写真、リポート:山本貞彦 宮城県仙台新港で開催中のJPSAショートボード第8戦(最終戦)「なみある?仙台プロ supported by やまや」大会3日目。今日の会場の波はサイズアップ。8時まで待って、よりウネリが入り出した8時15分からスタート。
昨日が底だったから、大きく見える!? それもあるけど、実際に午後にはコシハラのサイズが入る。上げとともに風がサイドオンにまわり面は乱すものの、駆け引きのある面白い展開となった。
今日は本戦の女子R-1、R-2、男子R-1までを行い「なみある?仙台プロ supported by やまや」は終了。引き続きショートボード第3戦「夢屋サーフィンゲームス田原オープン」の男子のセミファイナルをスタート。続いて、女子ファイナル、男子ファイナルを行なって本日は終了となった
ファイナルは、大野修聖、田中英義、村上舜、高橋健人という4名が顔を揃えた。高橋と田中英義は2試合連続のファイナル進出。 ヒートは高橋健人がスタートから先制攻撃を仕掛け、わずか数分で7本のライディングをスコアする。
一方、同じポジションでセットの波を待っていた村上と大野。大野は田中に対してブロッキングとみなされ、優先権を村上に渡してしまう。その直後に村上がセットをキャッチ。高速ターンで4.80をスコアする。このプライオリティ・エラーで奮起したかのように大野は次のセットにチャージ。
フローターで加速させ、深いボトムターンから垂直にクリティカル・セクションへ。トップでテールを激しく蹴り出して、フィンを抜くブローテールのリエントリーをメイク。そのライディングが8.75というエクセレント・スコアをマーク。
その後は田中英義がバックハンドで6.40をスコア。ラストチャンスを手に入れた村上舜も逆転できず。大野修聖が2016年の鴨川以来の2年ぶりの勝利を手に入れた。
日本が世界に誇るサーフ・アスリートの一人、大野修聖、2013年、海外での試合にフォーカスしてきた大野は、JPSAにカムバック。そして6戦5勝という前人未到の記録を打ち立て、3度目のJPSAグランドチャンピオンとなったサーファーである。
大野修聖
決勝ではプライオリティの勘違い(ブロッキング)で、火がついた。でも、それが結果オーライ。優先順位がずれて1本目の波でヒート最大のセットを掴んで、フィンが抜けるほどの演技。これでエクセレントの8.75ポイント。これが決め手になって、2016年の「24SURF_ presents 鴨川NAOプロ supported by GRAND MARBLE」以来の優勝。おめでとう!
「上手い選手がたくさんいる中で、自分もまた熱い気持ちがこみ上げて来ている。サーフィンが楽しい」とコメント。これで最終戦もより面白くなった。
田中英義
前に前に出てリエントリー。波のポテンシャルがない中で、これができるのはすごい。波を力でねじ伏せるのスタイル。
村上舜
波を掴んでからの加速が早い。波が波だから膝を折りたたんでコンパクトに当てるが、スプレーはハンパない。これができるのもスピードがあるから。
高橋健人
どのヒートでも最初に乗るのはケント。勝ちたい、勝つぞの強い気持ち。不器用さもあるからこその、攻めのスタイル。その姿勢にいつのまにか応援したくなる自分がいる。
宮坂麻衣子
ここんとこ急激に上手くなっている麻衣子。今はどんどん吸収できるスポンジ状態。日向で行われたWSLでは5位となりながら、自分的には納得いかない結果となったことが幸いしたか。この大会でサーフィン、戦術とも完璧だった。
いつかは優勝すると思っていたけど、こんなにすぐとは。自分らしいサーフィン、自信を持てるサーフィンをしたいとインタビューではコメント。練習は裏切らないね。初優勝おめでとう!
ショートボード第3戦「夢屋サーフィンゲームス田原オープン」
男子
優勝:大野修聖
2位:田中英義
3位:村上舜
4位:高橋健人
女子
優勝:宮坂麻衣子
2位:馬庭彩
3位:松永莉奈
4位:武知実波
すわひめ賞(10万円):宮坂麻衣子 5.65ポイント(ファイナル)
公認プロ資格獲得者
加藤里菜(12.00ポイント)
馬庭彩(規定のラウンドを勝ち上がり)2回目
松永莉奈(規定のラウンドを勝ち上がり)2回目
西元エミリー
こういう波はあまりやったことがないからか、板が失速。でも、持ち前の才能ですぐ修正。試合を進める中で、調整できるのはさすがです。
大澤宥南
まだ未完成ながら、小柄ながらパワフル。失敗もあるけど、今はそれでいい。どんどん自分のやりたいサーフィンをすること。そこからスタイルが生まれるからさ。
馬庭彩
コンペ向きだね。決められた時間内で自分のできること全てやろうとしている。試合の中で考えて、攻めているのがわかる。強くなるな。
松永莉奈
体格を活かしたサーフィン。まだ波次第なとこがあるけれど、スムーズなレールワークは良いね。
加藤里菜
彼女の良さは思いっきりの良さとスピード。メンタルは前からの課題だったけど、試合を重ねて強くなってきた。
渡辺広樹
福島で最初のプロとなった渡辺広樹。これが現役最後の戦い。最後は弟の学と同じヒートとなった。この大会でプロ生活25年を終えることとなった最後のヒート。バックハンドの切れ味は忘れない。お疲れ様でした!
関口海璃と田岡なつみは島田真凛の応援。もう秋後半の装い。
相変わらず元気印の高橋みなと。地元仙台でさらにパワーアップ。
今回もAbemaTVが、 11月2日(金)から4日(日)までの3日間、JPSA最終戦【なみある?仙台プロsupported byやまや】を生中継。
JPSA2018 第8戦なみある?仙台プロsupported byやまや 1日目【SPORTS】
■編成日時■2018-11-02 06:30~17:00
■番組URL■https://abema.tv/channels/world-sports/slots/9sT4RXHWneTbGK
JPSA2018 第8戦なみある?仙台プロsupported byやまや 2日目【SPORTSチャンネル】
■編成日時■2018-11-03 06:30~17:00
■番組URL■https://abema.tv/channels/world-sports/slots/9vB3mEsttqfWdu
JPSA2018 第8戦なみある?仙台プロsupported byやまや 3日目【SPORTSチャンネル】
■編成日時■2018-11-04 06:30~16:00
■番組URL■https://abema.tv/channels/world-sports/slots/DufrvK7fpajVt3
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またオフィシャルサイトでのライブ中継は通常通り行われます。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/