伝説のハワイアンサーファー、デューク・カハナモクのドキュメンタリー映画「ウォーターマン」が公開

アメリカのロサンゼルスでアカデミー賞の授賞式が行われた夜に、ハワイではもうひとつ注目の映画が公開された。それはデューク・カハナモクのドキュメンタリー映画「ウォーターマン」。

 

ワイキキビーチに両手を広げサーフボードの前にたつ銅像。デューク・カハナモクという名前は、多くの人が知っている。サーフィンの父であり、究極のハワイアンウォーターマン、しかしその全貌を知らない人は多い。

 

 

 

 

この新しいドキュメンタリー映画「ウォーターマン」は、その真実を伝えようとするものだ。「ウォーターマン」は、伝説のスイマーであり、そして誰もが認めるモダンサーフィンの父として知られる、デューク・パオア・カハナモクのレガシーを探る映画である。

 

ハワイ生まれの俳優ジェイソン・モモアがナレーションを務め、オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーアやケリー・スレーターなどサーフィン界のスター達が彼への思いを語る。また、貴重映像や、インタビューを通じて、彼の成功と苦悩、人道主義についても掘り下げている。

 

 

「同じポリネシア系アメリカ人として、私は常にデュークをヒーローとして見てきました」とアイザック・ハラシマ監督は語っている。

 

本作の監督を務めるアイザック・ハラシマ氏は、デュークにまつわる話を聞いて育ったという。叔父のジャン・フィッシャーは、ワイキキにあるデューク像を彫刻した。フィッシャーが亡くなったとき、ハラシマはデュークの物語を伝えなければならないと思ったと言う。

 

「デューク・カハナモクは、世界で最も重要なスポーツ選手の一人であったにもかかわらず、現在ではほとんど知られておらず、語られることもありません」とハラシマ氏は言う。「アメリカの水泳チームの強さ、サーフィンの世界的な人気、そして “アロハ “の由来を考えるとき、ほとんどの人はそれらの始まりに関連する人物を知らないのです」。

 

ハラシマ氏は、映画「ウォーターマン」をデューク・カハナモクを称えるチャンスと捉えている。

 

「彼は、ポリネシアの人々が、まだ差別や人種隔離に苦しんでいる世界で成功するための扉を開いたのです」と、ハラシマ氏は言う。「ある意味、これは太平洋の真ん中で敗れた島国が、最も忠実な戦士の一人がアメリカの心をつかみ、そして世界を征服したという物語なのです」。

 

このドキュメンタリーは、昨年のハワイ映画祭で公開され、4月1日(金)のハワイを皮切りに、ユタ州とカリフォルニア州で上映され、太平洋を越えてオーストラリアとニュージーランドでも上映が予定されており、そして日本でも上映されることを願おう。これは絶対に見たい。

 

 

https://watermanthemovie.com/