、再びラムジ・ブーキアム(MAR)のリプレイスメントとして出場する。

 

WSLレジェンド、トム・カレン vs マーク・オクルーポのヘリテージヒート開催決定

 

サーフィン界で最も影響力のある2人のサーファー、トム・カレン(USA)とマーク “オッキー “オクルーポ(AUS)が、リップカール プロ・ベルズビーチのイベントウィンドウ内で行われる特別ヘリテージヒートで対戦する。

スタイルで知られるレギュラーフッターのカレンと、パワーで知られるグーフィーフッターのオッキーは、サーフィン界で最も有名なライバル同士として、長い間バトルを繰り広げ、幾度となく名勝負を披露してくれた。

カレンはベルズで2勝、ワールドタイトル3回、オッキーはベルズで1勝、ワールドタイトル1回を挙げている。2014年にJ-BAYで行われたヘリテージヒートでの対戦では、カレンが勝利を収めた。しかし、2019年にベルズで行われた直近のヘリテージヒートでは、オッキーが勝利を収めた。

サーフファンは、この2人が再びベルズで対戦するのを目撃することになる。

 

 

女子オープニング・ラウンドのマッチアップ:

ヒート1:ケイトリン・シマーズ(USA) vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) vs. ソフィー・マカロック(AUS)
ヒート2:モリー・ピックラム(AUS) vs. メイシー・キャラハン(AUS) vs. ジョアン・ディフェイ(FRA)
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW) vs. レイキー・ピーターソン(USA) vs. イベントワイルドカード
ヒート4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) vs キャロライン・マークス(USA) vs イザベラ・ニコルズ(AUS)
ヒート5:タイラー・ライト(AUS) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW) vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS)
ヒート6:ステファニー・ギルモア(AUS) vs. ブリサ・ヘネシー(CRC) vs. コートニー・コンローグ(USA)

 

男子のオープニング・ラウンドのマッチアップ

ヒート1:イーサン・ユーイング(AUS) vs. ナット・ヤング(USA) vs. カルロス・ムニョス(CRC)
ヒート2:グリフィン・コラピント(USA) vs. セス・モニーツ(HAW) vs. マキシム・フスナット(FRA)
ヒート3:カイオ・イベリ(BRA) vs. ライアン・カリナン(AUS) vs. イズキール・ラウ(HAW)
ヒート4:ジョアオ・チアンカ(BRA) vs. マシュー・マクギリブレイ(RSA) vs. ディラン・モファット(AUS)
ヒート5:フィリッペ・トリード(BRA) vs. イアン・ジェンティル(HAW) vs. オーウェン・ライト(AUS)
ヒート6:ジャック・ロビンソン(AUS)対ケリー・スレーター(USA)対イベントワイルドカード
ヒート7:イタロ・フェレイラ(BRA)対コナー・オレアリー(AUS)対コロヘ・アンディーノ(USA)
ヒート8:カラム・ロブソン(AUS) vs. ジョーディ・スミス(RSA) vs. マイケル・ロドリゲス(BRA)
ヒート9:レオナルド・フィオラバンティ(ITA) vs 和井田理央(INA) vs ジャクソン・ベイカー(AUS)
ヒート10:ヤゴ・ドラ(BRA) vs サミュエル・プポ(BRA) vs ジェイク・マーシャル(USA)
ヒート11:ガブリエル・メディーナ(BRA) vs 五十嵐カノア(JPN) vs リアム・オブライエン(AUS)
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) vs ミゲル・プポ(BRA) vs バロン・マミヤ(HAW)

 

ライブで見る

リップカールプロ・ベルズビーチの大会期間は、2023年4月4日にオープンし、4月14日まで。大会は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送される予定です。

詳細はWorldSurfLeague.comでご確認ください。

 

イベントサイト:

Rip Curl Pro Bells Beach Presented By Bonsoy