松田詩野はCS5位入賞でランキング14位へ。ルアナ・シルバとイズキール・ラウのハワイアンペアが優勝

松田詩野 WSL / Poullenot

リベイラ・ディリャス、エリセイラ、ポルトガル:2021年10月9日(土)、2021年チャレンジャーシリーズ第2戦「MEO Vissla Pro Ericeira」大会7日目最終日。ルアナ・シルバ(HAW)とイズキール・ラウ(HAW)のハワイアンペアが、ガブリエラ・ブライアン(HAW)とジャクソン・ベイカー(AUS)とのそれぞれのファイナルを制し優勝。今大会は最後まで素晴らしいコンディションで行われた。

優勝したシルバとジーク WSL / Poullenot

大会最終日ハイライト映像

 

ルアナ・シルバ  WSL / Poullenot

 

ウィメンズのファイナルはオール・ハワイ・バトルとなり、ブザー・ビーターでシルバが勝利

 

開始から10分後、2人は17.13(ブライアン)、16.13(シルバ)という大きなヒートトータ ルをスコア。その後の20分間は、パーフェクトに近い9.80のスコアを持つシルバは、バックアップが足りずにブライアンが終始リードする展開だった。

 

しかし残り時間15秒のところでようやく波が現れ、シルバはプレッシャーを全く感じずに8.23という素晴らしいスコアを記録し、大逆転勝利。彼女のヤング・キャリアの中で最大の勝利を収め、CSランキング3位に浮上した。

 

優勝したシルバ WSL / Poullenot

 

「今は言葉がありません。とても幸せです」とシルバは涙ながらに言った。「決勝でガブリエラと対戦するのは難しいと思っていたけど、待っていたら最後にやっとチャンスが来ました。自分のサーフィンを披露することができて、とても嬉しいです。」とコメントした。

 

惜しくも勝利を逃したガブリエラ・ブライアン(HAW)だが、USオープンに続いて2度目の準優勝を果たし、チャレンジャー・シリーズでの圧倒的なリードを固めた。

 

ガブリエラ・ブライアン WSL / Poullenot

 

「自分のできる限りのことをしたので、この結果にはとても満足しています。最後の波が彼女に来てしまったので、残念ながら何もできませんでした。今はフランスでチャンスを掴みたいと思っていますし、安定した成績を残せたことを誇りに思っています」とブライアンがコメントした。

 

優勝したジークことイズキール・ラウ  WSL / Poullenot

 

USオープンでは9位とまずまずのスタートを切ったイズキール・ラウ(HAW)は、今回のポルトガルではゲームをステップアップさせ、常にビッグ・スコアをたたき出した。この勝利は彼にとって3度目のチャレンジャーシリーズ(旧QS10,000)優勝となった。

 

ラウは、チャレンジャーシリーズのランキングを34位から1位に上げ、シーズン後半に向けて非常に有利なポジションに立ったと言える。

 

イズキール・ラウ  WSL / Poullenot

 

「数年前にツアーから脱落して以来、復帰するために一生懸命努力してきました。今回の優勝は素晴らしいものでした。この大会のために長い間、一生懸命練習してきたので、本当に興奮していますし、ここまで助けてくれたすべての人に感謝したいです」とラウがコメントした。

 

 

松田詩野は5位入賞でランキング14位へ。

 

 

日本の松田詩野が、H2で今回惜しくの優勝を逃したハワイの新鋭ガブリエラ・ブライアンと対戦。波は昨日から考えるとかなりサイズダウン。それでもまだリッパブルな波が入ってくる。

 

ヒートはスタートからブライアンがパワフルなフォアハンドサーフィンで7.83をスコア。それに対して松田もバックハンドのクイックスナップで5.50をスコアして応戦する。

 

ガブリエラ・ブライアン WSL / Poullenot

 

攻撃の手を緩めないブライアンは、セカンドウェイブでもパワフルなカービングターンのコンビネーションでエクセレントの8.33をスコア。開始早々に松田をコンビネーションに追い込む。

 

