オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ナラビーン(2021年4月19日月曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2021年チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦である「リップカール・ナラビーン・クラシック presented by Corona」は、ノース・ナラビーンの2~3フィートのコンディションで大会日3日目がスタート。
男子ラウンドオブ32の残り4ヒートでスタートし、女子ラウンドオブ16、男子のラウンドオブ16が行われている。
大会前に腰を痛めたレイキー・ピーターソン(USA)に代わり、都筑有夢路(JPN)が出場。都筑はラウンドオブ16のヒート5でキャロライン・マークス( USA)と対戦し、キャリア初のCTイベント準々決勝進出をかけて戦った。
先制攻撃を仕掛けたキャロラインは、レフトの波に的を絞り、パワフルなサーフィンでスコアを重ねていく。前のヒートのタティアナがレフトの波でハイスコアを出していたことを考えれば、ここはレフト狙いとなるのは当然だ。
都筑有夢路も奥から入るレフトを意識している。しかし緊張からか全くリズムを掴めずにスコアリング・ウェイブを掴めない。それに対し、ヒート中盤から、すかさずライトの波に切り替えたキャロラインは、バックハンドで5.83と5.60を続けてスコア。都筑有夢路との差を広げていく。
後半に入り、都筑はレフトの波でバックハンドのトップターンとバーティカルなリエントリーで3.43をスコアし応戦。しかしニード8.00と追い込まれる苦しい展開となった。
ヒート終盤、優先権を持って高得点を出せる波を待ち続けた都筑有夢路は、再びレフトの波を掴みチャージする。しかし肩が落ちた波で2.77とスコアを伸ばせない。ラストウェイブでは大きくスプレーをあげるワンターンで3.60をマーク。ベスト2を塗り替えるも、惜しくもキャロラインに敗退することとなった。
思うように自分のサーフィンを見せられず、悔しい戦いとなったが、誰もが彼女の活躍に暖かい声援を送った。
これまでマンオンマン・ヒートの経験が少ない都筑有夢路にとっては、今後の課題が見えたヒートとなったが、五十嵐カノアのスナッパーでのデビュー戦と同じ9位という結果は、本当に称賛に値するものだ。
この敗退によって、より多くのことを学び、ひと回りもふた回りも大きく成長していくことだろう。そして、次のマーガレットリバーにもヒート表に彼女の名前がクレジットされることを祈りたい。感動をありがとう。がんばれ!都筑有夢路!
女子は全てのラウンドオブ16のヒートが終了。2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライトが2試合連続となる9位でフィニッシュとなる一方で、以下の8名の選手がクオーターファイナルに勝ち上がった。
カリッサ・ムーア(HAW)
キーリー・アンドリュー(AUS)
サリー・フィッツギボンズ(AUS)
タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)
キャロライン・マークス(USA)
ジョアン・ディフェイ(FRA)
ステファニー・ギルモア(AUS)
コートニー・コンローグ(USA)
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
男子:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona
女子:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona