ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がパーフェクト10をスコアし、ハレイワ・チャレンジャーで優勝。

優勝したジョン・ジョン・フローレンス

ハレイワ、オアフ島/ハワイ(2021年12月5日日曜日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2021年チャレンジャー・シリーズ最終戦となる「ミケロブ・ウルトラ・ピュア・ゴールド・ハレイワ・チャレンジャー」のファイナルにおいて、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ジャック・ロビンソン(AUS)、五十嵐カノア(JPN)、サミュエル・プポ(BRA)を抑えて、勝利を飾った。

 

 

Haleiwa Turns On As Florence Goes Next Level | Day 4 Highlights

 

 

これはフローレンスにとって、オアフ島ノースショアでの9回目の優勝となり、故3X WSLチャンピオンのアンディ・アイアンズ(HAW)に並ぶ快挙となった。また、今日は女子のトップシード選手がセンセーショナルな活躍を見せ、ベスト16が決定した。

 

 

ジョンジョン・フローレンス Photo by Brent Bielmann/World Surf League

 

 

「調子はとても良いですし、ここで再び試合をするのはとても楽しいです。ここ数年、怪我が続いていたので 妻や家族、チームのみんな、そして応援してくれているみんなに感謝しています。この2年間はとても大変でしたが、ここで再び勝つことができて最高です」

 

 

 

 

ファイナルで先制攻撃を仕掛けたのはプポ。それに刺激されたオアフ島ノースショア出身のフローレンスは、ファイナル中盤に掴んだ波で、最初と最後に2発のエアリバースを決め、途中バレルをメイクする離れ技を披露してパーフェクト10をスコア。

 

 

Photo by Tony Heff/World Surf League

 

 

2度のWSLチャンピオンであるフローレンスは、イベントを通してシングル・ウェーブの最高得点とヒート・トータルを保持し、ファイナリスト全員をコンビネーション・シチュエーションに追い込んで圧勝した。

 

 

Photo by Brent Bielmann/World Surf League

 

2位となったロビンソンは、ハレイワで初のファイナル進出。2021年のCTルーキーであったロビンソンは、ラウンド2でヒートトータル16.40、セミファイナルでも8.33をスコアする圧倒的なパフォーマンスを見せ、ファイナルへ勝ち上がった。

 

「ジョン(ジョン・フローレンス)と僕がパドルバトルをしていた時に、彼が振り向いて波に乗ったのが面白かったですね。あの2本の波で彼は良いリズムに乗ったと思います。でも、とても楽しいイベントでしたし、来年に向けての良い調整にもなりました。クオリファイから2年が経ち、この地のすべてが変わってしまったように感じますが、同時に同じ美しい場所でもあり、ここに戻ってこれたことに興奮しています」。

 

 

五十嵐は3位に入賞し、2021年のシーズンを締めくくるチャレンジャーシリーズのランキングでトップを維持、見事来年のCTクオリファイを決めたプポは4位でWSLのメジャーイベントでの自己ベストを更新した。

 

 

2022年のチャンピオンシップツアーへのクオリファイが決定。

 

 

男子の2021年のチャレンジャーシリーズが終了したことで、2022年のチャンピオンシップツアーへのクオリファイが決定。来年の1月に開催される「Billabong Pro Pipeline」で世界のトップサーファーに加わるのは、ブラジルのサミュエル・プポとジョアン・キアンカ、コスタリカのカルロス・ムノス、オーストラリアのジャクソン・ベイカー。この4人のサーファーは、いずれもCTでフルシーズンを過ごしたことのない、真のルーキーとなる。

 

クオーターファイナルを勝ち上がり、プポのクオリファイが決まった。その努力の甲斐あって、彼は親友のキアンカと兄のミゲル・プポと一緒に来年のCTに出場することになる。

 

サミュエル・プポ Photo by Brent Bielmann/World Surf League

 

「15歳のときからQSに出場していたので、長い道のりでした」とプポ。「親友のキアンカや兄と一緒にツアーを回るなんて信じられません」。

 

プポは、コナー・オレアリー、リアム・オブライエンらと一緒のヒートだった。そしてコナーが3位となり、ニュージーランドのビリー・ステアメンドが4位になったことで、ジャクソン・ベイカーの22年CT入りの扉が開いた。親友のコナーがベイカーのクオリファイを助けた形になったのだ。

