ジンズン・ハーバー、台東県/TPE(2022年11月18日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)2022年台湾オープン・オブ・サーフィンは大会6日目。
大会6日目は、ジンズン・ハーバーのクリーンな3~4フィートの波でクオーター・ファイナルの8ヒートが終了。女子QS 5000と男子QS 3000イベントのファイナルデイの舞台はセットされた。
日本人デュオがアジア・ランキングで首位を争う。
野中美波(JPN)と都築虹帆(JPN)は台湾でチャージを続け、今日ジンズン・ハーバーで勝利し、セミファイナルに進出。3位以上が確定している。今回の台湾オープンで上位に入賞した者は、地域別ランキングでトップに立ち、2023年のチャレンジャーシリーズへのクオリファイに向けて確固たる地位を築くことになる。
野中美波は、QFH1でエリー・ハリソン(AUS)と対戦。先制攻撃を仕掛けたのは野中。サイズのあるセットを掴み、フォアハンドのオフザリップとスラッシュバック、クローズセクションのリエントリーで6.50をスコア。すぐに3.47でバックアップしてヒートをリードする。
ハリソンもバックハンドで6.17をスコアして反撃。野中はすかさずライトのセットを掴み、大きなスプレーをあげるビッグターンを連発し、6.37をスコア。トップを維持。
ハリソンも5.50でバックアップして追撃するも、野中が有利にゲームを進めていく。ヒート終盤にハリソンは6.47をスコアし追い上げるが、野中が見事セミファイナルへ勝ち上がった。
「波は良かったんですが、凄くスローで緊張しちゃったんですが、最後は2本決めれて。セミファイナルに勝ち上がれて良かったです。」
都築虹帆は、QFH2でミア・ハパッツ(AUS)と対戦。スローな展開の中、都築は昨日から好調だったバックハンドの2つのクイックターンで4.33をスコア。バックアップ3.57を揃えてヒートをリードしていく。
後半に入り、都築はフォアハンドでビッグターンを決めて4.93をスコア。リードを広げていく。ハパッツはニード5.26でチャージを続けるがワイプアウトが目立ち、落ち着いた試合運びを見せた都築がセミファイナルへ勝ち上がった。
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「風が強く、スローなヒートで、しかもミアーは素晴らしいサーファーだったので凄く緊張しました。ちょっと厳しいヒートだったんですけど、確実に勝つことができて、とても嬉しいです。次のラウンドも自分らしく頑張ります」
美波と虹帆のファイナル対決なるか。
女子のセミファイナルで野中美波は、ウィロー・ハーディと、都築虹帆はチャーリー・ハーストと対戦。ここを二人が切り抜ければ日本人同士のファイナルが実現する。
今回もロキシーチームとともに台湾遠征を行っている二人。素晴らしいチームのバックアップでファイナルまで勝ち上がれ! 頑張れ!日本!
新井洋人が逆転勝利
男子QFH1では、新井洋人と金沢呂偉の日本人対決。金沢は得意のレイバック・スラッシュを決めて5.33をスコアしてヒートをスタート。続けてバックハンドでパワフルでシャープなパフォーマンスを披露。5.83をスコアしてヒートをリード。新井にプレッシャーをかけていく。
後手に回った新井は波を待つことに。しかし後半に入り、レフトのセットを掴んだ新井は、昨日勝利へ彼を導いたバックハンドを炸裂させ、5.23と5.03を続けてスコア。反撃を開始する。
金沢もそれに対し、バックハンドで応戦。ストレートアップのオフザリップを連発。5.37をスコアしてリードを広げいく。更に金沢はアンダープライオリティーで7.00をスコア。新井はニード7.6と追い込まれる。
しかしヒート終盤に新井がバックハンドで反撃。ヒート最大のセットでで大きなスプレーをあげる2つのビッグターンを決めて、7.73をスコア。大逆転でトップに躍り出る。勢いに乗った新井は続けて6.60をスコア。金沢をニード7.34まで追い込む。
そのままタイムアップとなり、新井洋人が見事セミファイナルへ勝ち上がった。好調な金沢を破った新井洋人。今回の台湾では試合運びも落ち着いており、負ける気がしない。
「呂偉(金沢)は今年の日本のチャンピオンで本当に素晴らしいサーファーなのは分かっていました。だから、いいレフトの波を掴むことに集中して、良い波を待って。それが上手くって良かったです。ファイナルデイまで繋げることができました。あとセミとファイナルだけなんで、1ヒート毎1発のターン毎に集中して、優勝を目指して頑張ります。」
新井洋人はセミファイナルヒート1で、優勝候補のアリスター・レジナートを下したリーフ・ヒーズルウッドと対戦する。
QFH3で西優司は、インドネシアのオニ・アンワーと対戦。ヒートはアンワーがバックハンドで5.83をスコア。フォアハンドではクイックターンとエアリバースのコンビネーションで6.67をスコア。西はいきなりコンビネーションに追い込まれてしまうも、4.40をスコアして反撃を開始。更にクローズセクションでレイバック気味に激しく板を切り返す大技を披露した西は6.50をスコア。
しかしエアマニューバーを駆使するアンワーは更に7.67をスコア。追い上げる西との差を広げていく。西もビッグセットをキャッチ。ブローテールのリバースを決めて6.47をスコアして食い下がる。残り時間10分を切り、西は再びクローズセクションでのレイバック・スラッシュでチャージを見せるがスコアは伸ばせず。惜しくもここで敗退となった。
QFH4では、田中大貴が、オーストラリアの新鋭ジャービス・アールと対戦。ヒートはジャービスはスタートからバックハンドとフォアハンドの爆発的なパフォーマンスを披露。6.33と7.50という高得点をマーク。
スタートから追い込まれた田中だが、バックハンドで4.67をスコア。しかし、その後のスコアが続かない。ジャービス・アールは終盤、バックハンドでさらなるチャージを見せて7.53をスコア。田中をコンビネーションに追い込んで圧勝。田中はここで惜しくも敗退となった。
いよいよ明日がファイナルデイ。イベント主催者は、現地時間午前7時に再集合し、午前7時30分のスタートに向けてコンペティションのコールを行う予定である。
2022 Taiwan Open of Surfingは、11月13日から20日までJinzun Harbourで開催。www.worldsurfleague.com でライブ観戦するか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/83/taiwan-open-of-surfing/
https://www.taiwanopenofsurfing.org/