一般社団法人 日本プロサーフィン連盟(JPSA)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年度のJPSAツアー開催中止および、今シーズンの大会方針について発表した。
まず、インドネシア・バリ島で開催予定となっていた開幕戦は中止。そして、8月1日以降に予定されていたツアー戦についても開催不可能。予定していた試合数、期間での開催およびグランドチャンピオンの選出が困難との判断により、今シーズンのツアー中止が決定した。
今シーズンはツアー戦は行われないが、シード順位およびアマチュアシード権は、すべて2021年度ツアーへ持ち越しとなる。また参加希望選手のみが出場する大会開催を予定しており、詳細が決まり次第、Webサイト上で発表するとした。
未曾有の事態として世界を恐怖に陥れている新型コロナウイルスは、日本のサーフィン界にも激震を起こした。JPSAの歴史の中で、グランドチャンピオンが決定できないのは連盟始まって以来のこと。
WSLに関しても、未だ正式発表がなされていないが、世界のコロナ拡大の状況を考えると、そう簡単に再開することは難しいという考え方が大半を占めている。そんな中でJPSAは、参加希望選手のみで行う試合が予定されているだけでも良かったと考えるしかないだろう。
まずは1日でも早く試合予定が発表されて、活躍の場と同時に目標を失った選手達の気持ちが、ポジティブな方向に向かい、新しい第一歩を踏み出してほしいと思う。
そして、プロ野球が無観客でも開幕したことを選手のみならず、多くのファンが喜んだのと同じように、プロサーフィンの再開を待ちわびているのは選手だけではない。素晴らしいパフォーマンスを披露される日をみんなが待っている。
Japan Pro Surfing Tour 2020 開催中止および今シーズンの大会方針について、下記の通りお知らせいたします。
●開幕戦 バリ大会について
インドネシア・バリ島で開催予定となっていた開幕戦について、現地関係機関からの状況報告をもとに開催可否を検討してまいりましたが、海外への移動を伴う大会を安全に開催できる状況ではないとの判断により、大会中止となりました。
すでにエントリーを行っている選手については、別途、デジエントリー窓口よりキャンセル手続きについての案内が通知されます。
●8月以降のツアースケジュールについて
8月1日以降に予定されていたツアー戦について、予定していた試合数、期間での開催およびグランドチャンピオンの選出が困難との判断により、今シーズンのツアー中止を決定いたしました。
ツアースケジュールに予定されていた試合はすべてキャンセルとなります。
●シード権について
2019年度のツアーランキングによって確定した今シーズンのシード順位およびアマチュアシード権はすべて2021年度ツアーへ持ち越しとなります。
●今シーズンの大会開催について
来シーズンのシード権に影響しない、参加希望選手のみが出場する大会開催を予定しています。シードランキングのポイント付与がなく、賞金が授与される単独の大会となります。
開催時期、場所、試合数や形式について、詳細が決まりましたらWebサイト上で発表いたします。
<細川理事長のコメント>
はじめに、新型コロナウィルス感染により影響を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
この度、苦渋の決断ではありますが、Japan Pro Surfing Tour 2020の全ての試合を中止する事と致しました。今シーズンのグランドチャンピオンを選出するツアー戦を楽しみにお待ちいただいておりましたファンの皆様をはじめとする、選手・関係者各位には大変申し訳なく思いますが、何とぞご理解の程お願い申し上げます。
今後は、社会情勢を注視しながら、限られた状況の中でプロサーファーたちの活躍の場を用意できるように準備を進めていきます。
引き続き、JPSAを何とぞよろしくお願い申し上げます。