今シーズンから変更となったJPSAのプロトライアルにおけるAMシードとプロ公認資格について解説。

文、写真:山本貞彦  3月5日(日) ~ 3月7日まで、千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント) で開催された、JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour プロトライアル第1戦「プロトライアル 鴨川」が無事終了し、ショートボードで男子8名 、女子2名、ロングボードで男子5名がプロ公認資格を獲得した。

 

 

今年から単体開催に変わったプロトライアル。前年の結果で年間AMシードというものがあったが、それを廃止。プロトライアルを年間2戦行い、その結果で前半、後半にAMシードとしてプロ本戦に出場できるシステムに変えた。

 

 

今回の「JPSA2022 プロトライアル 鴨川」では、ショート、ロングとも最終ラウンドまで勝ち上がった上位の男子8名と女子4名が、今年のプロツアー(前半戦 / 第1戦の千葉一宮、第2戦の千葉千倉)にAMシードとして出場することができる。

 

またトライアルのヒート中、1ウェイブで7点、もしくはベスト2のスコアで11点以上を出した選手にも公認プロ資格が与えられた。ヒート中にプロ公認資格を獲得した選手が、この男子上位8人、女子上位4人に入った場合の繰り上げは無しとなっている。

 

 

これまでJPSAとWSLのダブルサンクションの大会では、プロ資格を獲得したことがある新井洋人だが、プロトライアルは初となる。
今回のプロトライアル初出場で注目された新井洋人。

 

 

ここで、今シーズンから変更となったJPSAのプロトライアルにおけるAMシードとプロ公認資格の解説しておきたい。

 

今回このプロ公認資格を獲得して、勝ち上がりAMシードも獲得した選手について。次回のJPSAの試合(今回の場合、千葉一宮)に出場したい場合は、プロ申請しないと出られない。

 

つまり、こういうことだ。公認プロ資格を獲得したということは、JPSAではプロに準ずる選手という扱いになる。

 

本人の申請が無いので、事実上はAMではあるが、資格獲得者として見るということ。プロ資格があるのにAMで試合に出るのはおかしいということだ。

 

よって、JPSAの試合に出るには、プロ申請するしかないということになる。もちろん出ないのなら、問題は無い。出たい場合のみの話だ。

 

 

 

プロ資格獲得を何度も行うことは今年から出来ない。

 

 

昨年までは合格してもプロ申請せずに、何度もプロトライアルを受けることができた。そのまま本戦に出場という形でJPSAに参戦という形があったわけだ。

 

しかし、今年から本戦とトライアルを分けて、それぞれ単体で行うことになった。それに伴い、この資格獲得を何度も行うことを今年から廃止したのだ。

 

もちろん、JPSAの試合に出ない。アマ資格が必要という選手は、このプロ申請を後に回すことができる。この資格有効期間1年間となっている。

 

AMでいたい場合は失効する1年以内であれば、その活動は保証されるということ。自分のタイミングでプロ申請すれば良いことになる。

 

よって、プロ公認資格を獲得した選手は、申請する時期をよく考えることをお勧めする。わからない場合はJPSA事務局に連絡してください。

 

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/