カリッサとトリードがブラジルCT優勝。トリードはサクアレマ3連覇達成。カリッサWSLファイナル出場決定。

優勝したトリードとムーア © WSL / Diz

サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル(2022年6月28日火曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦「Oiリオ・プロ Presented by Corona」でカリッサ・ムーア(HAW)とフィリッペ・トリード(BRA)が優勝した。

 

 

ブラジルのサクアレマにあるプライア・デ・イタウナで、大観衆の前で華々しく大会は終了。5度のWSLチャンピオンであるムーアは、ファイナルでジョアン・ディフェイ(FRA)を破り、トリードはルーキーのサミュエル・プポ(BRA)を倒し、サクアレマでのイベント3連覇とOiリオ・プロでの4度目の優勝を達成した。

 

 

カリッサ・ムーアがOiリオ・プロで優勝し、WSLファイナル5入りを決める

 

優勝したカリッサ・ムーア© WSL / Smorigo

 

現在の世界No.1のムーアは、サクアレマでの1位という結果に加え、3つの2位というリザルトを持っており、2022年のCTシーズンを通して安定した成績を残している。

 

今日の勝利は、彼女のキャリアにおける25回目のCT勝利となり、彼女は今、2022年9月8日から16日までローワー・トレッスルズで開催されるリップ・カールWSLファイナルで、さらなるワールド・タイトル獲得の可能性を視野に入れている。

 

カリッサ・ムーア© WSL / Smorigo

 

ファイナルでは、ディフェイがプライア・デ・イタウナの4-6フィート・レンジのレフトハンドの波でソリッドなバックハンド・サーフィンをして7.50(10点満点)を獲得し、好調なスタートを切った。そして、4.83をマークし、トータル12.33(20点満点)をスコア。

 

一方、ムーアは5.50と5.93の2つのミッドレンジ・スコアをマークし、時計は刻々と進んでいた。しかし、ヒート最後の波で、ムーアはスピードとプログレッションでバックサイド・ハックを連続で炸裂させ、女子のイベント最高得点となる9.50をスコアした。

 

カリッサ・ムーア© WSL / Diz

 

「これは、私のキャリアの中で最も好きな勝利の1つです。」ムーアが言った。「親友のジョアン・ディフェイと対戦するのは、いつも難しいことです。G-ランドの時もそうだったし、今年も彼女には負けたくないと思っていたんです。」

 

「ヒート中ずっとリードされていたので、おそらくここでまた2位になるのだろうと思っていたのですが、思い通りの結果になりました。この1週間、友人たちと一緒にハウスで過ごし、観客も素晴らしかったし、たくさんの愛とサポートを感じることができたので、より特別なものになったと思います。」

 

 

 

 

ムーアは、今回の勝利に加えて、WSLファイナル5へのスポットを獲得。ディフェイ、レイキー・ピーターソン(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ブリサ・ヘネシー(CRI)に対するランキングのリードを拡大させることに成功した。

 

「 すごい、ここで可能性があるなんて知らなかったけど、本当に、本当にストークしています。」 とムーアが言った。「本当に最高です。プレッシャーもなくなるし、いいことだらけです。」

 

2022 Oiリオ・プロ presented by Coronaに出場するアスリートの大半がそうであったように、このイベントには、世界で最も情熱的なサーフファンが提供するエネルギーとストークによってもたらされる爽快感があった。

 

「ファイナルに進出できたことは素晴らしいことです。しかし、このイベントを特別なものにしているのはファンの皆さんです」とディフェイは表彰式で言った。

 

 

トリードがサクアレマで3連覇を達成

 

フィリッペ・トリード(BRA)© WSL / Diz

 

サクアレマでのイベント3連勝とOiリオ・プロでの通算4勝を達成したトリードは、現在「キング・オブ・サクアレマ」と呼ばれている。

 

2つのスローアウェイスコアの後、トリードはイベント最大のバックサイド・エアローテーションを決めてパーフェクトな10ポイントライドを達成。

 

 

10ポイントライドを決めたフィリッペ・トリード(BRA)© WSL / Smorigo
フィリッペ・トリード(BRA)© WSL / Smorigo

 

 

さらにトリードは、イベント中最も長いバレルをキャッチし、クローズアウト・セクションで素早いエアリバースを加えて8.67をマーク。トリードの勢いはファイナルでも止まるところを知らず、イベント最高となるトータル18.67を記録した。

 

 

トリードとプポ © WSL / Diz

 

「このポジションにいること、そしてこの瞬間を家族や友人、そしてこの素晴らしい観衆と共有できることに、完全に祝福されていると感じています」とトレードは言った。

 

