カノア五十嵐はサンセットの巨大なバレルをメイクしR4進出。QS最終戦「VANSワールド・カップ」大会3日目。

サンセットのビッグバレルをメイクしたカノア五十嵐WSL / Keoki Saguibo

サンセット・ビーチ、ノースショア、オアフ(2017年12月1日金曜日)WSL-QS最終戦となるトリプルクラウン第2戦メンズQS10000「VANSワールド・カップ」は大会3日目。

昨日から僅かにダウン傾向ながら、パワフルなNWスウェルによる10-12+フィートをホールドしたサンセットでトップシード選手が登場するラウンド3が行われた。

 

World Cup of Surfing 2017: Day 3 Highlights

 

赤いジャージを着たチャンピオンシップ・ツアー・サーファーがラウンド3から登場、パフォーマンス・レベルが必然的に上がった。事実、パフォーマンス・バーはイタロ・フェレイラとセバスチャン・ジーツによってCTレベルまで上げられた。

 

19.17のトータル・ヒート・スコアをマークしたセバスチャン・ジーツ
19.17のトータル・ヒート・スコアをマークしたセバスチャン・ジーツ

 

シーバスは、完璧なヒートをサーフィンし、イベントのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.77を含む19.17のトータル・ヒート・スコアをたたき出した。

 

 

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現在のQSランキング

 

VANSワールド・カップのファイナル・デイを前にした、現在のクオリファイング・シリーズ・ランキング。イエロー・ラインより上の選手は2018年のチャンピオンシップ・ツアーへすでにクオリファイが確定、下位の選手はトップ10にとどまるために戦いを続けている。イズキール・ラウとキアヌ・アシンは、ラウンド3敗退となり危険な状況。

 

Sebastian Zietz’s 9.77 Hack at 2017 Vans World Cup

 

「僕は昨晩、カウアイ島から到着したんです。」と、笑顔を見せるジーツは言った。彼はダークホースで出場したトリプルクラウンでタイトルを獲得し、2012年にプロ・キャリアを開始したサーファーだ。「トリプルクラウンは、僕に全てを与えてくれた。あのとき、クオリファイできていなかったら、続けられる限りやっていただろうね。」

 

No.13マイケル・フェブラリー、No.17パトリック・グダスカス、No.18レオナルド・フィオラバンティ、No.19ミゲル・プポ、No.31ストゥー・ケネディ、No.38バスコ・リベイロは上位に入賞することでクオリファイの望みがある。

 

サウス・アフリカのマイケル・フェブラリーWSL / Keoki Saguibo
サウス・アフリカのマイケル・フェブラリーWSL / Keoki Saguibo

 

そんな注目のサーファーの中で、サウス・アフリカのマイケル・フェブラリーは、ラウンド4へ1位でラウンドアップを果たした。「クオリファイのことは間違いなく常に自分の心の片隅にあることです。それについて考えざるを得ない」と、フェブラリーは言った。

 

「と同時に、サンセットのような波では考えなければならない、たくさんの事が他にもある。それは、普段サーフィンしているものとは全く異なる波で、多くの忍耐と多くの注意が必要なのです。そして、僕は自分のすべてのフォーカスを波に向けようとしています。」

 

 

カノア五十嵐は、ラウンド3のヒート15に登場。後半まで4位を強いられていたが、じっくりと波を選びインサイドのクリーンなビッグ・バレルをメイクし、6.60をスコア。さらに残り時間10分を切り、ビッグ・スナップを含む、ビッグマニュバーで6.33をスコア。バックアップを揃えて4位から一気にトップへ躍り出る。

 

そして2位となった親友のレオナルド・フィオラヴァンティとともにラウンドアップを果たした。ビーチブレイクでのパフォーマンスの向上もさる事ながら、この2年間のCTでの経験が、カノアのビッグウェイブでのパフォーマンスにも磨きをかけた。明日のファイナルデイも期待したい。がんばれ!カノア五十嵐。

 

 

世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1977/vans-world-cup

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/vansworldcupofsurfing2017/live