都筑有夢路と野中美波がベスト16進出。男女ベスト16決定、CS第6戦コロナ・サクアレマ・プロ4日目。

ガブリエル・メディーナWSL / Daniel Smorigo

プライア・デ・イタウナ – サクアレマ、ブラジル(2022年11月5日土曜日) -ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第6戦「コロナ・サクアレマ・プロ pres.by Banco do Brasil」は大会4日目。

 

 

試合は3~5フィートのクリーンなコンディションでスタート。午後になるとオンショアが吹き、コンディションは悪化したものの、女子のラウンドオブ32と男子のラウンドオブ24が終了し、男女ともベスト16が決定した。

 

ネクストコールは現地時間11月6日(日)午前7時、日本時間19時。

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は今日、チャンピオンシップ・ツアー(CT)のクオリファイに一歩近づいた。現在チャレンジャーシリーズ・ランキング4位の彼女は、ラウンドオブ32のヒート6で圧倒的な勝利を収めた。

 

サクラ・ジョンソン WSL / Thiago Diz

 

彼女のトータル14.33(20ポイント中)は、今日のウイメンズ部門の最も高いヒートトータルであった。サクラ・ジョンソンが今回ファイナル進出すれば、ランキングでトップに立ち、2023年のCTへの出場が約束されることになる。

 

「私は、ただスコアを出し、サーフィンを楽しみながら、常にビルドアップすることを心がけました」とサクラが語った。

 

「今日、海に入ることができて、とてもハッピーでした。 自分のヒートの前のヒートを見ていて、適切な波に乗るためにセレクティブになる必要があると思いました。風は少し強くなったけれど、自分たちはどんなコンディションでもサーフィンするためにここにいるのだから、常に準備をしておかなければならない。チャレンジャーシリーズの最後から2番目のイベントなので、とにかく表彰台に上がりたいですね」。

 

妹のソフィアとガブリエル・メディーナ WSL / Thiago Diz

 

2022年のOiリオ・プロが行われた、このサクアレマで負った膝の怪我から完全復活した3タイムWSLワールド・チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)は、ホームタウンの観客の前で、再びコンペティティブなリズムを取り戻そうとしている。

 

ラウンドオブ24のヒート4のスタート前に、メディーナがウォームアップしてアスリート・ジャージに袖を通すと、観客が会場にどんどん集まり始めた。

 

彼はソリッドなバックサイド・エア・リバースをランディングすると7.70をスコア、観客は立ち上がり大声援。さらに6.43のバックアップを追加してヒートを勝ち上がり、ラウンドオブ16に進出した。

 

ガブリエル・メディーナWSL / Daniel Smorigo
ガブリエル・メディーナWSL / Daniel Smorigo

 

「波は本当にハードで風も強かったけど、勝てたことに満足しているし、今日のコンディションで最大限のことをやったつもり。次のラウンドでは、おそらくミゲル(プポ)と対戦することになるが、このイベントに参加できたことに興奮している。」とメディーナは語った。「ただ、良いショーをしたいし、全てがうまくいくことを望んでいる」

回復状況について聞かれると、メディーナは「トレーニングとサーフィンをたくさんしてきました。今回のイベントは、自分のリズムを取り戻し、いくつかのヒートに参加するためですが、僕は本当にトレーニングに集中しています。だから、これは本当にハワイのための準備なんです。このイベントは、自分自身を表現するためのもので、コンペティションモードに戻った自分の体がどのように感じるかを確認するためのものです。」

 

都筑有夢路と野中美波がベスト16進出。

 

女子ラウンドオブ32では、ヒート1で脇田紗良が、ラウラ・ラウプ(BRA)、ケアラ・トモダ・バナート(HAW)、キラ・ピンカートン(USA)と対戦。脇田はスタートから4.33をスコア。バックアップを見つけてトップに躍り出る。

 

脇田沙良

 

ヒート後半にバックアップを4.27まで上げた脇田だったが、キラに逆転されて2位へ。しかし終了間際に4位のラウラが6.03をスコアして逆転2位へ。脇田は3位へ押し出されて17位でフィニッシュとなった。

 

ラオニとヒートをチェックする松田

 

ヒート 2では、今回ブラジリアンのラオニ・モンテイロにコーチングされている松田詩野が、テレサ・ボンバロ(PRT)、ソル・アギーレ(PER) 、ブロンテ・マコーレー(AUS)と対戦。

 

 

