QS1000「ASIA OPEN」女子ベスト4決定で5名のCS入り確定。男子ベスト8が決定。大会6日目

WSL QS1000 Men’s & Women‘s「ASIA OPEN Presented By Parasol」のDay-6。今日の午後から、春二番となる強風と雨が来る予報。なので、ファーストコールは朝6時。

 

 

その後、すぐに6時15分から男子のR-5を行い、続いて女子のクォーターファイナルまで行って終了となった。これで男子はベスト8、女子はさらに絞られてベスト4が決定。

 

村上舜

 

会場は朝から曇りから雨が降ったり、止んだり。風も南まじりで、こちらも時折、強く吹く。オンショアの影響でグチャっているが、昨日の夕方よりはサイズもあって、胸ぐらい。

 

稲葉玲王

 

まずは男子のR-5から。これでベスト8が確定。鈴木 仁、上山 キアヌ 久里朱、村上 舜、田中 大貴、稲葉 玲王、西 慶司郎、大原 洋人、脇田 泰地の8人。

 

 

鈴木 仁
田中大貴

 

本命はやはり、村上 舜、稲葉 玲王、大原 洋人が別格のサーフィンを魅せる。村上 舜がキレのあるサーフィンを見せれば、稲葉 玲王が波をぶち壊すが如くのパワーサーフィンを披露。

 

大原洋人

大原 洋人は強靭な脚力から生まれるスピードある演技で会場を魅了した。

 

脇田 泰地
レオと慶司郎

 

やはり調子の良さとコンペに力を発揮する昨年のJPSAチャンプの西 慶司郎、2位の脇田 泰地が次点で追いかける。ただ、何が起きるかわからないのが試合だ。クォーターファイナルからマンオンマンとなり、組み合わせも重要となる。

 

1ヒート目には田中 大貴と上山 キアヌ 久里朱。2ヒート目は鈴木 仁と村上 舜。3ヒート目に西 慶司郎と脇田 泰地が対決。そして、4ヒート目には稲葉 玲王と大原 洋人がここでぶつかることになった。

 

 

また、今大会の最大目的でもあるWSLチャレンジャーシリーズ(CS)への出場枠。男子は3名となっている。このクォーターを勝ち上がることで、獲得に一歩近づく。明日の戦いは熱いぞ!

 

 

 

野中美波

続いて女子。女子はマンオンマンのクォーターファイナル。まずは松田 詩野 対 野中 美波。まず先に仕掛けたのは野中。野中は松田の復調を知っているからこその作戦か。それは松田が普段通りのサーフィンができれば、戦いは厳しくなることが予想できるから。

 

松田詩野

松田も相対し試合はシーソーゲームに。しかし、積極的に攻め続けた野中がヒートをリードし、松田は追い込まれた。最後まで粘ったものの、ここは野中が逃げ切った。

 

都筑 有夢路

 

続いてヒート2には松岡 亜音と都筑 有夢路。16歳とはいえ、松岡は昨年のJPSAのグランドチャンピオン。今大会のプロジュニアでも優勝した勢いで、都筑 有夢路に全開でぶつかった。

 

松岡亜音

しかし、サーフィンの一つ一つのクォリティではまだ敵わず。試合後半にはニード8.50ポイントまで追い込まれた。ここから凹まないのが松岡の強さ。インサイドで果敢に飛び出し、エアーでのフィニッシュと最後まで攻め続けるも、ここは都筑がラウンドアップ。

 

松永 莉奈

 

ヒート3は池田 美来と松永 莉奈。こちらは体格を活かしたサーフィンで松永が終始リードで、池田は追いかける展開に。池田はアベレージが欲しいところだが、技が単調になってしまった。

 

池田 美来

攻めたのは良かったが、選んだ波が速かったせいで、板の返しが追いつない。でも、これも経験。負けから学ぶことはたくさんあります。次に向けてGo!

 

脇田紗良

 

ヒート4は黒川 日菜子と脇田 紗良。脇田は最初の波で7.50ポイントのグッドレンジのスコア。これで楽になったか、あとは自分のペースで試合を展開。

 

黒川日菜子

 

黒川も掘れた波でのリエントリーを見せるも、その後の技が続かずアベレージ止まり。その脇田も最初は緊張したと言うも、このヒートは終始、脇田のペースで試合が進行して終了。

 

今回は弟のカイトもオーストラリアから帰国。出場し17位となった。

 

 

女子4名+ワイルドカード1名の合計5名が、CSへの出場が確定。

 

 

これでベスト4が確定。野中 美波、都筑 有夢路、松永 莉奈、脇田 紗良の4人。この4人がWSLチャレンジャー・シリーズへの出場枠が確定。

 

さらに、昨年度のランキングが日本人最高位だったことで松田詩野にワイルドカード枠が与えられることも決定した。

 

この女子5名が5月から始まるチャレンジャーシリーズに参戦する。

 

 

続いて、ここで補足。2023年のCTに入るためには、このCS(チャレンジャーシリーズ)の大会8戦のうちベスト5をカウント。男子は上位10名、女子は上位5名に入ることでCTに入ることができる。

 

 

上山キアヌ久里朱

「リラックスできて良かったです。良い波乗らないと今回点数出てないなと思って、良い波だけを待って乗りました。昨日からレギュラーが良かったんで、今日も1本レギュラー乗りたいと思って狙っていました。

この冬、カリフォルニアで手の動きとかサーフィンの基本を練習してきたんで、その成果が出ていたのかなと思います。」

 

