WSL男女QS3000「whitebuffalo HYUGA PRO」が宮崎県日向市で開幕。森大斗が大会初日の最高得点。

オーストラリアとインドネシアのハーフであるインドネシアの新星ブロンソン・メイディ(IDN)

写真、文:山本貞彦 

 

WSL 「whitebuffalo Hyuga Pro」は宮崎県日向市のお倉ヶ浜で今日から4日間の予定で開催。

アジアリージョナルとして、カテゴリーは男女ともQS3000グレードとして行われる。これは2023年度のWSLチャレンジャーシリーズへ行くための重要な大会となる。

 

終了間際に逆転劇を演じて 1 位通過を決めた CTサーファー和井田理央の弟である龍貴 (IDN)

 

会場は晴れ。しかし、北風で気温は上がらず、寒い一日となった。波はヒザモモで、たまにコシのセットが入る。風はサイドオフで強く吹いたが、面はまあまあキレイか。ただ、潮周りが若潮で、時間によっては波が入らないヒートもあった。

 

宮崎県出身の伊東李安琉

 

セットのキレた波であれば演技はできるものの、それ以外は速いワイドブレイク。ジャッジはターンやリップのクォリティ見ているので、誤魔化せばアベレージも出ない。エアリアルに関しては、メイクできればアベレージは出してくれていた。

 

ノア・アークフィールド(PHL)

 

なので、今日は厳しい局面や、リードしたい場面でエアーを行う選手が多く見られた。特に海外からの選手はメイク率も高く、安定した演技でポイントを加算していたのが印象的だった。

 

今日は男子のR-1、女子のR-1に続き、男子のR-2のH-1から8まで行って終了。

 

ケトゥ・アグス (IDN)
ケトゥ・アグス (IDN)
キアン・マーティン (SWE)
キアン・マーティン (SWE)
ブロンソン・メイディ (IDN)

 

まず男子の結果。海外組はアジアランキング 2位のKian Martin (SWE) がまさかの敗退を除き、 3位 Ketut Agus (IDN) 、7位の和井田龍貴 (IDN) 、12位のBronson Meydi (IDN) はラウンドアップ。さらに、フィリピンの Noah Arkfeld (PHL) も勝ち上がった。

 

田中大貴
田中大貴

 

日本は4位の田中大貴が踏ん張って勝ち残り。あと宮崎勢で気を吐いたのが児玉椋、伊東李安琉、平坂光遵の3人に、女子は畑ハイネ、芳田花瑚も明日へ繋いだ。

 

児玉椋
平坂光遵
畑ハイネ
芳田花瑚

明日のファーストコールは 7:30AM。8:00から試合開始予定となっている。明日も選手の活躍を見逃すな。

 

森大斗
森大斗

今日のトータルハイエストは13.25(5.75、7.50)ポイントで森大斗。7.50ポイントはシングルハイエスト。

 

矢作紋乃丞は得意のエアーを絡めての演技で、7.00ポイントのグッドスコア。

伊東李安琉はローカルナレッジの波選びで、ソリッドなリップ連発。

ハワイ修行帰りの西慶司郎。キレキレの止まらぬサーフィンで、試合巧者ぶりを見せつけた。

今大会で引退の須田那月。多くの応援に応え、2本まとめて明日のラウンドへ駒を進めた。

須田那月

 

【須田那月選手コメント】

 

「ケイズプロジェクトのホワイトバッファローの皆さんがビーチまで来て応援してくれたの で、楽しんで自分のサーフィンを見せるしかないと思いました。

引退は 2022 年の夏頃に自分の中で決めました。そこから家族と話して最終的な決断に至りました。

 

両親への感謝の気持ちも忘れない那月

 

(引退の)理由は たくさんありましたが、皆さんのサポートのおかげでけがを乗り越えられて、故障後の3 年間も必死にやってきて自分の中で区切りがついたので引退を決意しました。

サーフィンから学んだことはたくさんあります。その中でも自分の周りの人を大切にすることが一番です。

周囲のサポートのおかげで15年間活動できましたし、種子島という小さな島から出るということは両親も大変だったと思います。サーフィンを通じて、周囲の人との絆を築けたことは良かったと思います。」

 

NPO法人「サーフアンドシー」& セロリー株式会社 主催によるビーチクリーン。
選手、大会関係者に観客も加わって砂浜やブッシュの中に隠れているゴミを清掃。

岩見天獅はまさかの初戦敗退。
森下 波瑠
大音凛太

 

whitebuffalo HYUGA PRO QS3000
大会オフィシャルサイト

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/116/whitebuffalo-hyuga-pro/

https://hyugapro.com/