
写真、リポート:山本貞彦 今年で40周年という節目となるJPSA。5/31-6/4のスケジュールで「さわかみチャレンジシリーズ一宮プロ -Challenge I-」がついにスタート。
前半の3日間はショートボードが行われ、後半の木曜、金曜にロングボードが開催される。
今大会は当初、種子島で開催される予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により中止。その代替会場としてこの千葉県一宮で行われることとなった。
現在も続くコロナ禍での開催ということもあり、安全対策は万全の準備を行い初日を迎えた。今大会は無観客試合とし、会場に入れるのは、選手及び指定の同伴者と運営スタッフのみ。
会場内も選手エリアと運営エリアに区分けし、接触をできる限り避けるように動線も分けられた。
そして、まず朝会場に入る全員が体温検査。
10日前からの体温測定結果も提出して、続いてPCR検査を受ける。
綿棒の先に唾液を浸し、ケースに密封して提出。
そして、人との距離を取り、マスクをつける。
昨年の大会からさらに徹底した対策がとられていた。
今大会はラウンドアップマネー方式となり、ラウンド1より1位、2位の選手が賞金を獲得する。そして、ヒート勝ち上がり結果の合計が最終獲得賞金となる方式だ。
ショートボード総額:¥3,600,000
ロングボード総額 :¥1,500,000

また、今大会のヒート組はすべての選手がラウンド1にクレジット。シードに関しては、2019年度ランキングを考慮してヒート組に反映させたものとなっている。


本日の会場の一宮海岸の天候は晴れ。風は北東のサイドオンから午後はオンに回る。波のサイズは腰腹。ダラダラとしたつながり気味でライトブレイクが多い。潮が引くとコンディションは悪くなり、波選びで勝敗は別れた。

男子のR-1の24ヒートが行われ、今日のスケジュールは終了。今日のジャッジは多少、厳しいものであったものの、R-2へ進んだ選手は順当という結果。



2019年のランキング上位陣の河谷佐助、佐藤魁、西修司、仲村拓久未、田中英義、安井拓海、河村海沙、辻裕次郎もR -2へ駒を進めた。



その中でも一際目立っていたのは、小林桂、西慶司郎、稲葉玲王。
小林桂はエアーを絡めて、今日のシングルハイエストポイントの7.00を出し1位通過。稲葉玲王もキレたバックサイドを連発してラウンドアップ。西慶司郎は昨年のJPSA特別戦の優勝の勢いそのまま勝ち上がった。

あと須田喬士郎がリズムよく、波をよく読んで演技。何か掴んだか、今大会は期待大。
田中英義
どこに波が来るかわからない。そんな中で波を取るのが勝負。たまたま僕のところに良い波がきて勝てたという感じです。予選から全てのヒートがファイナルだと思って戦っている。自分に失うものは何もない。全部ハードヒートが希望です。全身全霊で挑みます。
稲葉玲王
一発目でちょっと力入っちゃって、最近練習してても自信なかったんで、何とか乗れて良かったです。前半はキープビジーでポンポン乗って最後待てればなって思っていたんですけど、最後乗れなかったんですけど、試合運び的にはオッケーかなと思います。
正直、この試合の始まる1週間ぐらい前までサーフィンが嫌で、モチベーションもなかったんですけど。1日休みをもらって釣りしに行って、すごくリフレッシュできて良いメンタルで試合に臨めました。去年から試合もなくプロとしての活動の場もない中で、応援してくれているファンやスポンサーに恩返しする意味で、今回の試合で結果を残したいと思います。
カリフォルニアから参戦の小林桂
2年ぶりの試合で緊張してしまいました。自分がやりたいサーフィンは出来なかったけど勝てて良かったです。JPSAを全戦でるかは考えていないですけど、日本のスポンサーもいるし、日本の友達とも会えるので、試合ごと考えていきたいです。
【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第1戦 -CS1-
さわかみチャレンジシリーズ
一宮プロ -Challenge I-
●大会会場
千葉県長生郡 一宮海岸
●スケジュール
ショートボード:5/31(月)〜6/2(水)予備日:6/3(木)
ロングボード :6/3(木)〜6/4(金)予備日:6/5(土)
今シーズンもサーフメディアは現地から最新情報をお伝えします。
https://twitter.com/SURFMEDIAJAPAN/
https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/