村上舜
「昨日はサーフィンの調子があまり良くなかったんですけど、昨日の夕方と今日の朝で調整できて、サーフィンの調子が良くなってきたかと思います。今日は昨日と比べて切れている波が多くて、波数も多かったんです。

 

でも、なかなかファーストターン入ってもセカンドターンが入らない波が多かったので、数多く乗っていく中で2ターン、3ターン入る波を見つけられて良かったです。この風が吹いたら、グーフィーの方が乗りやすいだろうなと思ったんで、ひたすらフロントを練習しました。

 

西慶司郎
「ポテンシャルのある波が少なくて、自分の中で、どれが良いのかと探しながらヒートを動かしていた感じがあったので。7本乗ってスコアできているのが2本で、ちょっと少ないかなぁというのはあるんですけど。その2本はしっかり乗れているんで結果的には良かったかなと思います。

自分も今日は朝の練習の時からレフトが良いと思っていたんです。うねりの向きも、南うねりで完璧にレフトなんでレフト一筋かなと思ったら、たまたまライトに形の良い波が入ってくれて良かったです。」

大原洋人
「潮が上げてきてどのように変化するのかと思っていました。最近、ずっと波があったんで、このサイズだとどのように変化するかなと思っていたんですが、思った以上に良い感じに変化していたんで良かったです。レギュラーもグーフィーもあって、乗りやすくなって、やる側としては嬉しかったです。

自分の狙っていた場所に思っていた以上の波が来たというか、こんな波来てるんだ見たいな。見た目よりも良かったのか、自分のヒートからそんな波が来始めたのかという感じで、想像以上の波が来ていたんで良いパフォーマンスができたんだと思います。

今日からうねりが南っぽくなってきていて。風がこの風なんで、レフトの方が波が開いていて、当てやすいだろうなって予想はしていたんです。波自体は良くなって来てるかなって思います。

野中 美波
「この1試合で決まるので、この冬ずっとトレーニングしてきて、CSに出るため準備をしてきたので、このラウンドを勝ててCSの切符をつかめて本当に嬉しいです。昨年のCSは黒川日菜子選手と回っていたんですが、いろいろトラブルとかもあって大変だったんですが、良い経験ができたなって思っています。

最後に乗った波(ヒートベストの5.65)のときは、自分が優先権を持っていて松田選手をマークしていたんですけど、最初は松田選手が乗った波に乗ろうか迷ったんです。でも、ポテンシャルないかなと思って、それをスルーしたらその後ろにあの波が来て、5.65を出せて良かったです。」

都筑 有夢路
「チャレンジャーシリーズ(CS)に出場できることが決まって嬉しい気持ちでいっぱいなんですけど、CTにクオリファイするための通過点なので、まだまだ頑張っていきたいです。

今回の試合も優勝を目指していきます。対戦相手だった松岡選手は、いま一番勢いのある選手だと思っているので、ガチで行かないとチャレンジャーシリーズの枠を取れないなって思ったので、本気で行きました。

松永莉奈
「チャレンジャーシリーズ(CS)が決まって、すごく嬉しいです。まさか自分が出れるとは思っていなかったので挑戦したいです。」今回のイベントを通してレフトの波でのバックハンドサーフィンが高く評価された松永。

「今日の朝とかも見てて、グーフィーの波の方が張っていたので、今日もそうしようと思っていました。でも私のヒートの前から風が強くなってきて、早くて難しかったんですが、張っている技の入れられる波に乗って、そこに当てて行くって感じでした。」

脇田紗良
「自分の夢はCTにクオリファイすることなので、そこに行くためにはCSに出なくては始まらないことなので。そこに出れるということは、自分にまたチャンスがあるということなので滅茶嬉しいです。

今日のコンディションで、ポテンシャルが高いのはバックハンドだと思っていたので、狙ってはいたんですけど風が強くて難しそうだなと思っていて。

なので、まずはライトでポテンシャルのある波をつかみたいなって思っていたんですけど、そこに掘れたレフトが来てくれて良かったです。自分の目標はこの試合で優勝することなので、気を抜かずに明日も頑張ります。

 

 

「第3回ジャパンオープン オブ サーフィン」に出場する4名も決定。

 

続いて、「第3回ジャパンオープン オブ サーフィン」への出場枠について。今大会で上位4名に出場枠が与えられることになっている。ただし、その上位4名が、強化合宿の選考会で既に出場権を持っている場合は、繰り下げるとなっている。

 

「第3回ジャパンオープン オブ サーフィン」への出場選手(ASIA OPEN 枠)は下記の通り。

 

男子:

村上 舜、稲葉 玲王、鈴木 仁、安室 丈

女子:
松田 詩野、黒川 日菜子、池田 美来、松永 莉奈

 

3/30 「第3回ジャパンオープン オブ サーフィン」は静波サーフスタジアムPerfectSwell® にて開催。男女各18名が、今年度開催される「ISA世界選手権大会」の日本代表選手の出場をかけて戦う。

 

 

 

今日も田中樹コーチはフル回転。勝ち上がれば、勝ち上がるほど門下生同士の対決の確率が高くなる。

この悪天候でも地元、稲葉玲王の応援団が会場に集結。マスク装備で、声は出さずに拍手で応援!

 

 

今日は女子のクォーターファイナルまでで終了。明日のファーストコールは7:00AM。7:15AMから男子のクォーターファイナルの試合をスタートする予定。明日が最終日となる。優勝は誰の手に!

 

 

女子セミファイナル・マッチアップ

男子クオーターファイナル・マッチアップ

 

 

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