ラグンドリ・ベイ、ニアス/インドネシア(2022年6月25日土曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)5000イベントとジュニア・クオリファイ・シリーズ(JQS)のニアス・プロは大会4日目を終了。
誰もが期待していた通りのソリッド・グラウンドスウェルが、美しいラグンドリ・ベイの岬に流れ込み、6~8フィートのレンジでオープンバレルを見せるパーフェクトなコンディションとなった。
今日は地元インドネシアのサーファーが輝く1日となった。インドネシアには素晴らしい才能を持ったサーファーがたくさんいる。また、世界でも素晴らしいサーフィンスポットの宝庫でもある。近年インドネシアがサーフィン大国として台頭してきたのも不思議ではなく、近い将来多くのサーファーが世界で活躍することになるだろう。
ヨザ・ザゴト(ニアス/インドネシア)は、インドネシアのサーファーを体現しているような選手で、今日の最初のヒートで9.5という驚異的なスコアを出し、和井田理央の弟である龍貴も9.65をスコアした。
ザゴトと和井田は、ラウンドオブ32で敗退してしまったのが、インドネシアのオニー・アンワーとヴァルン・タンジュンは、ラウンドオブ32を勝ち抜き、明日のファイナルに進んだ。
イベント主催者は、現地時間日曜日の午前6時30分(日本時間9時30分)にラグンドリ・ベイに集合し、午前7時のスタートに向け、コールを行う予定。明日がQS5,000のファイナルデーとなる可能性がある。また16名が残っているジュニアは、月曜日には終了する可能性がある。
本日は、男子QSのラウンド2H15から再開。日本の田中透生、石川拳大、H16にはインドネシア登録の石井天使が登場。田中3位、石川4位で敗退。石井は4位で敗退となった。
男子のラウンド3からトップシードが登場
男子のラウンド3からはH2安室丈、都筑百斗、H3新井洋人、H4田中大貴、H5三輪紘也、西優司、H7西 修司、H8インドネシアの和井田龍貴、H9須田喬士郎、岩見天獅、H11西慶司郎、平原颯馬、矢作紋乃丞、H14鈴木仁、太田 拓杜、H15金沢呂偉が登場。
H2の安室丈は、スタートから余裕のチューブライドを披露。地元四国の波とよく似ていると言った安室。テイクオフと同時にストールして、ハワイのノースショアで鍛え上げられたバレルスキルを披露し6.67をスコア。バックアップ4.77をマークして1位でラウンドアップ。
H4の田中大貴は、スタートからソリッドな2ターンで見せてヒートをリード。6.87を4.80でバックアップ。ヒートを終始リードしていたがヒート終了間際にオーストラリアのターリー・ワイリーが逆転。田中は2位となりラウンドアップを決めた。
H5の西優司は、セットの波がコンスタントではないコンディションでは、先手必勝のセオリー通り、主導権を握りたかった西優司。しかし完全に後手に回りファーストライドは後半に入ってからだった。
しかし、待った甲斐あって見事なバレルライドをメイクし6.20をスコア。そして、ヒート終了間際には再び四国の河口で鍛えたバレルスキルを披露し、ディープバレルで7.43をスコア。堂々の1位で勝ち上がった。
H10オーストラリアの相澤日向は、アリスター・レジナートがビッグロング・バレルで9.57をスコアする中、相澤は2位でラウンドアップ。
H11の平原颯馬は、西慶司郎、矢作紋乃丞と同じヒートで対戦。ヒート後半に入りクリティカルなターンをバックハンドで見せた5.10を持っていた平原が バックアップを4.43に上げて3位からトップに。終盤にアクセル・ローズに逆転されるも平原が2位でラウンドアップ。
H14の太田 拓杜と鈴木仁が同じヒートで対戦。昨日も見せたバーティカルなオフザリップで6.33 をスコアした太田は、ヒート後半にバックアップを4.77としてトップに躍り出る。
鈴木仁も6.33 を5.30でバックアップして鈴木が逆転トップ、太田が2位でクロスヒートの展開をとなる。しかし、終了間際に逆転されて、太田3位、鈴木4位でまさかの敗退となった。
H15の金沢呂偉は、ヒート残り5分を切って4位を強いられていたが、 優先権を使いビッグセットを掴み4.60をスコア。 さらに続け波を掴み、ソリッドなレイバックスラッシュをメイク。6.57 をスコアして2位に浮上。見事ラウンドアップを決めた。
男子QSラウンド4
続いて行われた男子QSラウンド4では、ヒート1に安室丈、田中大貴が登場。安室が 残り時間10分を切って2つのビッグターンを決めて6.33をスコア。さらに終了間際に6.13をスコア。ベテラン選手であるネーザン・ヘッジに次いで2位で安室がラウンドアップ。
この投稿をInstagramで見る
ヒート3では、西優司が登場。リスタートとなるスローな展開の中でヒートはいきなりチューブ合戦となる。ソリ・ベイリーが7.50をスコアする中で、西は5,50、5,53と2本のチューブライドで応戦。
さらに西は再びバレルをメイクして6.43をスコアしてトップを維持。最後には8.43 のエクセレントを叩き出し、ソリ・ベイリーを抑えて見事1位でラウンドアップを決めた。
H5の平原颯馬は、オスカー・ベリー、前回大会優勝者のジョーディ・マリー、アリスター・レジナートと対戦。他の選手に先行されて後手に回ってしまった平原だったが優先権を使って5.73、そしてセカンドでも5.07をスコアするも4位で敗退となった。
H7の金沢呂偉は、優勝候補のジャービス・アール、ザビエル・ハクスタブルらと対戦。
ヒート終盤まで、3位のシチュエーションで優先権を持って波を待った金沢は、残り時間8分、素晴らしいセットの波を掴んで8.07をスコア。その差を縮めたものの逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。
ここで最も人気のある選手の一人がCTベテランのネイサン・ヘッジ(AUS)。43歳の彼は、今日も最高のコンディションでラウンドオブ32のヒートを圧勝した。
「若いサーファー達と交流し、自分の経験も共有する事が出来て楽しいです。私は、90年代後半にここでCTのクオリファイを目指したことがあり、素晴らしい思い出がありますし、またここに戻ってこれたことは素晴らしいことです。」とヘッジが言った。
明日男子QSラウンドオブ16が行われれば、ヒート2に安室丈と西優司が同じヒートでマーロン・ハリソンとジャガー・バーソロミューと対戦する。
2022年ニアス・プロは、6月22日から28日までラグンドリ・ベイで開催されます。ぜひ、www.worldsurfleague.com または無料のWSLアプリでライブ視聴してください。
詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。