イズキール・ラウがVANSワールドカップで2度目の優勝。QSランクが確定。クオリファイする選手は?

イズキールラウがVANSワールド・カップで優勝Photo: Dias

ハレイワ、オアフ/ハワイ―(2018年12月6日木曜日)VANSトリプルクラウンのセカンド・ストップでワールド・サーフ・リーグ(WSL)QS最終戦「VANSワールド・カップ」のファイナルデイが、ソリッドな12-15フィートのサンセット・ビーチで行われ、ホノルルのイズキール・ラウ(HAW)が優勝した。

 

2018 Vans World Cup of Surfing – Final Day Highlights | Surf | VANS

 

今日のVANSワールド・カップでの優勝は、イズキール・ラウ(HAW)にとって2度目。(前回は2013年)このようなコンディションのサンセットにおいて、128人のトップランクのアスリートの頂点に立ったことは、彼にとって大きな功績となった。

 

今朝の巨大なサンセット

 

また、今日のラウンド4でジョエル・パーキンソン(AUS)が敗れたため、トリプルクラウンでランキング3位となったラウは、2位のパーキンソンと1位のジェシー・メンデスともにトリプルクラウンをかけたレースをパイプ・マスターズで続けることとなる。

 

イズキール・ラウ(HAW)PHOTO: © WSL / Heff

 

「これが全てです」と、ラウは言った。「自分のホームであるサンセットにおいて、自分を応援してくれる人たちの前でパフォーマンスすることは、本当に素晴らしいと感じています。だからこそ、自分を支え、自分がしていることに多くの時間をかけてくれる全ての人のために、ホームでパフォーマンスしたいんです。そして今日、みんなに恩返しができてうれしいです。心の中ではファイナルに自分自身を入れていたので、落ち着きを保ち、集中し続けることが出来たんだと思います。優勝出来て本当にうれしいです。」

 

イズキール・ラウ(HAW)PHOTO: © WSL / keoki

 

2度目のVANSワールド・カップで勝利を手にしたラウは、QSランクで12位に浮上。CT最終イベントのパイプマスターズを前に、現在CTランク18位で3年目のリクオリファイもほぼ確実となった。

 

「信じられない、戻って来れました!」とラウは言った。「再び自分のストライドを見つけるために時間がかかりました。ツアー後半に自分は物凄くトレーニングを積んできたんです。すべてが一緒に来てうれしいです。自分のChannel Island サーフボードは信じられないほど調子がいいんです。ブリット・メリックと自分は素晴らしいリレーションシップが出来ている。家族や自分を支えてくれているすべての人に感謝したい。最高です。」

 

第2位:ジェシー・メンデス(BRA)PHOTO: © WSL / Heff
第3位:ジョアン・ドゥルー(FRA)PHOTO: © WSL / Heff
第4位:グリフィン・コラピント(USA)PHOTO: © WSL / keoki

 

今回の試合は、QS最終戦ということで来シーズンのCT入りが決定する大事な試合だった。ジャドソン・アンドレ(BRA)は、クオーターファイナルの最後の1本で8.10をスコア。大逆転でセミファイナル進出を果たしたアンドレは18,160ポイントまでシーズン得点をプッシュして、公式に資格を得た。

 

またレオナルド・フィオラバンティ(ITA)も今回5位となり、QSランク9位に浮上してクオリファイに成功。ソリ・ベイリー(AUS)は11位のポジションでQSをフィニッシュ、ダブル・クオリファイ(CTランクとQSランクの両方でCT入りの資格を得ること。この場合はCTでのクオリファイが優先されて、QSランクが繰り上がりがある)の五十嵐カノア(JPN)のおかげで、初のクオリファイを決めた。

 

 

またハワイアンプロで65位、バンズワールドカップで7位になった20才のブラジリアン・ウィスリー・ダンタスはVTCルーキー賞を獲得した。VANSワールド・カップが終了した今日、QSランキングは確定。

 

今回はラウンド3で敗れたカノアだが、QSトップを維持。次のパイプでの活躍に期待したい。PHOTO: © WSL / Heff

 

以下のQSトップ11のサーファーが公式に2019年のCTクオリファイが確定。五十嵐のダブル・クオリファイで1スポット増えている。もしコラピントがビラボン・パイプ・マスターズ終了時に20位以内を維持するなら、もう一つのスポットが増え、QS12位のラウがQSからリクオリファイすることとなる。

 

 

2018 WSL Qualifying Series Final Top 10:

  1. カノア五十嵐(JPN)
  2. グリフィン・コラピント(USA)
  3. セス・モニーツ(HAW)
  4. ライアン・カリナン(AUS)
  5. ピーターソン・クリサント(BRA)
  6. デイヴッド・シルヴァ(BRA)
  7. リカルド・クリスティ(NZL)
  8. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
  9. ジャドソン・アンドレ(BRA)
  10. ジェシー・メンデス(BRA)
  11. ソリ・ベイリー(AUS)
  12. イズキール・ラウ(HAW)

 

2018のVANSワールド・カップ結果

優勝:イズキール・ラウ(HAW)12.66
第2位:ジェシー・メンデス(BRA)7.63
第3位:ジョアン・ドゥルー(FRA)7.33
第4位:グリフィン・コラピント(USA)4.67

 

そして、今シーズンのプロサーフィンの大トリを務める、2018WSLチャンピオンシップ・ツアーの最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」が、現地時間の2018年12月8日から20日まで、ハワイ・オアフ島ノースショアのバンザイ・パイプラインで開催される。

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2854/vans-world-cup