松田はスタートから素晴らしいバックハンドで5.17をスコア。トップでヒートを開始、そのままヒート中盤までトップを維持する。

 

ヒート後半に入り、バックハンドのビッグリエントリーを決めた松田は5.57をスコアし、2位のポジションをキープする。しかし、最後に4位だったテレサが逆転トップに。松田も3位となり17位でフィニッシュとなった。

 

野中美波

 

ヒート 4では野中美波が、ソイヤー・リンドブラッド(USA) 、ヨランダ・ホプキンス(PRT)、ポーリン・アド(FRA)と対戦。野中はヒート前半に全くスコアを伸ばせずに4位と追い込まれていた。

 

しかし残り時間10分を切って、優先権を使ってセットを掴んだ野中は、得意のストレートアップのリエントリーをメイクし5.83をスコア。しかし順位は4位のまま。

 

 

そしてヒート終了間際に再びセットを掴み、カービングとリエントリーのコンビネーションで 6.10をスコア。逆転2位でラウンドアップを決めた。

 

野中美波はヒート3 でヴァヒネ・フィエロ(FRA)と対戦する。

 

都筑有夢路

ヒート 5では都筑有夢路が、ソフィア・メディーナ(BRA)、マリアナ・アレノ(BRA)、サマー・マセード(BRA)と対戦。 都筑はファーストウェイブで高速のリエントリーを決める攻めのサーフィンを披露し4.50をスコア。ヒートをリードする。

 

 

積極的に波を掴んで攻めの姿勢を崩さずにヒート進める都筑。ラストウェイブではクローズセクションのワンターンで5.77を叩き出し、メディーナの追い上げを振り切り2位でラウンドアップを決めた。

 

都筑有夢路はヒート6でベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) と対戦する。

 

 

男子ラウンドオブ24では、ヒート4で小林 桂(USA)が、 ガブリエル・メディーナ(BRA)とマキシム・フスノット(FRA)と。本日の最終ヒート 8では村上舜が、ルッカ・メシナス(PER) 、ジョアン・ドゥルー(FRA)と対戦した。

 

小林は、スタートから5.83をスコアして、ヒート前半リードをキープ。しかし、後半に逆転されて3位へ。逆転を狙ってラストウェイブでチャージを見せるも5.73と僅かに届かず。今大会を17位でフィニッシュした。

村上舜は、波とリズムが合わず、完全に後手に回ってしまい、前半はスコアを出せないまま後半へ。フォアハンドのビッグリエントリーを決め、そこからの巻き返しを期待したが、3.47、2.67のスコアで惜しくも3位敗退。17位でフィニッシュとなった。

 

 

メンズ・ラウンド・オブ16
HEAT 1:ダグラス・シルバ(BRA)対カラニ・ボール(AUS)
HEAT 2:ジョアン・チアンカ(BRA) vs. ティモシー・ビッソ(FRA)
HEAT 3 ジョエル・ヴォーン(AUS) vs. マキシム・フスナット(FRA)
HEAT 4:ガブリエル・メディーナ(BRA) vs. ミゲル・プポ(BRA)
HEAT 5:イアン・ジェンティル(HAW) vs. ルーカス・シルベイラ(BRA)
HEAT 6:ラムジ・ブーキアム(MAR) vs. モーガン・シビリック(AUS)
HEAT 7:レオナルド・フィオラバンティ(ITA) vs. ルッカ・メシナス(PER)
HEAT 8:ジョアン・ドゥル(FRA) vs. カウアン・コスタ(BRA)

女子ラウンドオブ16
HEAT1:キラ・ピンカートン(USA) vs. ブロンテ・マコーレ(AUS)
HEAT 2:テレサ・ボンバロ(PRT) vs. ラウラ・ラウプ(BRA)
HEAT 3 ヴァヒネ・フィエロ(FRA) vs. 野中美波(JPN)
HEAT 4:ソイヤー・リンドブラッド(USA) vs. テッサ・タイセン(FRA)
HEAT 5:サマー・マセード(BRA) vs. サラ・バウム(ZAF)
HEAT 6:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) vs. 都筑有夢路(JPN)
HEAT7:アリッサ・スペンサー(USA) vs. フランシスカ・ベセルコ(PRT)
HEAT 8:レイラニ・マクゴナグル(CRI) vs. キーリー・アンドリュー(AUS)

今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

2022年11月1日~8日 CS第6戦
コロナ・サクアレマ・プロ Presented By Banco do
ブラジル、リオデジャネイロのサクアレマ