ジャービス・アールとフランシスカ・ベセルコが世界ジュニア王者に決定、2023年のチャレンジャー枠を獲得

フランシスカ・ベセルコとジャービス・アールが優勝

シーサイド・リーフ、サンディエゴ、カリフォルニア、USA(2023年1月13日金曜日)20歳以下の世界ジュニアチャンピオンの座を賭けて戦う「SAMBAZON ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ Hosted by Best Western」が終了。

 

 

男子ではジャービス・アールが、オーストラリアの伝説に残る世界ジュニアタイトルを獲得。18歳のアールは、ファイナルでパーフェクトに近い9.50をスコアし圧勝。女子では、19歳のフランシスカ・ベセルコが歴史的な世界ジュニアタイトルを獲得、ポルトガル女子初のチャンピオンとなった。

 

 

ファイナルデーは、6フィートから8フィート、時には10フィート以上のスウェルが入るコンディションとなり、ベセルコとアールは、そのような状況下でも世界レベルのパフォーマンスを披露した。

 

 

フランシスカ・ベセルコが優勝。

 

 

女子のファイナルでは、サンクレメンテのソイヤー・リンドブラッド(USA)とポルトガルのフランシスカ・ベセルコが対戦。リンドブラッドがファイナルの大半をコントロールし、ポルトガルのライバルに大差をつけてリードした。

 

フランシスカ・ベセルコ(PRT)

 

しかし残り7分、ベセルコはチャンスを見つけ、パワフルなバックハンドで7.00をマークし大逆転に成功。そしてイベントを制覇し、ポルトガル初の女子ワールド・ジュニア・チャンピオンとして歴史に刻まれた。

 

フランシスカ・ベセルコ(PRT)

 

「自分が優勝したなんて本当に信じられません。私はワイルドカードで出場したのですが、この機会にとても感謝していますし、このコンテストで優勝するような気がしていました。」とベセルコが言った。

 

「ヒート毎に全てがパーフェクトに進み、スコアはどんどん伸びていきました。満足感もあり、インサイドで転倒しても逆転できると思っていました」と語った。

 

 

フランシスカ・ベセルコ(PRT)
フランシスカ・ベセルコ(PRT)

 

ベセルコは、シーサイド・リーフで行われたファイナルデーで、クオーターファイナルでは優勝候補の一人であったエリン・ブルックス(CAN)に完勝したのを皮切りに快進撃を続けた。

 

シエラ・カー
今回はセミファイナルで敗れたシエラ・カー

 

セミファイナルでは、オーストラリアの15歳の神童シエラ・カー(AUS)を14.50のヒートトータルで破り圧勝。さらにファイナルで、南カリフォルニアのリンドブラッドに勝利し世界ジュニア王者となった。

 

 

ジャービス・アール(AUS)が優勝。

 

ジャービス・アール

 

男子ファイナルは、好調のジャービス・アール(AUS)が5.50をスコアしてクイック・スタートを切った。しかし、リーバイ・スローソン(USA)もパワフルなバックハンド・フィニッシュで6.67をマークして反撃。

 

ジャービス・アール

しかし、それに対しアールは、ランニング・レフトハンダーにパワフルなフォアハンドを繰り出し、7.50をマークし逆転に成功。さらに18歳のアールは、パーフェクトに近い9.50をマークし、ファイナルデーのベストとなる17.00のヒートトータルを獲得し優勝。

 

アールは、オーストラリア・サーフィンの輝かしい歴史に名を刻むことになった。

 

ジャービス・アール

 

「この大会は、とてもエキサイティングで、誰もがリッピングしていたので、優勝はとても意味があり、今はまだ信じられない気持ちです」とアールは語った。

 

「チャレンジャーシリーズへの出場権を獲得できるということが、このイベントに参加した大きな理由です。リージョナルQSでかなり良い成績を残していたので、そのスポットを手に入れることが出来て、これ以上嬉しいことはないです。リーバイ・スローソンはイベント中ずっと好調で、決勝もいい勝負になると思っていたので、今日は今までやってきたことを忠実に実行するだけだと思っていました。」

 

 

ジャービス・アール
ジャービス・アール

 

アールは、クオーターファイナルで同じオーストラリアのオスカー・ベリーと対戦し、イベント最高得点となる9.93を叩き出し順調に勝ち進んできた。

 

クロヌラ出身のアールは、セミファイナルでは、優勝候補の一人であるアラン・クレランド(MEX)と対戦。2人はファイナル進出をかけて戦い、最終的にアールがクレランドを圧倒し、スローソンと世界ジュニアタイトルをかけて戦うことになった。

 

ジャービス・アール

 

