新型コロナウイルスの感染者数が急増する事態を受け、イベントの中止や延期が相次ぐサーフィン界。本来であれば2020年4月8日から「リップカールプロ・ベルズビーチ」がウエイティング期間に入っていたはずだったが、延期となり新しいスケジュールさえも分からない状態が続いている。
「リップカールプロ・ベルズビーチ」は今年、59年目を迎える世界で最も長く開催されているサーフィンコンテスト。アウトサイドのリンコンからインサイドのベルズ・ボウルズへと続くロングライトハンダーが60年間に及ぶ世界最高峰のプロサーフィンの舞台となってきた。今年のイースターウィークエンドで勝利のベルは鳴らされることはないが、その歴史を今一度振り返るチャンスとして受け入れようではないか。
Rip Curl Presents: Mick, Kelly and the 2012 Rip Curl Pro Bells Beach Final
多くの名勝負が繰り広げられてきたベルズだが、多くのスペシャリストが「イベント史上最高のファイナル」と口を揃えて言うのが2012年のミック・ファニング(AUS)とケリー・スレーター(USA)のファイナル。クリーンな3~5フィートのコンディションで行われたファイナルは、両者とも一歩も譲らない白熱したゲーム展開となった。
そのファイナルは、ケリー・スレーター(USA)が早くからコンビネーション・シチュエーションに追い込まれたが,信じられないようなフル・ローテーション・エアリアルでパーフェクト10をスコアして反撃を開始。そのあと直ぐにバックアップの8.07をスコアすると一気に逆転に成功。しかし,再びファニングの猛攻で逆転。
ファニングにとって14回目のエリート・ツアー優勝は、ワイルドカードで出場し優勝をさらった2001年振りのベルズでの勝利となった。ベルズでの最多優勝記録はミック・ファニングとケリー・スレーター、マーク・リチャーズが達成した4回。ミックは2018年のベルズを引退試合に選んで、17年のCT選手生活に幕を閉じた。
Rip Curl Pro Bells Beach Flashback: The ’60s
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Rip Curl Pro Bells Beach Flashback: The ’90s
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