すべては子供たちの笑顔のために 。カリッサ・ムーアがムーア・アロハ財団でみんなにシェアしたかったこと。

撮影:佐原健司  http://kenjisahara.com/

 

2022オリンピック競技サーフィン金メダリストのカリッサ・ムーアが、彼女の設立したムーア・アロハ財団として来日。2022年11月1日(火)~11月3日(木)の期間、USAサーフィンとともにホストタウンの静岡県牧之原市にある静波サーフスタジアムで交流イベントを開催した。

静波サーフスタジアムでは、ムーア・アロハ財団とUSAサーフィンによる日本サーフィン連盟女子ジュニア日本代表選手へのサーフトレーニング、そして最終日には相良高校サーフィンサークルと下田中学校サーフィン部との交流イベントが開催された。

 

 

 

カリッサ・ムーアは、自身が運営する財団を通して東京オリンピックでホストタウンとなった下田市と牧之原市と交流するために来日。

 

 

アロハの心とサーフィンの知識や素晴らしさをシェアすることが今回の目的です。

 

カリッサ・ムーア

 

「アロハの心とサーフィンの知識や素晴らしさをシェアすることが今回の目的です。まだ詳細は決まっていませんが、日本のサーファーたちをハワイに招きたいと思っていて、10人のハワイのサーファーを日本にも連れて行くことを考えています。

 

子供たちが国境を越えて触れあうことは、若い世代を育てることにとても大切であり、重要だと思っているので、それを実現させたいと思っています。

 

2028年のロサンゼルス五輪で、私たちが行うジュニアプロジェクトの成果が出せればと思っています。私たちが日本を訪れた時にしてくれた日本のサポートを、2028年のロサンゼルス五輪で私たちがしたいと思っています。」とカリッサが言った。

 

 

東京オリンピックの時に牧之原で事前合宿を行ったUSAチーム。しかし、その時はコロナの関係で相良の子供たちとはリモートのみで実際に触れ合うことはできなかった。

 

静波ガールズコンテストも主催される元プロサーファーの栗田早苗さんもイベントに参加。
下田市出身のNSA酒井理事長も子供たちのお手伝いに
「こんな素晴らしい機会は滅多にない」とプロサーファーの須田那月もボランティアで参加。
このイベントに尽力されたジャックの長倉さんとカイ
今回は下田中学サーフィン部に所属する娘の斐菜乃(ひなの)の応援でイベントに参加したプロサーファーの小川 啓
トップバッターを務めた小川斐菜乃。サーフィンスタイルはお父さん譲り
最後はチューブライドでギャラリーを沸かせた相良高校の生徒

 

今回、そんな子供たちにカリッサたちと再会してもらいたいという思いからイベントが実現したという。アメリカのホストタウンに登録された下田市と牧之原市は今後も彼らとの絆をもっと深める活動を行っていく方針だ。

 

優しいカリッサがみんな大好きになった。愛をありがとう!

 

サーフィンレベルで3つほどのグループに分かれてレッスン。カリッサは、それぞれのクラスの子供たちと会話する時間を設けて、しっかりと向き合い心が通じ合うように努力していた。

 

 

カリッサたちの努力の甲斐あって、どのクラスも本当に楽しそうにサーフィンする子供たちの姿が印象的だった。本当に笑顔がいっぱいのイベントとなって、下田でカリッサのトレーニングを受けた子供たちは「サーフィンのやる気が出た!」と瞳を輝かせて話していた。

 

 

相良高校の生徒と

 

カリッサたちのレガシーとして創設された静岡県立相良高等学校サーフィンサークルと、下田市立下田中学校サーフィン部(全国で2校目)の生徒たちは、この素晴らしい体験を活かして、海を愛するサーファーに育っていくことだろう。

 

牧之原市 杉本市長

「これが終わりじゃない、始まりだからね。交流の始まりです。今回はカリッサが日本に来てくれたけど、来年はみんなでハワイに行こうじゃないか。下田市の市長も沢山予算とってくれると思うから。(笑)」と生徒たちに杉本市長が笑顔で言った。

 

最後の挨拶

 

「本当に今回はみんなに感謝していて胸がいっぱいです。みんなのこれからの成長を楽しみにしているし、みんなのことを応援しています。そして、この短い期間の中でも、最初にあった時と比べ、みんなが自信に満ち溢れていて、オープンに話をしてくれるようになったことに感動しています。

 

これからみんなにして欲しいことは、質問を沢山して欲しい。そしてベストを尽くして自分自身を信じて欲しい。そうすれば何でも出来るから。そして、『アロハ』をみんなでシェアして欲しいです。」と最後の挨拶でカリッサが生徒たちに言った。

 

今回の企画に尽力されたジョン・オオモリ氏

 

「東京オリンピックはコロナの中で行われて本当に難しかった。このイベントのために1年間待ち続けてきました。実現したかったことは、コミュニティの皆さんが一体となって楽しさと交流と夢を一緒に作ることです。

 

今回クリスやカリッサから教えてもらったことを是非自分の中に持ち続けて、また来年会いましょう」とジョンさんが最後に締めくくった。

 

 

 

サーフスタジアムでのイベント終了後には、宿泊しているホテルに戻り、ムーア・アロハ交流会として、プールサイドでバーベキューパーティ。フラダンスが披露され、最後は盛大な打ち上げ花火で終了。カリッサは、またの再会を誓って牧之原を後にした。

 

愛、優しさ、思いやり、そして尊敬の念を抱くこと。アロハとは、見返りを求めずに与えること、他人や自分の周りの世界に心を配ること、そして敬意をもって行動すること。我々は皆、人生という不完全な経験を共に歩み、学び、愛し、感じながら生きている。

 

「私の目標は、私が見せてもらったのと同じ愛を次の世代に伝え、強く、自信を持ち、思いやりのある女子のコミュニティを育てていくことです。」とカリッサが言う。そして、この財団を国際的に展開し、有意義な国際交流を実現することが彼女の夢なのだ。

 

日本に素晴らしい愛をありがとう。そして、いつの日か再び彼女の愛を感じるためにハワイへ訪れたいと思った。

 

https://www.moorealoha.com/