渡部太郎と松岡亜音がインドネシアのニアスで行われたプロジュニアで優勝。大会最終日ハイライト映像まとめ。

プロジュニアで優勝した松岡亜音 WSL / Tim Hain

ラグンドリ・ベイ、ニアス / インドネシア(2022年6月27日月曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)5000イベントが昨日終了したニアス・プロは、本日ジュニア・クオリファイ・シリーズ(JQS)のファイナルデイ。

 

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松岡亜音 WSL / Federico Vanno / Liquid Barrel

 

昨日、QS5000イベントで3位という素晴らしい成績を収めた日本の松岡亜音が、本日ジュニア・クオリファイ・シリーズ(JQS)のファイナルで、圧倒的なサーフィンを披露して今シーズン2度目の勝利を手にした。

 

松岡はセミファイナルでは、今大会2本目の9ポイントをスコア。その勢いのまま、ファイナルでも素晴らしいウェイブセレクションを披露。

 

松岡亜音 WSL / Federico Vanno / Liquid Barrel
馬庭彩 WSL / Federico Vanno / Liquid Barrel
都築虹帆 WSL / Federico Vanno / Liquid Barrel

 

 

ファイナルのベストウェイブを掴み、そのクリティカル・セクションで思い切り板を蹴り出し、8.00のエクセレントでヒートを開始。さらにバックハンドのマッシブターンで 7.83をスコア。下位の選手を大きく引き離し完全優勝を手にした。

 

 

初めて経験するニアスの波で素晴らしいバックハンドサーフィンを披露した松岡は、今回の優勝で1,000ポイントを獲得。アジアオープン・プロジュニアに続き、今シーズン2勝目を手にし、クルイの5位と3試合合わせて2500ポイントを獲得。アジア・ジュニア・女子ランキングで単独トップに躍り出た。

 

 

また今回のプロジュニアの女子ファイナルには、松岡亜音に加え、馬庭彩、都築虹帆という3名の日本人選手が勝ち上がり大健闘。馬庭彩、都築虹帆はクルイに続く2試合連続のファイナル進出となった。クルイで優勝していた馬庭も松岡の勢いを止めることはできず2位、都築は3位という結果となった。

 

 

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また男子プロジュニア決勝では、アメリカ国籍ではあるもののカリフォルニア育ちの日本人サーファーである渡部太郎が優勝した。

 

ファイナルでは、ブラジルの新鋭レオ・カザール(BRA)、QSでも優勝候補の一人だったオスカー・ベリー(AUS)、そしてブラジリアンの父とスウェーデン人の母を待ち、バリ島に暮らすアジア登録のキアン ・マーティン(SWE)と対戦。

 

 

渡部太郎 WSL / Federico Vanno / Liquid Barrel

 

 

ファイナルヒートは、一人グーフィーフッターのカザールがキレのあるバックハンドでエクセレントの8.00を6.67でバックアップし、ヒートをコントロール。後半に入り3位だった渡部がビッグセットを掴み、ブローテール・エア180をメイク。7.93をスコアしてトップに躍り出た。

 

残り10分、優先権を持たない渡部は、他の選手がスルーした波をゲット。目の覚めるようなクリティカルなセクションでのビッグターンを3発決めて7.83をスコア。さらにリードを広げて見事優勝した。

 

渡部太郎は今回のニアスでQSにも出場したがR1で敗退。ジュニアでは、それを払拭する活躍を見せて勝利を手にした。渡部は既にアメリカリージョンのジュニアで2戦ファイナル進出しており、現在3位にランキング。WJC候補として今後の活躍に期待がかかる。

 

プロジュニアで優勝した渡部太郎 WSL / Tim Hain

 

「今回ニアスは初めてで、最高の経験ができました。ここの波はワールドクラスで、自分がこれまでにサーフィンした波で最高でしたね。試合としてはクレイジーな波でした。来年も参加したいと思いました。人々や食べ物も最高ですし波も毎日最高でした。来年も絶対に戻ってきたいですね。」と渡部太郎が言った。

 

 

渡部は小さい頃からあのブラッドリー・ガーラックにコーチングを受けてきたサーファーである。

 

二十歳の誕生日を迎えた渡部太郎にガーラックは「タロウ、君がストークした小さな少年の頃から、今日、世界のベストサーファーの一人になるまで、その成長を見守ることは、信じられないほど、やりがいのあることだった。

サーファーとして、そして何よりもマルチな才能と尊敬に値する男として、20年目も、そしてこれからもずっと、君の成功を祈っているよ。」とSNSで熱いメッセージを送っている。

 

 

プロジュニア女子結果
優勝:松岡亜音(JPN)15.83
2位:馬庭彩(JPN)11.00
3位:都築虹帆(JPN)10.40
4位:カイラニ・ジョンソン(IDN)7.46 

プロジュニア男子結果
優勝:渡部太郎(USA)15.76
2位:レオ・カザール(BRA)14.67
3位:オスカー・ベリー(AUS)12.73
4位:キアン ・マーティン(SWE)11.50

日本人最高位は平原颯馬、藤本世音の9位。

 

 

2022年ニアス・プロは、6月22日から28日までラグンドリ・ベイで開催されます。ぜひ、www.worldsurfleague.com または無料のWSLアプリでライブ視聴してください。

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。