井上鷹がベスト16進出。田岡なつみ、吉川広夏は9位でフィニッシュ。WSLロングボードツアー最終戦

世界ランク1位のカニエラ・スチュワート

マリブ、カリフォルニア、USA(2022年10月4日火曜日)-2022ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアーの第3戦であり最終戦となる「2022年クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボードチャンピオンシップ Presented by O’Neill 」がスタート。

 

 

男子はベスト16が決定。女子はベスト8が決定し、いよいよ明日に向けてスウェルとプレッシャーが高まり、ファイナルデーの舞台は整った。「2022年クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボードチャンピオンシップ」のファイナルデーは、現地時間で明朝 7:35 にスタートする。

 

カニエラ・スチュワート© WSL / Hughes

 

現在世界No.1のカニエラ・スチュワート(HAW)は、初のワールド・タイトル獲得に向けて、エクセレントな8.00(10点満点)のデビュー・スコアを獲得し、対戦相手を寄せ付けない力を証明した。

 

スチュワートは、美しいノーズライド、フットワーク、そしてレールワークという難度の高いアプローチで、元WSLロングボード・チャンピオンのスティーブン・ソーヤー(RSA)と同じく世界タイトルを狙うカイマナ・タカヤマ(USA)を相手に、この日のベストとなる8.67と16.87のヒート・トータルをスコアした。

 

カニエラ・スチュワート© WSL / Ryder

 

「ここマリブに戻って来れて、とても良い気分です」と、スチュワートは言った。「波は楽しくて、少しスローだけど、これからもっと楽しくなると思う。ブライスと一緒にDNAパフォーマンスでトレーニングをして、有酸素運動、筋持久力、そして疲労回復に取り組んできた。このコンテストに向けて、万全を期しているところです。良い波に乗れば、優勝のチャンスはあると思うよ」。

 

ホノルア© WSL / Hughes

同じく世界No.1であり、WSLロングボード世界チャンピオンのホノルア・ブロムフィールド(HAW)は、彼女自身のワールドクラスのショーケースを披露し、デビューを果たした。

 

ブロムフィールドのノーズでの紛れもないスタイルとシームレスなトランジションは、シード・ラウンドで14.10の2ウェーブ・トータルをマーク。ラウンドオブ16ではさらに16.47のヒート・トータルをスコアした。23歳の彼女は、4つ目のワールド・タイトルを目指し、自らの歴史をさらに押し進めるべく、その歩みを進めている。

 

「ヒート中は、ただ波をキャッチして楽しんでいる感じだった」とブロムフィールドは言った。「友人のボードを借りたのですが、とても気に入ったので、彼女は私にそれを売りました(笑)。自分の乗っているボードが大好きで、波もとても楽しくて、明日がとても楽しみです」 と語った。

 

ケリス・カレオパア© WSL / Ryder

 

ブロムフィールドとワールド・タイトルを争うケリス・カレオパア(HAW)も初日の両ヒートで輝き、ラウンド3へ直接進むためのスタイルを手に入れた。カレオパアは2年連続でワールド・タイトル・レースに挑戦しており、今年こそはワールド・タイトル獲得のリベンジを目指す。

 

今回のイベントには日本から世界ランク9位の田岡なつみ、17位の吉川広夏、男子で6位の井上鷹の3名が出場。ハワイのサリー・コーヘンも出場。

 

田岡、吉川、サリーは、シーディングラウンドを2位で勝ち上がり、ラウンド3でサリーはクロエ・カルモンと対戦。

サリー・コーヘン© WSL / Hughes

 

サリーはソウルアーチを披露するなどして6.83をスコア。ヒート終盤までリードを奪ったがクロエがラストでバックハンドのハングテンを決めて7.10をスコアして逆転。最後までクロエを追い詰めたサリーだったが、惜しくも9位でフィニッシュとなった。

 

吉川広夏© WSL / Hughes

 

吉川広夏は世界チャンピオンのホノルアと対戦。ヒートはホノルアが8.40と8.07の2本のエクセレントをスコア。ヒートスコア16.47をマーク。吉川もヒート終盤に7.80、6.17とスコアして世界チャンピオンに最後まで食らい付き素晴らしい戦いを見せて、9位でフィニッシュ。

 

田岡はファーストライドで板を流してしまうアクシデントに見舞われ、リズムを掴めないまま敗退となった。

 

井上鷹© WSL / Hughes

 

男子の井上鷹は、メンズ・シード・ラウンド1、ヒート5で、ケビン・スクバーナ(USA)とデクラン・ワイトン(AUS)を激しいデッドヒートを演じた。各選手とも14点以上のヒートトータルを記録し、ワールドクラスのロングボードを披露、オーストラリアのワイトンが15.17をスコアして1位、井上はヒートベストの8.17 を持ちながらも3位で敗者復活のR2へ回った。

 

井上鷹 © WSL / Ryder

 

R2ではヒート終盤まで3位を強いられる展開となり追い込まれた井上だったが、最後に5.87をスコアして2位に浮上。そのままタイムアップとなり、ベスト16進出を果たし、明日のファイナルデイは、トニー・シルバにと対戦する。がんばれ!日本!

