ジンズン・ハーバー、台東県/TPE(2022年11月19日土曜日) –WSLクオリファイ・シリーズ(QS) 2022台湾オープン・オブ・サーフィンは大会7日目。大会最終日の本日は女子のセミファイナルからスタート。
野中美波は、セミファイナルのH1でウィロー・ハーディと対戦。
昨日行われた、エクスプレッション・セッションで優勝した野中美波が、その勢いのままスタートから6.50 をスコア。勢いの止まらない野中は更に7.10、そして優先権を持たない中で今度はライトブレイクをゲット。
深いボトムターンからのストレートアップのオフザリップとカービングのコンビネーションで7.67 をスコア。ハーディをコンビネーションに追い込む。最後はバックアップを7.33まで上げた野中は圧倒的な強さでファイナルへ勝ち上がった。
都築虹帆は、セミファイナルのH2でチャーリー・ハーストと対戦。先手を打たれた都築だったが、すぐに巻き返してトップを奪った。都築は好調なバックハンドで7.00をスコア。続けて6.43を叩き出し、ハーストを引き離す。
ニード7.06と追い込まれたハーストだが、終盤に7.17をスコアして、ニードスコアを6.26まで縮める。都築はハーストに優先権を渡してしまうミスを侵すも、そのまま逃げ切り見事ファイナルへ勝ち上がった。
新井洋人は3位でフィニッシュ
新井洋人は、男子セミファイナルでリーフ・ヒーゼルウッドと対戦。ヒートはリーフがスタートからフォアハンドで圧倒的なパフォーマンスを披露。7.17と7.37という2本のエクセレントレンジのスコアを叩き出し、物凄い勢いで新井洋人に襲いかかる。
ヒート終盤、ニード8.44と追い込まれていた新井だったが、ストレートアップのオフザリップを含む素晴らしいバックハンドを披露。ヒートのベストスコアとなる7.93をスコア。
最後までチャージを続けた新井洋人だったが、惜しくもここで敗退。それでも3位入賞を果たし、ランキングも22位から大きくジャンプアップするだろう。そして来季のチャレンジャーシリーズへ望みをつないだ。
ここ最近、思ったような結果が出せていなかった新井だが、今年最後の試合で来年に繋がる素晴らしい結果を手に入れた。ここから新井洋人の巻き返しが始まる。
都築虹帆がQS初優勝。アジアQSランキングトップに!
野中美波と都築虹帆の日本人ファイナルは、スタートから激しいデッドヒートの展開となった。野中は5.50を4.83でバックアップ。トータル10.33でヒートをリード。都築は6.10を4.20でバックアップ。トータル10.30という僅差の戦い。
しかし、後半に入り、都築が6.13をスコアして逆転に成功。野中はニード6.73と追い込まれる。ヒート終盤、優先権を維持した都築に対し、野中はアンダープライオリティで果敢に波を掴みライディングを続ける。しかしスコアを伸ばすことはできない。
残り5分で優先権が入れ替わり野中にチャンスが訪れるが、そのままタイムアップ。都築虹帆が初のQSイベント優勝。貴重な5000ポイントを手に入れ、アジア女子ランキングでトップに躍り出て、チャレンジャーシリーズ・クオリファイへと一歩近づいた。
都築虹帆
「めちゃくちゃ嬉しくて超興奮している状態です。美波ちゃん(野中)はチームメイトで素晴らしいサーファーなので、彼女とファイナルを戦えて最高にハッピーでした。そんなヒートで勝てて最高です。
やっと優勝することができました。今年最後にビッグタイトルを獲得することが出来て最高に嬉しいです。まだまだ、これからが正念場だと思っているので、これからも応援よろしくお願いします。」
2022 Taiwan Open of Surfingは、11月13日から20日までJinzun Harbourで開催。www.worldsurfleague.com でライブ観戦するか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/83/taiwan-open-of-surfing/
https://www.taiwanopenofsurfing.org/