松田は優先権を持って、ビッグセットをキャッチ。スタイリッシュなバックハンドで素晴らしいトップターンを決めるが5.40と思ったほどスコアが伸びない。ブライアンが選んでいる波はインサイドでダブルアップしてくる波。そこで数々の技を入れ込みスコアが伸びているようだ。

 

松田詩野 WSL / Poullenot

 

試合はコンビネーションのまま後半戦へ。優先権を持った松田はダブルアップする波を掴み、スピードのあるクリティカルターンを何度も繰り出し、インサイドのリエントリーもメイクし5.27をスコア。後半スコアを伸ばせないブライアン。

 

残り時間3分を切り、波を掴んだ松田は、カービングからインサイド・ボウルでビッグ・クリティカル・スナップをメイク。5.43をスコアするも惜しくもここで敗退。

 

 

 

最後は大差をつけられての敗退となってしまったが、今回大健闘した松田は5位でフィニッシュ。これは彼女にとって、メジャー大会におけるキャリア最高結果となった。

今回の入賞で貴重な5,000ポイントを獲得した松田は、次のフランス大会へとつなげた。次のフランスでも彼女の素晴らしいパフォーマンスに期待したい。がんばれ!松田詩野!

 

 

 

「CSツアー2戦目ポルトガルで5位でした!それぞれのヒートから多くを学べ、次のフランスも更に上へ行ける試合ができるように頑張ります!!  時差のある中もいつも応援してくれている家族、友達、スポンサーの皆さんありがとうございました。Big thank you @masatoshioohno」とインスタグラムで松田詩野がコメント。

 

 

MEO Vissla Pro Ericeiraの後のランキング

 

USオープン後のチャレンジャーシリーズの上位陣は、ポルトガルではあまり良い成績を残せなかったため、多くの下位選手が暫定的にクオリファイゾーンにジャンプアップしている。

 

今回、悔しい初戦敗退を喫した日本の村上舜は11位をキープ。今回9位となった大原洋人は41位から22位へジャンプアップ。女子では、今回5位となった松田詩野が34位から14位へジャンプアップ。脇田紗良がランキングを一つ下げて15位と続く。CTへのクオリファイ・ラインは男子12位、女子6位だ。

 

 

男子チャレンジャーシリーズ トップ12
1 – エゼキエル・ラウ(HAW)
2 – ジェイク・マーシャル(USA)
3 – イマイカラニ・デボルト(HAW)
4 – ナット・ヤング(USA)
5 – グリフィン・コラピント(USA) ※CT選手
6 – リアム・オブライエン (AUS)
7 – ジャクソン・ベイカー (AUS)
8 – レオナルド・フィオラバンティ (ITA) ※CT選手
9 – 五十嵐カノア (JPN) ※CT選手
10 – カラム・ロブソン (AUS)
11 – 村上舜 (JPN)
12 – コール・ハウシュメンド(アメリカ)

22-大原洋人(JPN)

 

https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/mcs?year=2021

 

女子チャレンジャーシリーズ トップ6
1 – ガブリエラ・ブライアン(HAW)
2 – ブリサ・ヘネシー(CRI )※CT選手
3 – ルアナ・シルバ (HAW)
4 – ポーリン・アド(FRA
5 – ケイトリン・シマーズ (USA)
6 – アリアン・オチョア(EUK)

14-松田詩野(JPN)
15-脇田紗良(JPN)

 

https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/wcs?year=2021

 

※CT選手はCTランクからもクオリファイする可能性があるが、ブリサ・ヘネシー(CRI )はCTランク15位でCTからのクオリファイはない。CTランク6位のグリフィンや8位のカノアはCTからクオリファイが確定しているので、彼らがこのままCSで上位に入ったままなら、クオリファイライン2つ順位が繰り下がることになる。

 

 

2021年チャレンジャーシリーズの次のイベントは、2021年10月16日から24日までフランスの「Les Culs Nus」ビーチで開催される「Quiksilver and ROXY Pro France」です。WorldSurfLeague.comでライブでご覧ください。

 

次回も彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

オフィシャルサイトでライブ中継が行われます。

男子:MEO Vissla Pro Ericeira