マンリー・ビーチ、シドニー、ニュー・サウス・ウェールズ州/オーストラリア(2022年5月19日木曜日) 大会4日目にして2022ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第2戦「GWMシドニー・サーフプロ presented by Rip Curl 」がスタート。
マンリー・ビーチのスーパークリーンな2~3フィートの波で男子ラウンドオブ96が19ヒートまで行われ、本日は女子とロングボードはオフとなった。
元CTコンペティターによるチャレンジャーシリーズでの混戦模様
元CTの注目サーファーであり、オーストラリア・オリンピアンでもあるオーウェン・ライト(AUS)とジュリアン・ウィルソン(AUS)にとって、今日は複雑な結果になった。
ウィルソンはヒートで快勝したが、ライトはヒート後半に3位になり、残念ながらイベントから脱落した。ここマンリーで優勝経験のあるウィルソンは、昨年の東京オリンピックに出場した時のボードでサーフィンをし、調子が良さそうだった。
「チャレンジャーシリーズは波が良く、コンペティションに戻るのが楽しいです」とウィルソンは言った。
「4人ヒートのサーフィンは、これまでのサーフィンとは違い、ベストウェーブを得る為には海の中はハングリーになり、その波の為に戦う覚悟が必要ですが、このフォーマットとマンリーの波には慣れてきて、スコアを伸ばし続けられると感じています。」
ヒート2でインドネシアのオリンピック選手、和井田理央(IDN)は、モロッコのラムジ・ブキアム、ブラジリアン・コンビ、ロブソン・サントス(BRA)とピーターソン・クリサント(BRA)と対戦。
ヒート前半からチャージし、ブキアムの次いで2位のポジションをキープした和井田は、後半まで優先権を保持し、ヒート最大のセットを掴み、バックハンドでダイナミックなパワフルターンを披露。2本の5点台をまとめヒートスコア11.26をマーク。見事2位でラウンドアップを決めた。
ヒート7で稲葉 玲王は、ジョーダン・ローラー、ブロディ・セール、エイドリアン・バカンと対戦。ヒートはスタートから大きく動き、ローラーがフルローテーションエアを決めて7.50の高得点をマーク。バックアップも4.10を揃えてヒートを完全リードする。
後半に入り稲葉は優先権を使い、グッドセットをキャッチ。トップで完全にテールを抜く激しいリエントリーから、カーヴィングターン クローズアウト・リエントリーなどでコンプリート。5.93をスコアして2位に浮上する。
稲葉は続けて波を掴み、インサイドでエアリバースを試みるも惜しくもインコンプリート。さらにバックハンドでチャージを見せるもスコアが伸ばせず、3位を強いられる。
僅差の2位争いを演じる稲葉は、終盤に再びエアリバースにチャレンジするが、スープの前に出て来れずに成功とならず。4位を強いられる。最後はニードスコア4.57と稲葉であれば余裕のスコアながら波は入らず。バックアップをあげられないまま悔しい初戦で敗退となった。
ヒート11 で大原洋人は、アディン・マセンキャンプ、カラニ・ボール、ジェット・シリングと対戦。スタートからベスト2を揃える大原はトップでヒートを開始。
ヒートは、マセンキャンプがソリッドなバックハンドで6.67さらに4.77をスコアしてヒートをリード。ジュニアサーファーのジェット・シリングは軽快なフロントサイドのサーフィンで6.40をスコアして2位につける。
その後、優先権を持って波を待つ大原はニード4.41で3位を強いられる展開に。残り時間10分で4位のカラニが5.50をスコアして逆転。ニード7.11で4位と完全に追い込まれた。そして最後まで逆転できる波は入らず、大原もここで敗退となった。
上山キアヌ久里朱が大逆転でラウンドアップ。
ヒート12で上山キアヌ久里朱は、カウリ・ヴァースト、コア・スミス、サクソン・リーバーと対戦。最初には入ったセットで3名のグーフィーフッターはそれぞれ波に乗り、最後に波を掴んだ上山はバックハンドで3.13をスコアして試合を開始する。
レフトに的を絞っていた上山は、後半に入り再びバックハンドでチャージし4.57をスコア。残り時間10分を切って5.00をスコアする上山だったが、4位のカウリが6.83をスコアして一気にトップへ。
これで4位を強いられ万事休すの上山。レフトから今度はライトの波にテイクオフ。鋭いフロントハンドで2発のオフザリップ。そこからインサイドのビッグリエントリーに繋ぎ、5.87をスコア。大逆転で2位に浮上し、見事ラウンドアップを決めた!
ヒート14 で小林 桂は、アレックス・リベイロ、マテウス・ナヴァロ、ジョシュア・モニーツと対戦。ヒート前半は僅差のクロスヒートとなったが、小林も優先権を持ってセットの波を待ち、大技をしかけるもインコンプリート。スコアを伸ばせない。最後も優先権を持って波を待ち続けたがセットは入らず。小林もここで敗退となった。
明日男子が再開されれば、ヒート21で脇田泰地は、ディビッド シルバ、エドゥアルド・モッタ、シェイン・サイクスと対戦。
女子がスタートとなれば、ラウンド1となるラウンドオブ64のH4に前田マヒナ、H5 野中美波、H7 都筑有夢路、H8 松永莉奈、H14 脇田紗良が出場。がんばれ!日本!
今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
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