2018年5月24日木曜日【取材、撮影:山本貞彦】千葉県一宮市 WSL Men’sQS6000「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN Powered Gravity Channel 」大会6日目。今日からアンダー12の「Ichinomiya Super Kids Challenge」もスタート。グロムのR-1からQFまでと男子QSのセミファイナルとファイナルまでが終了した。
予報は晴れだったけど曇り。風はサイドオフから北東のオンショアで寒い。サイズは残念ながらモモコシとサイズダウン。タフなコンディションでポジショニングで勝敗が分かれる展開となった。
ライアン・カリナン(AUS)が、イベントを通して素晴らしいパフォーマンスを見せたセス・モニーツ(HAW)をファイナルで破り初のメジャーQS優勝を果たした。カリナンは、今回の勝利を最近亡くなった母と父に捧げ、涙をこらえてヒーローインタビューを応えた。
「信じられないです。僕は家族とすべての友人に感謝したい。そして、僕はこの勝利を最近他界した自分の両親に捧げたい」と、カリナンは言った。「最高の気分です。両親が僕に波を送ってくれた気がしました。この優勝はランキングで飛躍的に自分をジャップアップさせるものですが、いまはランキングについて考えず、勝利に集中したいです。」
ウェイブ・セレクションが成功への鍵となり、カリナンの正確なフォアハンドは彼に7.00をもたらし大逆転。ふたりは最後の最後までプライオリティーを使いバトルを展開。モニーツはファイナル・チャンスを手に入れたが逆転することは出来なかった。
「今日はシストする理想的なコンディションではなっかけど、それに適応さえできれば、ベスト2はまとめることができました。セス[モニーツ]はイベントを通して素晴らしかったですね。彼は唯一パーフェクト10をスコアしたし、本当に驚異的なサーファーです。将来が楽しみな彼と、この勝利をシェアできて本当に嬉しいです」
今回惜しくも2位となったモニーツ。セミファイナルまでの勢いで誰もがセスの優勝を予想していた。とはいえ準優勝で目標であるCTクオリファイへ向けて、4,500の重要なポイントを獲得。現在QSランキング 10位までジャンプアップした。
「このイベントは多くの自信を与えて、自分を次のレベルにプッシュしてくれます。」と、モニーツは言った。「いま僕はQS10,000であるバリートに気持ちを切り替えて、この勢いを続けたいですね。僕がイベントで、このようなエクセレントをスコア出来たことは、より前進するためのモチベーションになりますね。」
ライアン・カリナン
仕事人。セスの先攻、優先権でプレッシャー作戦も関係なく、自分のサーフィン。ボトムの使い方が上手い。スピードをロスせずに、コンパクトにレールを切り返す。着々とポイントを重ねて、相手選手を抑え込む。決勝は文句なしの演技で優勝。おめでとう!
セス・モーニツ
レイノス・ヘイズのコーチの指示の元、またしても会場正面を離れ左にポジショニング。6.17ポイントのグッドスコアを出して、相手選手の元へ。プレッシャーをかける作戦がまたもや当たって、決勝進出。
決勝はやはり、また一人離れて右にポジショニング。しかし、思うような演技ができず、決めきれない。セット間も長く、焦れて相手選手のところで、優先権を持って逆転に賭ける。最後まで諦めずに波を探しまくったけど、ライアンのリードを崩せずタイムアップ。
ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)
今回3位となったコスタリカのノエマーは、QSランキング27位にジャンプアップ。「僕はこのイベントで多くことを学びました。重要なことの1つは、何があっても自分の長所に固執すること。」と、マクゴナグルは言った。
元CTコンペティター・アレックス・リベイロ(BRA)は、セミファイナルで優勝したライアン・カリナン(AUS)に敗れて3位。
WSL Men’sQS6000「Ichinomiya Chiba Open」
優勝:ライアン・カリナン(AUS)
2位:セス・モニーツ(HAW)
3位:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)、アレックス・リベイロ(BRA)
グロムSF進出は下記。
岩見天獅
松本浬空
渡邉壱孔
長沢侑磨
岩見天獅
糟谷修自コーチが急遽、都合で不在のため、田中樹プロが代理コーチ。地元だからのプレッシャーを掛けられるも、見事跳ね返してセミファイナルに進出。
明日のファーストコールは8:00AM。
http://www.worldsurfleague.jp/2018/icopen/live-jp.php
アップカミング一宮千葉オープン・ウイメンズQS 1,000セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:カレール・ポプキ(PYF)対 黒川日菜子(JPN)
SF 2:橋本恋(JPN)対 松田詩野(JPN)
メンズファイナル終了後にはBEWETのブースでサイン会が行われ、コスタリカ期待の新鋭サーファーであるノエ・マー・マクゴナグル(CRI)をはじめ、BeWETジャパンチームから加藤嵐、辻裕次郎、川畑友吾、都築百斗が参加。
FCSのブースにおいて、世界で活躍する大原洋人のイベント&サイン会が行われた。