快進撃を続ける五十嵐カノアはR6進出。村上舜も順調にリパR9進出。ISAワールドサーフィンゲームス大会6日

躍進を続ける五十嵐カノアと村上舜

アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチ 2022年9月21日(水) カリフォルニアのハンティントンビーチで開催中である、2024パリオリンピック初の選考大会となる「2022年ISAワールドサーフィンゲームス」は大会6日目。

 

本日は波数も少なく、午後のオンショアも弱いままで、スモールコデンィションでの厳しいコンディションでの開催。男子メインラウンド5、女子のメインラウンド4、女子リパR5と6。サウスポディアムで男子リパR6、7、8が行われた。

 

9.57をスコアしたペルーのルッカ・メシナス Photo: ISA / Sean Evans

 

そんな中で2022年CTツアールーキーで東京オリンピックに南米ペルー代表として出場したルッカ・メシナスが早朝のクリーンなコンディションを使い、バックハンドで9.57をスコア。それが大会全体を通してハイエスト・シングルスコアとなった。

 

セネガルのセェリ・フォルPhoto: ISA / Sean Evans

 

大会6日目が終了し、国別順位では現在アメリカが暫定トップ、オーストラリアが2位、ポルトガルが3位、フランスが4位、日本は5位。

男女別では、男子2名が勝ち残っている日本は、ブラジル、アメリカに次いで3位。優勝を狙える位置にいる。女子では全員敗退となった日本は11位。これで女子の国別優勝は厳しくなり、女子のオリンピック3枠目の獲得も厳しくなった。

 

 

 

 

大会も残り2日。明日はノースのみのワンバンクとなり、男子メインラウンド6と女子のメインラウンド5。男子のリパR9、10、女子のリパR7、8。そしてチーム団体戦のアロハカップに日本チームが登場する。

 

 

五十嵐カノアがメインラウンド6に進出

 

向かう所敵なしの五十嵐カノア Photo: ISA / Sean Evans

 

大会6日目、早朝のヒートにカノアが目の覚めるサーフィンを披露。五十嵐カノアはラウンド5のH1で、CTサーファーのジャドソン・アンドレ、2度のISA金メダルを持つアルゼンチンのサンチァゴ・ムニーツらと対戦。

 

今日は小波様にDark Artsのカーボン仕様のsharpeyeを使った五十嵐カノア Photo: ISA / Sean Evans

 

カノアはスタートからフォアハンドで5.67をスコア。さらにバックハンドのビッグターン2ターンコンボから、インサイドでリフォームするセクションでフィンフリーのリエントリーをメイク。8.20 のエクセレントをスコアしてヒートをリード。

 

そのまま1位をキープしてラウンドアップ。ジャドソンはハイタイドのコンディションに全く自分のサーフィンが出せずに4位敗退となり、リパチャージへ回った。

 

五十嵐カノア Photo: ISA / Pablo_Franco

 

カノアは、ラウンド6ヒート1でジャクソン・ベイカー、ナット・ヤングと対戦する。ラウンド6、ラウンド7そしてファイナルへと、いよいよ世界一への階段がしっかりと見えてきた。

 

 

村上舜はリパチャージR9へ勝ち進む。

 

村上舜 Photo: ISA / Ben_Reed

 

村上舜は、リパR6のH2に登場。セネガルのセェリ・フォルがエクセレントレンジのスコアでヒートをリードする中、村上はファーストウェイブで4.67をスコア。ジョニー・コラソと2位争いを演じ、バックアップを3.27として2位をキープ。コラソの追い上げを振り切り2位でラウンドアップを決めた。

 

村上舜 Photo: ISA / Pablo_Franco

 

リパR7ではCTサーファーのグリフィン・コラピントをはじめ、オーストラリアのリアム・オブライエンにインドネシアのケトゥ・アグスという強豪との対戦。サウスポディアムでのヒートはリスタートとなりそうなほど波がなくヒート前半は全員がノーライドのまま後半戦へ。

 

村上舜は、波のない中でも終盤までに5.83、5,73と辛うじて2本のスコアをマーク。トータル11.56としてトップでラウンドアップ。コラピントは7.93のワインライドのみで2位通過。アグスは7.10をスコアしたがここで敗退となった。

