五十嵐カノアは17位。ワイルドカードが番狂わせを量産。女子はベスト4が決定。CTリオ・プロ大会2日

五十嵐カノア© WSL/Thiago-Diz

サクアレマ、リオデジャネイロ、ブラジル(2022年6月24日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第8戦「Oiリオ・プロ Presented by Corona」は、3~4フィートのクリーンなサクアレマの波で、男女エリミネーション・ラウンド、女子クォーターファイナルが行われた。

 

 

ワイルド・カードが大暴れ。

 

今日、最も接戦となった対戦の一つで、イベント・ワイルドカードのミゲル・トゥデラ(PER)は、メンズのエリミネーション・ラウンドの第1ヒートでグリフィン・コラピント(USA)を破った。

 

コラピントとトゥデラは、最後まで互いにプッシュし合い、勝利へのモチベーションをキープ。トゥデラはブザービーターを決め、コラピントを逆転しヒート勝利を手にした。

 

ミゲル・トゥデラ(PER)© WSL / Diz

「グリフィンとはタフなヒートだったし、彼は大会で優勝しているから、自分のベストを尽くすこと、レフトに集中すること、そしてエアを狙うことが必要だと思った。

結局、ヒートが同点になった後、もう1回チャンスがあったのはラッキーでした。あの波が来てエアーを決めたんだ。どうやったのかわからないけど、本当にハッピーです」とトゥデラは語った。

 

五十嵐カノア、ワイルドカードに敗れる。

五十嵐カノア© WSL/Thiago-Diz
五十嵐カノア © WSL / Smorigo

 

 

五十嵐カノア(JPN)とマテウス・ハーディ(BRA)は、ヒート3で対戦。ハーディは驚異的なエア・ゲームによってレベルアップを披露。ハーディはパーフェクトなセクションを見つけ、エクセレントなヒートトータルを決め、五十嵐を追い詰めた。

 

どちらのサーファーもヒート開始からスコアリング・ウェイブが見つけられずショートライドを繰り返した。

 

マテウス・ハーディ(BRA) © WSL / Smorigo

 

ヒート後半に入り、カノアが優先権を持っているときに、ハーディが波を掴み、アウトとインサイドで2度のエアリバースをメイク。8.83というエクセレントをスコアする。

 

カノアはアウトの波でバレルをメイク。6.33をスコアするのに対し、ハーディは再びエアーマニューバーで7,17をスコアし、その差を広げていく。

 

五十嵐カノアもエアーで応戦 © WSL / Smorigo

 

カノアはビッグセットでソリッドなコンビネーション・マニューバーを披露。6.57をスコアするが、ニード9.43と大きく離されてしまう。

 

完全に追い込まれたカノアはその後、何度も波を掴むも、ポテンシャルのある波は入らず。そのまま今大会は17位でフィニッシュすることとなった。

 

 

スローヒートでスタートしたカイオ・イベリ(BRA)は、長く深いバレルをメイク。パーフェクト10ポイントライドで決めギャラリーを沸かせた。最後の最後でジャドソン・アンドレ(BRA)を破り、ラウンドアップ。

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)も敗退。

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Diz
ガブリエル・メディーナ(BRA)© WSL / Smorigo

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)がカラム・ロブソン(AUS)に敗れるショッキングなヒートが終わると、ブラジルのファンは大歓声から静寂に包まれた。

 

興味深いことに、メディーナはレフトでチャンスをうかがうことを選択し、ロブソンを単独でラインアップに残した。ロブソンは自分のゲームプランに忠実で、エクセレントなライドを決めたが、メディーナは珍しくエアーが全く決まらなかった。

 

カラム・ロブソン(AUS)© WSL / Smorigo

 

「あれはすごい瞬間だった。彼(メディーナ)が立ち上がるたびに観客は熱狂していた。だから、ブラジルの大観衆の前で彼と対戦できたことに興奮しているんです」とロブソンは語った。

 

メディーナは、少し足を引きずりながらビーチに上がってきた。ジャドソン・アンドレに何が起こったのか尋ねられると、メディーナは膝を痛めたと言い、そのままメディカル・ステーションに向かった。

 

診察を受けるメディーナ © WSL / Diz

 