アールの優勝は、ジョエル・パーキンソン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)等と並ぶ、オーストラリアの輝かしい世界ジュニアタイトル・リストに加わることになりました。彼は今、2023年のチャレンジャーシリーズに向けて準備を進める。

 

 

南カリフォルニアの夢は準優勝に終わる

 

リンドブラッド

 

準優勝したリンドブラッドは、QFでペルーのソル・アギーレ(PER)に対しエクセレントの8.93をスコアし、ファイナルデーのキャンペーンを圧倒的な形でスタートさせた。それに対しペルーのソル・アギーレも8.17で反撃。

しかし、リンドブラッドはヒートのラストウェイブで大逆転、地元のヒーローであるアリッサ・スペンサー(USA)とのセミファイナルに進出した。

 

アリッサ・スペンサー
まさかの負傷で棄権したアリッサ・スペンサー

 

セミファイナルでスペンサーは、ラスト10分までリードを保っていたが、顔面に裂傷を負い、途中棄権を余儀なくされた。リンドブラッドは一人ラインナップに残り、7.21をスコアし逆転勝利。ベセルコとの決勝戦に進んだのだった。

 

ソイヤー・リンドブラッド
ソイヤー・リンドブラッド
準優勝のリンドブラッド

 

「本当に楽しかったし、この波が大好きなんです。」とリンドブラッドは言った。「このコンテストを家の近くで開催してくれて本当に嬉しかった。今週の自分のパフォーマンスには満足しているし、素晴らしい経験だった。」と答えた。

 

リーヴァイ・スローソン

 

地元のヒーローであるスローソンは、クオーターファイナルで絶好調のカウリ・ヴァースト(FRA)との対戦で辛くも敗退を免れ、ファイナルデーを開始。ヴァーストはヒートの大半を支配したが、残り6分でスローソンが7.50と7.00で応戦し、逆転に成功した。

 

リーヴァイ・スローソン

 

スローソンはその勢いをそのままセミファイナルに進出、同じくイベントの脅威であるイーライ・ハンネマン(HAW)と対戦した。スローソンはパーフェクトに近い9.00をマークしてリードし、7.60で勝利を確定させた。しかし、ファイナルでアールを倒すことができず、準優勝となった。

 

イーライ・ハンネマン

 

「最高の気分でした。この大会に参加できたことを嬉しく思っています。そしてもちろん、良い波でサーフィンができたことが一番嬉しかった」とスローソンは言った。

 

スローソン

 

「みんなが集まってくれて信じられませんでした。 自分はここで育ち、ここでサーフィンを学び、ホームタウンのために勝ちたかった。でも、今までの人生の中で一番頑張ったかもしれない。ジャービス(アール)は素晴らしいキッズで、素晴らしいサーファーです。今年の残りが楽しみです。」

 

フィナリスト4名

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

女子ファイナル結果
優勝 – フランシスカ・ベセルコ(PRT)12.47
2位 – ソイヤー・リンドブラッド(USA)12.33

男子ファイナル結果
優勝- ジャービス・アール(AUS)17.00
2位 – リーバイ・スローソン(USA)11.60

女子セミファイナル結果。
ヒート1:ソイヤー・リンドブラッド(USA)13.07 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)11.77
ヒート2:フランシスカ・ベセルコ(PRT)14.33 DEF. シエラ・カー(AUS)12.50

メンズ・セミファイナル結果
ヒート1:リーバイ・スローソン(USA)16.60 DEF. イーライ・ハンネマン(HAW)15.33
ヒート2:ジャービス・アール(AUS)13.23 DEF. アラン・クレランド(MEX)12.50

女子クオーターファイナル結果
ヒート1:アリッサ・スペンサー(USA)7.93 DEF. ラウラ・ラウプ(BRA)7.60
ヒート2:ソイヤー・リンドブラッド(USA)15.10 DEF. ソル・アギーレ(PER)14.17
ヒート3:フランシスカ・ベセルコ(PRT)13.33 DEF. エリン・ブルックス(CAN)9.67
ヒート4:シエラ・カー(AUS)13.77 DEF. ザーリ・ケリー(AUS)10.76

メンズ・クオーターファイナル結果
ヒート1:イーライ・ハンネマン(HAW)16.00 DEF. ブロディ・セール(HAW)10.07
ヒート2:リーバイ・スローソン(USA)14.50 DEF. カウリ・ヴァースト(FRA)14.00
ヒート3:ジャービス・アール(AUS)16.70 DEF. オスカー・ベリー(AUS)10.60
ヒート4:アラン・クレランド(MEX)14.36 DEF. ジャクソン・バンチ(HAW)12.70

 

オフィシャルサイト:SAMBAZON World Junior Championships Hosted by Best Western