【取材、撮影:山本貞彦】「JOCジュニアオリンピックカップ大会・第27回ジュニアオープンサーフィン選手権大会」「第16回マスターズオープンサーフィン選手権大会」が、6/22 (土)に静岡県磐田市豊浜海岸で開催。
先週のキャンセルから再び磐田の豊浜海岸に集合。この日、ジュニア全カテゴリーとシニアのセミ、ファイナルを無事、終了した。
会場の天候は曇りで、午後には晴れ間も見られたが風はサイドオフが強く吹く。朝一の上げいっぱいから、引きに向かうも厚めのコシハラでダラダラなブレイク。
会場を3つに分け、3バンクで試合を進行。ポイントB(真ん中)はレフト、Cポイントはライトブレイクがほとんど。勝ち上がるためには、自分のヒートが行われるポイントの分析も必要。ただ、どちらもキレた波を選ばないと、演技すらできない。スキルだけでなく、波の見極めも求められた。
今大会からNSAでは4メンプライオリティを全てのヒートで採用。今やサーフィンは技量だけで勝つことは難しいのは周知の通り。早くからこの世界基準のルールに慣れることも、世界で戦うためには必要だからだ。
このジュニアの大会はカテゴリーはキッズ、ボーイズ、ジュニア、ガールズ。特にジュニア、ボーイズの地力は目に見えて高くなっている。ガールズ、キッズも新たな選手が増え、層の底上げがされている。日本のサーフィンの実力が上がってきていることは間違いないと実感した。
「JOCジュニアオリンピックカップ大会・第27回ジュニアオープンサーフィン選手権大会」
ジュニア
優勝:上山キアヌ 久里朱(A指定、プロ)
2位:平原 颯馬(B指定、プロ)
3位:金沢 呂偉(B指定、プロ)
4位:田中 透生(プロ)
ボーイズ
優勝:矢作 紋乃丞(ジュニア指定、湘南藤沢)
2位:和氣 匠太朗(プロ)
3位:鈴木 一歩(湘南藤沢)
4位:長沢 侑磨(ジュニア指定、東京)
キッズ
優勝:山本 來夢(静岡伊豆)
2位:岡野 漣(湘南茅ケ崎)
3位:髙井 汰朗(湘南西)
4位:荒河 正宗(愛知)
ガールズ
優勝:中塩 佳那(山形)
2位:松岡 亜音(千葉南)
3位:松永 莉奈(ジュニア指定、プロ)
4位:川瀬 心那(C指定、プロ)
ベストライディング賞:上山キアヌ 久里朱 8.5ポイント
10/26- 11/3「VISSLA ISA世界ジュニアサーフィン選手権」アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチで開催。この日本代表は各カテゴリー男女(U-18、U-16) 3人ずつ。その3名の内訳は2018 NSA ランキング1位、2019 ジュニアオープン優勝者、NSA推薦枠(実績など)となる。
日本代表選手は2018 NSA ランキング1位に加え、今大会の優勝者で確定。
U-18 ボーイズ・上山キアヌ 久里朱、あと2名はNSA推薦枠となる。(前年の1位の岡村 晃友はU-18ではなくなるため)
U-16ボーイズ・矢作 紋乃丞、あと2名はNSA推薦枠となる。(※ 訂正:前年の1位の金沢 呂偉はU-16ではなくなるため)
U-18ガールズ・3名がNSA推薦枠となる。(前年の1位も中塩 佳那のため)
U-16ガールズ・中塩 佳那、あと2名はNSA推薦枠となる。
日本代表選手はNSAから7月下旬から8月初めに発表とのこと。
「第16回マスターズオープンサーフィン選手権大会」
シニアマスター
優勝:鈴木 藍策(福岡)
2位:鈴木 貴(静岡2区)
3位:宗政 利夫(湘南西)
4位:有賀 裕芳(静岡2区)
グランド&カフナ
優勝:坂本 應尚(Gマスター、千葉南)
2位:平野 太郎(カフナ、湘南鎌倉)
3位:池ノ谷 直樹(Gマスター、静岡3区)
4位:高橋 誠(カフナ、宮城仙台)
シニアウィメン
優勝:清永 亜希子(湘南茅ケ崎)
2位:荻原 浩子(千葉西)
3位:百合草 綾(宮崎)
4位:宗政 涼子(湘南西)
ロングボードマスター
優勝:尾崎 賢(三重)
2位:大池 義博(埼玉南)
3位:伊藤 雅樹(千葉銚子)
4位:野口 泰男(千葉銚子)
今大会にはジュニア選手が174名(キッズ35名、ボーイズ68名、ジュニア38名、ガールズ33名)参加。そのうち強化指定選手(ジュニア指定も含む)が男子23名、女子10名で合計33名。
A指定は伊東李安琉、上山キアヌ久里朱、中塩佳那、脇田紗良 (海外遠征で欠場)。B指定は金沢呂偉、鈴木仁、平原颯馬。C指定は松原渚生、村田嵐、川瀬心那。ジュニア指定男子は新井央真、岩見天獅、大場玲遥、金沢太規、酒井仙太郎、佐藤利希、進士海理、寺田文太、長沢侑磨、日高涼太、増田来希、松永健新、森大斗、矢作紋乃丞、渡邉壱孔。女子が大澤宥南、川瀬新波、都筑虹帆、西村いちご、松岡亜音、松永莉奈、馬庭彩。
キッズクラスは2007年1月1日以降生まれの男子
ボーイズクラスは2003年1月1日〜2006年12月31日生まれの男子
ジュニアクラスは2001年1月1日〜2002年12月31日生まれの男子
ガールズクラスは2001年1月1日以降生まれの女子
マスターは225名(シニア96名、グランドカフナ49名、シニアウィメン35名、ロングボード45名)。
シニアマスタークラスは1968年1月1日〜1984年12月31日生まれの男子
グランドカフナクラスは1967年12月31日以前生まれの男子
シニアウィメンクラスは1984年12月31日以前生まれの女子
ロングボードマスタークラスは1974年12月31日以前生まれの男子
上山キアヌ 久里朱
決勝では前半で試合を決めた。試合運び、波のセレクトも含め文句なしの優勝。おめでとう!
矢作 紋乃丞
身体もでかくなり、パワーがついた。思い切りも良い。リップ、エアーとオールマイティなところが今のボーイズらしいところ。おめでとう!
中塩 佳那
このカテゴリーでは無敵状態。ガールズサーフィンのもう一つ上を目指す演技。アグレッシブな攻めのサーフィンで高評価。おめでとう!
平原 颯馬
レールの入れ方が深くなったことで、スプレーの飛び方が変わった。今までのサーフィンにパワーがついたか。
松岡 亜音
試合での戦い方も覚えたか。今年に入って急成長。女子の中でもフローがあって、メリハリある演技。これからが楽しみだ。
和氣 匠太朗
牛越峰統プロを師事する和氣兄弟(兄は和氣俊介)の弟。伸び盛りの16歳。基本がしっかりしているから、あとは経験を積んでいけば優勝も間違いない。
河村海沙
今回のコーチは矢作 紋乃丞、村田 嵐、渡邉 壱孔、安室 弦、都筑 虹帆。ご苦労様です。
ビーチクリーン
川が近くにあることで、荒天のあとは大量のゴミが流れ着く。特にプラスチックゴミは緊急に解決しなくてはいけない問題だ。
NSA運営スタッフ
2週連続での手配、運営、本当にお疲れ様でした!