「セミファイナルに進出したサミュエル(プポ)、ヤゴ(ドラ)、イタロ(フェレイラ)にもおめでとうと言いたい。我々ブラジリアンにとって歴史的な瞬間でしたし、観客も最高で、ツアー参加者全員に愛を示し、これまでで最も素晴らしいイベントのひとつになりました。」

 

 

今日の勝利で、トリードは、1986年、1988年、1989年、1993年とブラジルで4つのCT勝利を獲得したデイブ・マコーレー(AUS)が作った記録に並んだことになる。

 

トリードの驚異的な3連勝は2018年、2019年、2022年のサクアレマで、初勝利は2015年にバラ・ダ・ティジュカで開催されたOiリオ・プロでのことだ。

 

 

トリードとプポ © WSL / Diz

 

サミュエル・プポは、トリードを相手にチャンピオンシップ・ツアーでキャリア初のファイナルに進出を果たした。

 

ルーキーであるこの若きハイフライヤーは、Oiリオ・プロを通じて目を見張るパフォーマンスを見せ、カイオ・イベリ(BRA)、マテウス・ハーディ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)といったビッグネームを倒し、ファイナルまでたどり着いたのだった。

 

サミュエル・プポ© WSL / Smorigo

 

「フィリッペは、10ポイントでスタートしたが、自分がプライオリティを持っていたので、あの波はブロックできたんですけど、彼はレフトに行き、僕はライトに行くことになった」とプポは言った。

 

「その後、海が落ち着き、あまり波が来なかったので、挽回するのが難しく、全てが彼に有利に進んでいるように思えました。でもファイナルに進めたことは本当にうれしいです。

 

確かに今日は人生でベストデーですが、まだ1年は終わっていませんし、もう既に次の試合が待ち遠しい。早くJベイに行って、ベストなサーフィンを見せたいです」。

 

 

トレードとムーア、初のマノ・ジウル・アワードも受賞

 

マノ・ジウール賞受賞者のフィリッペ・トリード(BRA)とカリッサ・ムーア(HAW)、ジウール家の人々と© WSL / Diz

 

Oiリオ・プロで最も感動的な瞬間のひとつとなったのは、サーフィンというスポーツの先駆者であり、ビジョンを持った人物に敬意を表して贈られる、第1回マノ・ジウル・アワードの授与だった。

 

最近亡くなったマノ・ジウルは、コンテストのウェブキャストを初めて手がけ、遠隔地で開催されるイベントをお茶の間に届けた。

 

また彼が考案したスコアリングシステムは、競技用サーフィンが誕生して以来、その根幹となっています。そんな彼の功績を称え、Oiリオ・プロでは、イベント中最も高いヒートトータルを記録した男女の選手に「マノ・ジウル賞」が授与された。

 

マノ・ジウルの家族、妻のサンドラ、子供のルイザ、ジウル(ジウルジーニョ)・アンデュエザが代表して、ファイナルでトータル15.43を獲得したカリッサ・ムーアとトータル18.67を獲得したフィリッペ・トリードにトロフィーが授与されました。

 

「この勝利は、今、私たちを見守ってくれているマノ・ジウルに捧げたいと思います。この勝利は、彼がサーフィンというスポーツのためにしてくれたすべてのことに対して、私たち全員が祝うべきものです」と、トリードは表彰式で言った。

 

https://www.worldsurfleague.com/posts/503251/rip-mano-ziul

 

 

 

2022 Oiリオ・プロ presented by Corona 女子ファイナル結果。
優勝 – カリッサ・ムーア(HAW)15.43
2位 – ジョアン・ディフェイ(FRA)12.33

2022 Oiリオ・プロ presented by Corona 男子ファイナル結果。
優勝 – フィリッペ・トリード(BRA)18.67
2 位- サミュエル・プポ(BRA)10.73

2022 Oiリオ・プロ presented by コロナ・ウイメンズ・セミファイナル結果。
HEAT1:ジョアン・ディフェイ(FRA)12.16 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)9.67
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)14.60 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)11.77

2022 Oiリオ・プロ presented by Corona Men’s セミファイナル結果。
HEAT1:サミュエル・プポ(BRA)11.44 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)10.83
HEAT 2:フィリッペ・トリード(BRA)17.36 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)15.34

 

 

ネクスト・ストップ:コロナ・オープンJベイ

WSL 2022 CTの次のストップは、7月12日に開幕し、2022年7月21日まで大会待機期間を持つ「Corona Open J-Bay」です。この大会は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、そして無料のWSLアプリでLIVE放送される予定です。

 

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。