
ホノルアベイ、マウイ島、ハワイ/アメリカ(2020年11月23日火曜日)WSLチャンピオンシップツアー2021がハワイでいよいよ開幕となる。
女子の開幕戦となる「マウイプロ presented by ROXY」は、現地時間で2020年12月4日から12月15日までのウエイティング期間で開催。男子は「ビラボン・パイプマスターズ presented by Hydro Flask」が12月8日から20日までのウエイティング期間で開催される。

コロナの影響で幻となった2020年ツアー。ステファニー・ギルモア、カリッサ・ムーア、キャロライン・マークスといった多くのトップサーファーが勢揃いして帰ってくる。今シーズンから大幅な構造改革が行われたWSL。来年9月にカリフォルニアで行われる「WSLファイナルズ」に向けてツアーが動き始める。

今シーズンは、オーストラリアのステファニー・ギルモアが8回目のWSLタイトルを獲得できるのか。そして、一年間の休場宣言から復活するハワイのカリッサ・ムーアが、再びエネルギーを蓄えて、5度目のWSLタイトルにフォーカスするのか。また2019年、病気によりツアーを長期離脱していたタイラー・ライト(AUS)の活躍にも注目が集まる。

一方、2018年のルーキー・オブ・ザ・イヤーで昨年は最終戦までカリッサ・ムーアと激しいワールドタイトル争いを演じた、18歳のキャロライン・マークスが、今シーズンどのような活躍を見せるかも注目されている。
コロナの影響によりキャンセルとなった2020年のCTツアー。今回の「マウイプロ」は、世界のトップ女子サーファーにとって、約1年ぶりのCTイベントとなる。
15歳のベティルー・サクラ・ジョンソンがワイルドカードで出場。

そんなイベントにワイルドカードとして出場できる選手は、ハワイのベティルー・サクラ・ジョンソン。オアフ島在住のサクラは、今年3月にタヒチで行われたQSとジュニアの両方で優勝したアップカマーの一人。彼女が世界チャンピオンのカリッサ・ムーアとブロント・マコーレーと対戦するオープニング・ラウンドのヒート3は注目だ。
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また、彼女の母親は日本人で父親がアメリカ人のハーフ。だから彼女は日本のミドルネームも持っており、友達も春に生まれた彼女をそのミドルネームで呼んでいるんだそう。ジュニアと思えないパフォーマンスに驚かされる。将来の活躍が期待されているサーファーだ。
そして、先日もお伝えしたように2020年のCTにクォリファイした日本期待の都筑有夢路は、2020年のルーキーとなったものの、残念ながら2021年シーズンはAlternate(オートネイ/補欠)の1番となり、17人の誰かが参加できない場合に召集されるReplace(リプレイス/交代)選手となる。詳細はこちら
今回の開幕戦において出場の可能性がゼロではない都筑有夢路は、自分が出場するという意識を持ってCTイベントを体感しながら、そのチャンスを逃さないために12月3日より現地入りする予定だ。
WSLは、今回のイベントのために公衆衛生と医療の専門家に加えて、ハワイ州および郡の指導者と協力してイベント開催に向けて進んできた。そして無観客試合としてライブ中継が行われる。
WSLは、アスリートとスタッフに対する複数ののPCR検査を複数回実施。毎日の体温チェック、ソーシャルディスタンス、現場での最小限の人員、清掃と消毒などを実施。これらの基準は、世界保健機関(WHO)および米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインを使用して作成されている。
マウイプロ シードラウンド1マッチアップ
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)
ヒート2:キャロライン・マークス(USA)、イザベラ・ニコルズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)、ブロント・マコーレー(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)、メイシー・キャラハン(AUS)
ヒート5:サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ジョアン・ディフェイ(FRA)、ブリーサ・ヘネシー(CRI)
ヒート6:タティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)、コートニー・コンローグ(USA)、セージ・エリクソン(USA)
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。