 

ベイカーとコナー Photo by Brent Bielmann/World Surf League

 

「ショックです…感無量です。この1週間は、数字の計算ばかりしていました」とベイカーは笑顔を見せ、この快挙を亡き母に捧げた。「夢のようです」とベイカーがコメント。

 

 

オーストラリアのカラニ・ボールが、セミファイナルで惜しくも敗れたことで、最終的なクオリファイ・スポットがムニョスに与えられ、中米の男子として初めてCT入りを果たすこととなった。

 

「自分を信じて応援してくれた皆さん、一緒にこの旅をしてくれた皆さんに感謝しています。多くを学びましたし、ありがとうとしか言いようがありません。こんなこと信じられないよ。」とムニョスはコメントした。

 

 

長かったイベントも後は女子のクオーターファイナル、セミファイナル、ファイナルのみとなった。クオーターファイナルには日本の都筑有夢路が勝ち上がっており、今シーズンのクオリファイする選手がここで全て決定となる。

 

 

女子Michelob Pure Gold Haleiwa Challengerの準々決勝。
QF 1:アリッサ・スペンサー(USA)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、ヨランダ・ホプキンス(PRT)、プア・デソト(HAW)。
QF 2:ブリサ・ヘネシー(CRI)、カリッサ・ムーア(HAW)、ルアナ・シルバ(HAW)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)
QF 3:モリー・ピックラム(AUS)、サラ・バウム(ZAF)、インディア・ロビンソン(AUS)、都筑有夢路(JPN)
QF 4:メイシー・キャラハン(AUS)、サバンナ・ストーン(HAW)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)

 

男子Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenge決勝。
1 – ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 18.03 10,000ポイント
2 – ジャック・ロビンソン(AUS) 15.03 8,000ポイント
3 – 五十嵐カノア(JPN) 14.54 6,500ポイント
4 – サミュエル・プポ(BRA) 10.13 6,100ポイント

 

男子準決勝の結果
SF 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.20、ジャック・ロビンソン(AUS)13.16、エゼキエル・ラウ(HAW)8.23、カラム・ロブソン(AUS)6.00
SF 2:サミュエル・プポ(BRA)16.13、カノア五十嵐(JPN)13.60、カラニ・ボール(AUS)12.20、リアム・オブライエン(AUS)8.83

 

男子準々決勝の結果
QF 1:ジャック・ロビンソン(AUS)13.33、エゼキエル・ラウ(HAW)11.36、ジェイク・マーシャル(USA)9.27、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)5.60
QF 2:カラム・ロブソン(AUS)12.07、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.20、コナー・コフィン(USA)10.26、シオン・クロフォード(HAW)8.27
QF 3:カノア五十嵐(JPN)11.16、カラニ・ボール(AUS)10.57、イアン・ジェンティル(HAW)8.53、グリフィン・コラピント(USA)5.93
QF 4:リアム・オブライエン(AUS)12.16、サミュエル・プポ(BRA)10.83、コナー・オレアリー(AUS)10.70、ビリー・ステアマンド(NZL)5.77

 

男子チャレンジャーシリーズ ファイナルランキング
1. 五十嵐カノア(JPN)※CTから
2. イズキール・ラウ(HAW)
3. リアム・オブライエン(AUS)
4. コナー・オリアリー(AUS)
5. グリフィン・コラピント(USA)※CTから
6. ジェイク・マーシャル(USA)
7. ジャック・ロビンソン(AUS)※CTから
8. カラム・ロブソン(AUS)
9. サミュエル・プポ(BRA)
10. ナット・ヤング(USA)
11. イマイカラニ・デボルト(HAW)
12. ルッカ・メシナス(PER)
13. ジョアン・キアンカ(BRA)
14. ジャクソン・ベイカー(AUS)
15. カルロス・ムニョス(CRI)

 

 

「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」は、WorldSurfLeague.com、WSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ中継されます。また、日本人選手を中心としたリポートをサーフメディアでも掲載していく予定なのでお楽しみに。

 

 

男子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

女子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。