田中樹コーチによる笑顔溢れる「O’NEILLファミリー・サーフスクール」が千葉・一宮で開催。

 

取材: 6月22日(土)、23日(日)に千葉・一宮にあるペンション・サードプレイスを拠点にO’NEILLライダーによるサーフィンスクールが行われた。

 

これにはO’NEILLのチームマネージャーであり、昨年選手としては引退をし現在は選手のコーチングやJPSAのコンテストディレクターを務める田中樹プロ、四国から千葉に移住をして田中の元で練習を重ね、2017年にはJPSA初優勝をし海外の試合でも活躍をしている西慶司郎プロ、同じく四国から千葉に移住し田中樹から指導を受けながら練習に励み、2016年にはJPSAグランドチャンピオンを獲得、現在世界の舞台を目指して日々精進する川合美乃里プロがインストラクターとして参加した。

 

 

MOVIE BY deltaforcesurf.com

取材、撮影:米地有理子(http://digital.sirena-magazine.com/

 

 今回のスクール生はO’NEILLの商品を取り扱うムラサキスポーツの千葉エリアのチーム員で日頃からO’NEILLを愛用するファミリー5組。小雨が降る22日のお昼頃に参加者が集合、早速ウェットスーツに着替えて和気あいあいスクールの準備を開始。

 

 

話を聞いてみると、お父さんお母さんはサーフィン経験者でお子さんもその影響で最近サーフィンを始めたとのこと。スクール開始前からどのお父さんお母さんも子供と一緒にサーフィンができることが嬉しそう、子供たちもお父さんお母さんと一緒で楽しそう。雨雲を吹き飛ばすぐらいの明るい笑顔が至るところで行き交っていた。

 

 

 参加者全員で記念撮影をした後、ペンションから真っ直ぐ歩いて辿り着くポイントへいざ出発。雨風がみんなを試すかのように強くなったが、やはりみんなの楽しいサーフタイムには何のその、参加者のワクワクは止まらない。

 

親子で同じ色のゼッケンを着け、チームマネージャーの田中プロからそれぞれアドバイスを受けた後、担当のインストラクターと共に入水。お父さんお母さんたちは一人で乗れるレベルなので各自乗れる場所へパドリングし、子供たちはミドルからインサイド付近でスクールをスタートした。

 

 

 

各インストラクターは、それぞれのレベルに合わせてサーフボードをプッシュしたりアドバイスを。見事にみんなテイクオフしてライディング成功。子供たちの満面の笑みはさることながら、インスタラクターたちの喜ぶ笑顔も輝き、プロたちも大会で見せる勝負の顔とは違う穏やかな顔を終始見せていた。お父さんお母さんもプロからアドバイスをもらい、各自良い波を掴んでのロングライドに大満足の様子。

 

みんなが夢中で波に乗って、笑顔で海をシエア。スクールが終了する頃には激しく降っていた雨も小雨になり、参加者の明るい笑顔が天に届いたかのようだった。

 

 

 

全員が海から上がった後、田中プロが総括の言葉を述べて1日目のスクールは終了。ペンションに帰り、着替えた後はお楽しみのバーベキューが始まった。プロライダー3人が生徒さんたちをおもてなし。

 

スタミナたっぷりのお肉、ペンションこだわりの美味しい料理が振る舞われ、みんな至福の時間を過ごした。友達同士で参加のファミリーも居たがほとんどが初対面の参加者で、各サーフファミリーが交流する場ともなり、会話も弾んだ。

 

途中スイカ割もあり、子供たちは大喜びで、一足早い夏の思い出を刻んでいた。

 

 参加者に感想を聞くと、親子共々「最高でした!」「楽しかった!」「また参加したい!」と口を揃えて答えが返ってきた。

 

 

今回のスクールの感想を、チームマネージャーとしてスクール全体を指揮した田中樹プロは「親子で楽しくサーフィンをして、子供が笑顔で波に乗ること。それが一番感じてもらいたいことなので最高の結果だったと思います。自分の今後のスタイルとして、多くの方にサーフィンを知ってもらって体験してもらうこと、コンペのシーンではより世界で活躍できる選手の育成をしていきたいと思っています」と話してくれた。

また、さすがの絶妙なプッシュで子供をテイクオフさせていた西プロは「すごく楽しんでもらえたのでよかったです。これをきっかけにサーフィンがもっと上手くなってもらえたら嬉しいです」とコメント。

また唯一の女性の組を担当した川合プロは「2日間すごく楽しんでもらえたようでよかったです。私もこれから一人でも多くの人にサーフィンの魅力を伝えられたり、技術面でのステップアップの力になれるようにできたらいいなと思いました」と語ってくれた。

 

 今回のスクールを企画したO’NEILLの小沢麻衣さんにその思いや今後の展望を聞いてみた。

 

「今回の企画は来年のオリンピックに向けて、O’NEILLとして何かサーフィンの普及に貢献できないかという思いから始まりました。サーフィンと言うとどうしても敷居が高いようなイメージがあると思いますので、そこをファミリーで楽しんでもらって、もっと身近なスポーツとして広めていけたらと企画致しました。」

 

「お父さんと息子さん、お母さんと娘さんなど、小さいお子さんと一緒に海に行っても、なかなか一緒にサーフィンを楽しむことって難しいと思うのです。なので今回はお父さんお母さんはレベルアップスクール、お子さんはサーフィン体験という2本立てで開催しました。サーフィンを通じてみんなが笑顔になればと。最終的にはそこが一番の目的になりました。そして実際に開催して、お父さんお母さんはもちろん、やはりお子さんの笑顔が印象的でした。今後に関してはまだ未定ですが、来年はキッズの大会や育成にも力を入れていきたいと思います。これはまだ願望ではありますが」

 

小沢さんの言葉のとおり、サーフィンを通じてみんなが笑顔になり(取材人もみんな笑顔)、素敵な海時間を共有できた大成功のサーフィンスクールであった。今後もこのような海に笑顔がいっぱいになる企画が開催されることを願う。