 

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

 

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ・男子ラウンド・オブ16組み合わせ
ヒート1:テイラー・ジェンソン(USA)対エドゥアール・デルペロ(FRA)。
ヒート2:カイ・サラス(HAW)対カイマナ・タカヤマ(USA)
ヒート3:ハリソン・ローチ(AUS) vs スティーブン・ソイヤー(RSA)
ヒート4:コール・ロビンス(USA)対ジャスティン・クインタル(USA)
ヒート5:カニエラ・スチュワート(HAW)vsケオキ・サグイボ(HAW)
ヒート6:井上鷹(JPN) vs トニー・シルバニ(USA)
ヒート7:ベン・スキナー(GBR)対トッシュ・テューダー(USA)
ヒート8:デクラン・ワイトン(AUS) vs ケビン・スクバーナ(USA)

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ女子クオーターファイナル組み合わせ
ヒート1:ソレイユ・エリコ(USA)対アリス・ルモニーヌ(FRA)
ヒート2:クロエ・カルモン(BRA)vsメイソン・シュレマー(USA)
ヒート3:ホノルア・ブロムフィールド(HAW) vs ソフィア・カルヘイン(HAW)
ヒート4:レイチェル・ティリー(USA)vsケリス・カレオパア(HAW)

 

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ女子ラウンドオブ16の結果。
ヒート1:ソレイユ・エリコ(USA)16.90 DEF. マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)12.33
ヒート2:アリス・ルモワンヌ(FRA)10.60 DEF. タリー・ホワイト 7.80 (USA)
ヒート3:クロエ・カルモン(BRA)12.93 DEF. サリー・コーヘン(HAW)12.66
ヒート4:メイソン・シュレマー(USA)12.56 DEF. ケイトレン・ミケルセン(USA)12.50
ヒート5:ホノルア・ブロムフィールド(HAW)16.47 DEF. 吉川広夏(JPN)13.97
ヒート6:ソフィア・カルヘイン(HAW)12.70 DEF. 田岡なつみ(JPN)7.10
ヒート7:レイチェル・ティリー(USA)10.90 DEF. ゾーイ・グロスピロン(FRA)7.80
ヒート8:ケリス・カレオパア(HAW)10.63 DEF. リンジー・スタインリーデ(USA)9.30

 

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ・男子エリミネーション・ラウンドの結果。
ヒート1:ケオキ・サグイボ(HAW)11.67、井上鷹(JPN)9.94、フィル・ラジズマン(BRA)9.50
ヒート2:トニー・シルバニ(USA)13.84、スティーブン・ソーヤー(RSA)13.33、ルーカス・ガリード・レッカ(PER)10.17

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ・女子エリミネーション・ラウンドの結果。
ヒート1:アリス・ルモワンヌ(FRA)11.50、ケイトリン・ミケルセン(USA)11.03、ヴィクトリア・ベルガラ(FRA)9.80
ヒート2:メイソン・シュレマー(USA)11.83、ゾーイ・グロスピロン(FRA)11.23、アヴァロン・ギャル(USA)10.30

 

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ男子シード・ラウンドの結果。
ヒート1:エドゥアール・デルペロ(FRA)14.03、テイラー・ジェンセン(USA)13.06、ルーカス・ガリード・レッカ(PER)3.50
ヒート2:ハリソン・ローチ(AUS)11.33、ジャスティン・クインタル(USA)8.60、ケオキ・サグイボ(HAW)8.17
ヒート3:カニエラ・スチュワート(HAW)16.67、カイマナ・タカヤマ(USA)8.43、スティーブン・ソイヤー(RSA)6.47
ヒート4:ベン・スキナー(GBR)13.33、トッシュ・テューダー(USA)10.73、トニー・シルバニ(USA)9.84
ヒート5:デクラン・ワイトン(AUS)15.17、ケビン・スクバーナ(USA)14.16、井上鷹(JPN)14.00
ヒート6:カイ・サラス(HAW)11.83、コール・ロビンス(USA)11.03、フィル・ラジスムン(BRA)9.17

 

クエルボ・クラシック・マリブ・ロングボード・チャンピオンシップ・ウイメンズ・シーディング・ラウンド結果。
ヒート1:ソレイユ・エリコ(USA)11.17、田岡なつみ(JPN)6.33、ビクトリア・ヴェルガラ(FRA)2.80
ヒート2:クロエ・カルモン(BRA)9.20、サリー・コーヘン(HAW)7.23、メイソン・シュレマー(USA)5.67
ヒート3:ホノルア・ブロムフィールド(HAW)14.10、吉川広夏(JPN)12.33、アリス・リモイン(FRA)12.06
ヒート4:レイチェル・ティリー(USA)9.60、マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)5.74、アヴァロン・ギャル(USA)4.67
ヒート5:ケリス・カレオパア(HAW)10.83、ソフィア・カルヘイン(HAW)10.33、ゾーイ・グロスピロン(FRA)7.54
ヒート6:タリー・ホワイト(AUS)12.17、リンジー・スタインライジー(USA)11.04、ケイトリン・ミケルセン(USA)8.93