セコンカン・ベイ、ウェスト・スンバワ、インドネシア(2018年9月11日火曜日)インドネシアのスンバワ島西部のヨーヨーズのハイパフォーマンス・ライトハンダーで開催されていた男女QS1000「West Sumbawa Pro」が4-6フィートのコンディションで終了。
前回の「シメルー・プロ」に続き、男子ではオーストラリアのリアム・オブライエン、女子ではヴィットーリア・ファーマーという二人が2試合連続優勝を決めた。昨年から本格的にQSを回り始めたリアム。
一週間ずっと絶好調であったクリス・ザーフィス(AUS)とのファイナルでリアム・オブライエンは、残り7分でセカンド・ポジションと追い込まれていた。
そこでオブライエンはソリッド・ウェイブにストロークして、3つのダイナミックなターンをメイク。イベント・ハイエストのシングル・ウェイブ・スコア9.25を叩き出して大逆転し、2試合連続の勝利を手に入れた。
今大会で日本人選手で唯一ファイナルデイまで勝ち上がった田中大貴。クオーターファイナルの田中大貴は、オーストラリアのシェルダン・シムクスと対戦。ファーストライドで田中は5.00をスコア。セカンド・ウェイブではビッグセットを掴み、ソリッドなターンを繰り返して6.75をスコア。ヒートをリードする。
しかし残り時間10分、対戦相手のシムクスは優先権を持ち、ニード6.01でを切りセットをキャッチ。6.40をスコアして逆転。田中はニード6.26で残り時間5分と追い込まれた。田中は優先権を持ち波を待ち、ラストウェイブにテイクオフするも、ファーストマニューバーでワイプアウト。惜しくもここで敗退となった。
また、インドネシアの和井田理央は、エリオット・パエラタ-リードと対戦。スタートからビッグセットにテイクオフ。ホローセクションでビッグターンを決め、5.00をスコアしてヒートをリード。対戦相手のリードも6.75をスコアして応戦する。
和井田はセカンド・ウェイブでヒート最大のセットをキャッチ。深いボトムターンからクリティカルなセクションでのビッグ・リエントリーを決めて7.50をスコア。逆転に成功しトップに躍り出る。優先権を持った和井田はバックアップを塗り替える波を探す。
残り時間10分を切り、対戦相手のリードは、優先権のないまま波をキャッチ。クローズ・セクションで大技を決めて、6.00をスコアし逆転した。ニード5.25と追い込まれた和井田。その波さえ手に入れば十分に逆転できるスコアだが、その後に波をつかむことなくタイムアップ。和井田は惜しくもここで敗退となった。
2018年のWSLクオリファイング・シリーズもいよいよ終盤戦へ。
怒涛のWSLアジア・QSインドネシア・レッグが終わり、サーフィン・カレンダーの注目は今週末から日本で開催される「2018 アーバンリサーチ ISAワールドサーフィンゲームス」へと移る。五十嵐カノア、大原洋人をはじめとする最強の日本代表チームが世界各国の代表選手と熱い戦いを繰り広げる。
そして、ISAが終了すると直ぐに開幕するポルトガルでのQS最高レベルの10,000イベント「EDPビラボン・プロ・エリセイラ」が9月24日-30日。そして、9月28-10月04日までフィリピンでWSLアジアのQS3000「シャルガオ・クラウド9サーフィン・カップ」と、QSツアーもハワイの前の大きな山場を迎える。
ポルトガルには、五十嵐カノア、大原洋人、稲葉玲王、新井洋人ら日本のトップ選手が参戦。フィリピンには、今回参戦した大橋海人、田中大貴らをはじめ多くの日本選手が参戦予定。
世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2743/west-sumbawa-pro