リベイラ・ディリャス、エリセイラ、ポルトガル:2021年10月8日(金)、2021年チャレンジャーシリーズ第2戦「MEO Vissla Pro Ericeira」大会6日目。1ヒート半を行った後、充分な波がブレイクする中、濃霧のために6時間の中断を強いられた。
午後に天候は回復し、選手たちを歓迎するかのようにリベイラ・ディリャスではダブルオーバーヘッドのセットが入り、エピックなコンディションで競技が再開。本日は男子のラウンド4の8ヒートと準々決勝の2ヒートが行われた。
そんな中で今大会絶好調のカリフォルニアのナット・ヤング(USA)は、最も大きなセットの波を手に入れ、ヴァーティカルなセクションでターンを決め、ヒートトータル19.30(20点満点中)という完璧なヒートを演じた。ナットはその後行われたQFヒートでカルロス・ムニョスを下し、セミファイナル進出。イズキール・ラウ(HAW)もベスト4に勝ち上がった。
コンディションを考慮して、大会主催者は明日のファイナルデイを検討しているようだ。
日本男子で唯一勝ち残っている大原洋人は、ラウンド4でヒート4でコスタリカのカルロス・ムニョスと対戦。ヒートはカルロスが先制攻撃。スタートからグッドセットを掴み、パワフルなカービングとクローズセクションでのビッグフローターでエクセレントの8.50をスコアする。
波選びに慎重になる大原は優先権を持って波を待つ。カルロスもワンライドのみで大原はヒート前半ノーライドで後半へ。
優先権を持たないカルロスは、ミドルから波を掴み、クリーンなフェイスにカービングを繰り返しながらインサイドまで乗り継ぐ。バックアップスコア5.50をスコアししベスト2を揃えてヒートをリードする。
大原はビッグセットをキャッチ。バンピーなフェイスでサーフボードをコントロールしながらも、ビッグカービングをコネクト。しかし2マニューバーで波がクローズ。スコアは6.50。
大原は続けて波を掴むも先が崩れて技をかけられず。残り時間は5分と完全に追い込まれた。優先権はカルロス。ニード7.51。カルロスはバックアップを7.83まで伸ばしリードを広げていく。
残り時間3分、はるか沖にビッグセットが入り大原がテイクオフ。巨大な波にドライブターンでスピードを上げていくが、ファーストマニューバーのトップターン後に波がクローズ。ホワイトウォーターに飲み込まれてしまう。
そして、終了間際に大原は再びビッグセットにテイクオフ。ラストチャンスに起死回生を狙ったリエントリーを仕掛けるもワイプアウト。6.93のスコアにサーフボードを叩き悔しさをにじませた。最後までチャージした大原だったが惜しくもここで敗退。
今回の波は、大原にフィットしキレのあるサーフィンを見せていただけに悔しい敗退となった。それでも今大会を9位でフィニッシュ。3500ポイントを獲得して次のフランスへつなげた。
明日はファイナルデイとなる可能性も高く、日本人選手最後の生き残りとなった松田詩野が、準々決勝のH2でハワイの新鋭ガブリエラ・ブライアンと対戦する。がんばれ!日本!
「MEO Vissla Pro Ericeira」女子準々決勝の対戦予定。
QF 1:シルヴァナ・リマ(BRA) vs. ポーリン・アド(FRA )
QF 2:松田詩野(JPN) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW )
QF 3:ブリサ・ヘネシー(CRI) vs. アリアン・オチョア(EUK )
QF 4:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW) vs. ルアナ・シルバ(HAW
「MEO Vissla Pro Ericeira」男子準々決勝の残りの対戦相手。
QF 3:ジャクソン・ベイカー(AUS) vs. ディラン・モファット(AUS)
QF 4:アレホ・ムニーツ(BRA) vs. イマイカラニ・デボルト(HAW
「MEO Vissla Pro Ericeira」男子準々決勝の結果
QF 1:イズキール・ラウ(HAW)15.93 def.ジョーダン・ロウラー(AUS)8.00
QF 2:ナット・ヤング(USA)18.23 def.カルロス・ムニュス(CRI)17.56
ネクストコールは、現地土曜日の午前7時15分(WEST)日本時間の 2021年10月9日15時15分。明日がファイナルデイとなる可能性もある。
オフィシャルサイトでライブ中継が行われます。