カノア、ケリーを下してQF進出。メディーナはインターフェア。MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル

ペニシェ、ポルトガル(2019年10月20日日曜日)-2019年ワールドサーフリーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)の最後から2番目のイベントとなる「MEOリップカールプロポルトガル」は、3ー4フィートのクリーンウェーブで再開。ラウンド16が完了し、男女ともベスト8が決まり、準々決勝進出者が決定した。

 

フィリーペ・トリード(BRA) WSL / Poullenot

 

ワールド・タイトル・コンテンダーのフィリーペ・トリード(BRA)、コロへ・アンディーノ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)が順当に勝ち上がる中、ジープ・フロントランナーのガブリエル・メディーナ(BRA)がカイオ・イベリ(BRA)に対するインターフェアでまさかの敗退。

 

一方で女子のカレントリーダーであるカリッサ・ムーア(HAW)はリードを続けているが、アメリカのレイキー・ピーターソンとキャロライン・マークスもラウンド16を勝ち上がって、タイトルレースは予断を許さない状況。

 

メディーナのプライオリティー・ミスでタイトル・レースは大きく開かれた。

 

 

そのヒートで2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)は2つのビッグスコアでカイオ・イベリ(BRA)を大きくリード。そして、コンディションはジープ・リーダーのダイナミックなスタイルとエアリアルに完全に有利だった。

 

ガブリエル・メディーナ WSL/ Masurel

 

残り時間9分。完全にリードしていたメディーナだったが、イベリ優先権のなかで同じ波にパドルしプライオリティー・インタフェアを侵し、形勢は一気に逆転。メディーナがまさかの敗退となった。

 


「自分はその前にライトに乗って、彼はレフトに乗ったと思う」とイベリは説明した。 「自分は彼より前にラインナップに戻って優先権を得たと思う。彼は本当に自分の近くにいたんですが、自分が優先権があるので、その波に一生懸命パドルしました。

 

カイオ・イベリ  WSL/ Masurel

 

彼がそのようなミスをしないことは知っているので、信じられない気分でしたね。私にとって、ガブリエル(メディナ)は世界一のサーファーであり、彼をとても尊敬しています。サーフィンに関しては、彼は間違いなく彼が勝っていたのに、幸運にもすべてがうまくいった。」

 

カノアはケリーを下しベスト8進出。

 

 

ラウンド4ではキング、ケリーと対戦となった五十嵐カノア。ケリーとカノアは今回が3度目のマンオンマン対決。これまでのパイプラインとバリ島クラマスで対戦しており、どちらもカノアに軍配が上がっている。

 

五十嵐カノア WSL / Poullenot
ケリー・スレーター WSL / Poullenot

 

今回はこれまでの対決の中で最も波がプアなのが残念だった。スローな展開となったヒートはカノアが先制攻撃で4.83。ケリーは僅差ながらリードする。しかしカノアは後半に入り、2マニューバーで4.40をスコア。さらにエアリバースを決めたカノアは5.70でリードを広げ、そのままケリーに勝利。ついにクオーターファイナル進出を決めた。

 

 

女子では、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(米国)、キャロライン・マークス(米国)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)は全員がQFに進出し、2019年の世界タイトルレースをこれまでになくエキサイティングな戦いとなってきた。。コートニー・コンローグ(アメリカ)は、トップ8サーファーのなかで唯一敗退となった。

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・メンズ・クォーターファイナル組合せ:
QF 1:ジョーディ・スミス(ZAF)対コロへ・アンディーノ(USA)
QF 2:フィリーペ・トリード(BRA)対カノア五十嵐(JPN)
QF 3:カイオ・イベリ(BRA)対ピーターソン・クリサント(BRA)
QF 4:イタロ・フェレイラ(BRA)対ジャック・フリーストーン(AUS)

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・ウイメンズ・クォーターファイナル組合せ:
QF 1:キャロライン・マークス(USA)対ステファニー・ギルモア(AUS)
QF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)
QF 3:カリッサ・ムーア(HAW)対ジョアン・ディフェイ(FRA)
QF 4:レイキー・ピーターソン(USA)対ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・メンズ・ラウンド4結果:
ヒート1:ジョーディ・スミス(ZAF)10.84 def.グリフィン・コラピント(USA)3.76
ヒート2:コロへ・アンディーノ(USA)14.84 def.マイケル・ロドリゲス(BRA)11.57
ヒート3:フィリーペ・トリード(BRA)14.60 def.ウェイド・カーマイケル(AUS)9.27
ヒート4:カノア五十嵐(JPN)10.53 def.ケリー・スレーター(USA)9.10
ヒート5:カイオ・イベリ(BRA)8.50 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)8.17
ヒート6:ピーターソン・クリサント(BRA)14.34 def.ジェシー・メンデス(BRA)12.46
ヒート7:イタロ・フェレイラ(BRA)13.83 def.コナー・コフィン(USA)10.83
ヒート8:ジャック・フリーストーン(AUS)13.83 def.ソリ・ベイリー(AUS)12.40

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・ウイメンズ・ラウンド3結果:
ヒート1:キャロライン・マークス(USA)12.67 def.ブロンテ・マコーレー(AUS)9.83
ヒート2:ステファニー・ギルモア(AUS)13.07 def.メイシー・キャラハン(AUS)12.13
ヒート3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.67 def.キーリー・アンドリュー(AUS)9.50
ヒート4:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)14.67 def.ココ・ホー(HAW)10.60
ヒート5:カリッサ・ムーア(HAW)13.20 def.ペイジ・ハレブ(NZL)11.00
ヒート6:ジョアン・ディフェイ(FRA)10.66 def.ブリーサ・ヘネシー(CRI)9.54
ヒート7:レイキー・ピーターソン(USA)13.43 def.シルヴァナ・リマ(BRA)8.54
ヒート8:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)12.40 def.コートニー・コンローグ(USA)12.34