最初の診断では、大きなダメージはないとのことだった。でも、明日の朝の目覚めた時に、どんな症状だ出ているか心配だ。

 

今年はとにかく水の中で自分のリズムを取り戻すこと。

 

「2本目のエアーで滑ってしまい、ボードが右膝の内側に当たってしまった。他のエアーで試してみたが、着地に自信が持てなかった。ホームで試合をするのはいつだって素晴らしいことだし、僕を応援してくれたファンのみんなにお礼を言いたい。

もう少し上位に行ければよかったのですが、今年はとにかく水の中で自分のリズムを取り戻すこと、そして結果に対してストレスを感じないようにすることが大切です。

来年は、2024年のオリンピックの出場権を獲得し、また世界タイトルを狙えるような100%の身体で臨むことが本当の目標です。」とメディーナが言った。

 

 

 

女子はベスト4が決定。ジョアン・ディフェイ(FRA) 、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)の4名がセミファイナルを戦う。

 

トップシードのステファニー・ギルモア(AUS)とブリサ・ヘネシー(CRI)が、イザベラ・ニコルズ(AUS)とレイキー・ピーターソン(USA)の手によって早期敗退を喫し、これはトップ5ランキングに大きな影響を与えることになる。

 

 

Oiリオ・プロ Presented by Corona 女子エリミネーション・ラウンド結果。
HEAT 1:カリッサ・ムーア(HAW)8.50 DEF. ソル・アギーレ(PER)8.33
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)11.16 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)10.70
HEAT 3 :ジョアン・ディフェイ(FRA)8.90 DEF. コートニー・コンローグ(USA)7.10
HEAT 4:レイキー・ピーターソン(USA)11.33 DEF. ブリサ・ヘネシー(CRI)5.80

Oiリオ・プロ・プレゼンテッド・バイ・コロナ女子クォーターファイナル結果。
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)9.43 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)8.10
HEAT 2:ガブリエラ・ブライアン(HAW)8.94 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)8.33
HEAT 3 カリッサ・ムーア(HAW)12.47 DEF. キャロライン・マークス(USA)10.50
HEAT 4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)11.40 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)4.50

Oiリオ・プロ Presented by Corona 女子セミファイナル・マッチアップ。
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT2:カリッサ・ムーア(HAW)対タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)

Oiリオ・プロ Presented by Corona 男子エリミネーション・ラウンド結果。
HEAT1:ミゲル・トゥデラ(PER)14.30 DEF. グリフィン・コラピント(USA)12.60
HEAT 2:カイオ・イベリ(BRA)14.43 DEF. ジャドソン・アンドレ(BRA)8.83
HEAT 3:マテウス・ハーディ(BRA)16.00 DEF. 五十嵐カノア(JPN)12.90
HEAT 4: ナット・ヤング(USA)12.00 DEF. ジョーディ・スミス(ZAF)10.17
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)13.67 DEF. ジョアン・チアンカ(BRA)13.57
HEAT 6:サミュエル・プポ(BRA)11.00 DEF. コロヘ・アンディーノ(USA)6.27
HEAT 7:カラム・ロブソン(AUS)15.57 DEF. ガブリエル・メディーナ(BRA)10.37
HEAT 8:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)11.40 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)10.53

Oiリオ・プロ Presented by Corona 男子ラウンドオブ16のマッチアップ。
HEAT1:ジャック・ロビンソン(AUS)対マテウス・ハーディ(BRA)。
HEAT 2:カイオ・イベリ(BRA)対サミュエル・プポ(BRA)
HEAT 3:イタロ・フェレイラ(BRA) vs. マイケル・ロドリゲス(BRA)
HEAT 4:ミゲル・プポ(BRA) vs. ナット・ヤング(USA)
HEAT 5:フィリッペ・トリード(BRA) vs. ミゲル・トゥデラ(PER)
HEAT 6:コナー・オレアリー(AUS) vs. マシュー・マクギリブレー(ZAF)
HEAT 7:イーサン・ユーイング(AUS) vs. ヤゴ・ドラ(BRA)
HEAT 8: カラム・ロブソン(AUS) vs. ジャクソン・ベイカー(AUS)

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。