JOCジュニアオリンピックカップ・ジュニアオープンサーフィンはコンディション不良のため順延

日本の未来を担うジュニア選手たち

2019年6月16日、日曜日【取材、撮影:山本貞彦】

 

6月14日から16日までの日程で、静岡県磐田市豊浜海岸を舞台に、一般社団法人日本サーフィン連盟(NSA)主催による、「JOCジュニアオリンピックカップ大会 第27回ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2019)第16回マスターズオープンサーフィン選手権大会(2019)」が開催。

上山キアヌ久里朱

この磐田でジュニアの大会は3回目。今大会から3つのポイント全てに4メンプライオリティを採用。

大会第1日目はマスターからスタートし、ジュニアは第2日から。しかし、大会2日目の15日は低気圧の通過に伴いクローズアウト。ジュニアは開会式のみを行い、各クラス競技はキャンセルとなった。

 

日本の未来を担うジュニア選手たちが参加した

 

マスターズについては、LBマスター、シニアウィメンクラスのファイナル。シニアマスター、グランドマスター&カフナクラスのセミファイナルもキャンセルとなり、後日、日を改めて競技を行うと発表。

 

大会3日目の最終日の会場の天候は晴れへ回復。しかし、サイドの西風が強く吹くハードなコンデイション。波のサイズは頭から頭半でジャンク。

1日で全てのカテゴリーを消化するためには3バンクでの進行が不可欠。しかし、テトラ脇では流れも入り非常に危険。特にキッズクラスは難しいという判断。慎重なる協議の結果、「ジュニアオープン」の試合は全てキャンセルとし順延。マスター同様、改めて日程、場所を決めて発表するとした。

 

このジュニアの大会はカテゴリーはキッズ、ボーイズ、ジュニア、ガールズ。このジュニア、ボーイズ、ガールズの優勝者の各1名が世界ジュニアの日本代表となる。

 

鈴木仁。大会中止となったあとのフリーサーフィン。

 

その「VISSLA ISA世界ジュニアサーフィン選手権」の日程は、10/26からUSAカリフォルニアで開催。よって、それまでに今大会を行わなければならない。

しかし、国内の大会スケジュールはこれから目白押し。選手の中にはプロ選手もおり、この調整に時間がかかりそうだったが、迅速に大会日程を決定。同じ静岡県磐田市豊浜海岸で6月22日(土)※予備日23日(日)で行うことが決まった。

 

NSA「JOCジュニアオリンピックカップ大会・第27回ジュニアオープンサーフィン選手権大会/第16回マスターズオープンサーフィン選手権大会 」順延となった本大会の日程。 ■場所:静岡県磐田市 豊浜海岸 ■開催日:6/22(土)※予備日6/23(日)■ファーストコール:6:00

 

A指定の中塩佳那

 

「VISSLA ISA世界ジュニアサーフィン選手権」日本代表は各カテゴリー男女(U-18、U-16) 3人ずつ。その3名の選考基準の内訳は2018 NSA ランキング1位、2019 ジュニアオープン優勝者、NSA推薦枠(実績など)となる。

 

昨年のランキングを見てみると、ジュニアは岡村晃友、ボーイズは金沢呂偉、ガールズは中塩佳那が確定。このうち、岡村は今年はU-18ではなくなるため、U-18ボーイズは推薦枠が2名となる。ガールズは元々U-18、U-16の区分けをしていないため、中塩がU-16になるとU-18の推薦枠が2名となる。

 

「令和」最初の選手宣誓は中塩佳那。

環境省とNSAの「海洋プラスチックごみサーフボード」プロジェクト。
今回のG20のエネルギー・環境関係閣僚会合でも話し合われる海洋プラスチックごみ問題。今、生態系への悪影響が懸念され、国際的な対策が急務となっている。

環境大臣政務官 自民党サーフィン議員連盟 衆議院議員 勝俣孝明氏

このプロジェクトはビーチクリーンで回収したごみの一部をボードの材料として活用。このサーフボードを各大会にリレーし、海洋プラスチックごみ対策をアピールする。各自がプラスチックごみを出さない社会を目指す。

 

一次救命法講習会
公認指導員講習会でも行われる一次救命法講習を消防官指導員(救命士)による指導も行われた。

磐田市のゆるキャラ「しっぺい」磐田の平和を守る賢くて優しい犬

谷内太郎に増田来希、鈴木仁と和氣匠太朗

上山キアヌ久里朱
やはり一人飛び抜けている。ライトにレフトに大きなラインで波を切り刻む。

金沢呂偉
波が厚くジャンクでも乗りこなせるのは、ハワイでの経験の成果。

鈴木仁
スピードあるサーフィンが持ち味。あとはパワーがつけば怖いもの無し。今回は千葉から自ら運転して会場入り。

中塩佳那
女子でもアグレッシブに攻めることができるのが成長の証。7月に湘南で行われるWSL「ビラボン湘南 スーパーキッズチャレンジ」では、U-16のカデットクラスには男女分かれているが、あえて男子に混じって一人エントリー。どこまで勝ち上がるか今から楽しみ。

馬庭彩
オーストラリアのサーフィン留学から一時帰国。向こうの生活を聞いたら、朝、夕方のサーフィンだけでなく、授業の科目に「サーフィン」があるそうだ。「最高です!」と笑顔。

和氣匠太朗
増田来希

選手にはスポンサーの大塚食品「クリスタルガイザー」の水と亀田製菓「ハッピーターン」の配布。

強化指定選手と女子選手
7/18-21に行われるオリンピックのテストイベント。男女各20名で行うが、これに参加するのはジャパンオープンの男女各16名。女子の残り4名はこのジュニアから選出するとのこと。

谷口絵里菜
ジャッジとして参加の谷口絵里菜。「最近は忙しくて海に入ってない」って。

 

今大会にはジュニア選手が174名(キッズ35名、ボーイズ68名、ジュニア38名、ガールズ33名)参加。そのうち強化指定選手(ジュニア指定も含む)が男子23名、女子10名で合計33名。

 

A指定は伊東李安琉、上山キアヌ久里朱、中塩佳那、脇田紗良 (海外遠征で欠場)。
B指定は金沢呂偉、鈴木仁、平原颯馬。
C指定は松原渚生、村田嵐、川瀬心那。

ジュニア指定男子は新井央真、岩見天獅、大場玲遥、金沢太規、酒井仙太郎、佐藤利希、進士海理、寺田文太、長沢侑磨、日高涼太、増田来希、松永健新、森大斗、矢作紋乃丞、渡邉壱孔。 女子が大澤宥南、川瀬新波、都筑虹帆、西村いちご、松岡亜音、松永莉奈、馬庭彩。

キッズクラスは2007年1月1日以降生まれの男子
ボーイズクラスは2003年1月1日〜2006年12月31日生まれの男子
ジュニアクラスは2001年1月1日〜2002年12月31日生まれの男子
ガールズクラスは2001年1月1日以降生まれの女子

 

マスターは225名(シニア96名、グランドカフナ49名、シニアウィメン35名、ロングボード45名)。

シニアマスタークラスは1968年1月1日〜1984年12月31日生まれの男子
グランドカフナクラスは1967年12月31日以前生まれの男子
シニアウィメンクラスは1984年12月31日以前生まれの女子
ロングボードマスタークラスは1974年12月31日以前生まれの男子

 

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