通算26のワールド・ツアー優勝、3度のパイプ・マスターズ・タイトル獲得(87、90、91)、そして1983年と1984年にワールド・タイトルを獲得した、レジェンド・サーファーのトム・キャロル。
現役をリタイアした今でもサーフィン界に多大な影響を与え続けているトム・キャロルが来日し、メディテーションのレッスンやトークショー 、写真展などを行った。
サーフィン人生においてストイックな生き方をしてきたトム・キャロル。小柄ながら鍛えぬかれた肉体は、60歳になった今でも彼のパワフルなサーフィンを持続させているだけでなくヨガやメディテーションの世界でも優れたパワーを見せている。https://www.tomcarrollmeditation.com/
今回のイベントでは、フォトグラファーとしての才能も高く評価されているトム・キャロル自身が1980年代に撮った写真による写真展も開催された。
撮影されたのが80年代ということもあり、被写体は若かりし頃のオッキーやトムの兄であるニック・キャロルなど懐かしい顔も並び、展示された数点の写真のなかには、その時代をとらえた貴重な情報が凝縮されていた。
多くの来場者を集めたトークショー では、ゲストに大野マー修聖に加え、アメリカ留学やハワイ移住など国境を越えてパワフルに活躍する、ヨガインストラクターのジュリ・エドワーズさんが登場。
「日本のサーファーに必要なことはとにかく外に行くことだ。パッションを持ってやり続けることが大事。時間がかかることかもしれないが、チャレンジし続けることが大事だ。」と日本のサーフシーンについてコメント。
毎朝インスタグラムでメディテーションを行っているトムは1989年からヨガをはじめた。ヨガには3つパートがあって、体を動かすもの、呼吸法、メディテーションが三位一体である。
そのメディテーションを彼が深く取り入れるようにになったのは2006年。瞑想することによって、自分がこういうことを考えているんだという事に向き合えるようになった。そして「サーフィンライフには素晴らしい影響を与えてくれた。」と言った。
ジュリ・エドワーズさんは、日本人のヨガのイメージについてコメント。「もともとハワイでヨガを教え始めたんですけど、日本ではヨガ=女性がやるもの、健康的じゃなきゃいけないとか思われちゃっていると思うんですけど、ハワイやアメリカ、オーストラリアとかは色々な人がヨガをやっています。日本ももっとオープンになったらいいなって思っています。」
先日までカリフォルニアで行われたISAの世界戦の波乗りジャパンのコーチとして戦ってきた大野修聖。今週末10月1日(土)に3年ぶりに「FunThe Mental」を彼の生まれ育った伊豆・下田の多々戸ビーチにて開催する。そのイベントにはトムさんも参加する。