 

リパ8では、CTサーファーのサミュエル・プポ、サンチャゴ・ムニーツ、再びセネガルのセェリ・フォルと対戦。スタートから4.67をスコアした村上は、トップスコアを6.33に塗り替え、ラストウェイブでは6.83をスコア。トータル13.16として、サミュエル・プポを抑えてトップでラウンドアップ。

 

村上舜はリパチャージR9でCTサーファーのミゲル・プポ、インドネシアのケトゥ・アグスと対戦する。

 

 

 

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「今日も厳しいコンディションで、1ヒートに限られた数の波しか来なくて、緊張するヒートばかりだったんですけど、落ち着いて自分の乗るべき波に乗って、しっかりアクションしてスコアを出せたので、とりあえず良かったです。気を引き締めて。優勝まで頑張りたいです。」と本日のヒートを振り返って村上舜が言った。

 

Photo: ISA / Ben_Reed

 

上山キアヌ久里朱はリパR6で、和井田理央とジョン・カルロス・ゴンザレスと対戦。和井田とゴンザレスがエクセレントレンジのスコアを出す中、「波のサイクル合っていたが、1本目でこけちゃって、そこからリズムが悪くなった。」とヒートを振り返る上山は、惜しくも3位で敗退。今大会を25位でフィニッシュとなった。

 

 

都筑有夢路17位、松田詩野29位。

 

都筑有夢路 Photo: ISA / Pablo_Franco

 

女子で唯一メインラウンドを勝ちあがっていた都筑有夢路は、ラウンド4のH4でヴァフィネ・フィエロ、ヨランダ・ホプキンス、キラ・ピンカートンといった強豪と対戦。3位を強いられ、優先権のある2位のホプキンスにマークされてレフトの波を奪われチャンスを逃す。そのまま3位となり敗者復活戦のリパチャージへ。

 

リパR6では、レイチェル・プレスティとチェルシー・トゥアック、ルシア・インデュラインと対戦した都筑。4.43と3.83をスコアしてトータル8.26をスコアするも3位で敗退。17位でフィニッシュとなった。

 

 

松田詩野 Photo: ISA / Ben_Reed
松田詩野 Photo: ISA / Sean Evans

 

リパチャージR5の松田詩野は、インディア・ロビンソン、レイラニ・マクゴナグル、イヤンカ・コスタと対戦。スタートからバックハンドからフォアハンドに切り替えインサイドのセクションまでつなぎ4.17をスコアした松田。

 

前半は2位のポジションをキープするも、後半に逆転されて4位となり、今大会は29位でフィニッシュとなった。

 

松田詩野 Photo: ISA / Pablo_Franco
松田詩野 Photo: ISA / Pablo_Franco

 

「勝ち上がりたかったラウンドだったので、すごく悔しかったんですけど、まだ日本チームでメダルを取れる可能性はあるので、応援頑張りたいと思います。」と今日の試合を終えた松田詩野が言った。

 

五十嵐カノア
Main, R6, Heat 1, North, Red
🇺🇸現地時間9/23(金)07:00
🇯🇵日本時間9/23(金)23:00

村上舜
Repechage, R9, Heat 1, North, Red
🇺🇸現地時間9/23(金)08:40
🇯🇵日本時間9/24(土)00:40

<1位通過の場合>
Repechage, R10, Heat 1, North, White
🇺🇸現地時間9/23(金)10:20
🇯🇵日本時間9/24(土)02:20
<2位通過の場合>
Repechage, R10, Heat 2, North, Yellow
🇺🇸現地時間9/23(金)10:45
🇯🇵日本時間9/24(土)02:45

ALOHA CUP
Semi2(JPN,POR,GER,ARG)
🇺🇸現地時間9/23(金)13:20
🇯🇵日本時間9/24(土)05:20

Final
🇺🇸現地時間9/23(金)14:20
🇯🇵日本時間9/24(土)06:20

 

 

2022年ISAワールドサーフィンゲームス

■2022 ISA World Surfing Games

名 称   2022 ISA World Surfing Games
主 催   国際サーフィン連盟(ISA)
期 間   2022年9月16日(金)~9月24日(土)※現地時間
開催地   Huntington Beach, California, USA