2018年5月21日(月)【取材、撮影:山本貞彦】千葉県一宮市5/21-27 WSL Men’sQS6000「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN Powered Gravity Channel 」 ついに開幕。男子R-1のH-22まで消化。今日の波は昨日のオンショアが吹き続けたこともあり、サイズは肩頭。朝はオフで風も弱くクリーンなコンディション。
ただ見た目と裏腹で、ワイドでブレイクは早い。引きに向かえば流れも入りダンパー。会場の正面なのか、左なのか。ポジショニング含め、波の選択で勝敗が決まる展開となった。
この大会はホームということもあり多くの日本人選手が参戦。日本のレベルも上がったこともあり、期待するも勝ち上がったのは5人。大橋海人、都筑百斗、田中大貴、村上舜、大野修聖。
世界で実績を出した選手や日本でタイトルを獲った選手に期待がかかるも、ことごとく敗れた。実力、スキルがあるからこその悔しい結果となった。みんな上手いのに何がいけなかったのか。
今日の会場はクリーンだけど、波は難しかった。日本だから絶対に勝ちたかったからの気負いか?ホームで余裕があったからか?それが選手の思考停止につながったのではないだろうか。
ジャッジは難しい波で、どれだけ攻めた演技ができるかを評価していた。そこを求めていたし、そこを攻めた選手にはグッドスコアが出ていた。
日本人選手の全般に言えること。コーチの指示は別として、最後は現場で選手が判断する中で、波が難しいから安全に演技ができる波を選んでなかったか?だから、結果はジャッジの評価はフェアー(2.0-3.9)となった。そこで、後半に追い詰められて、来た波に無理な演技でワイプアウトの連発。
海外なら、こんな試合運びはしてなかったと思う。日本人選手にとって、日本、ホームでの開催は有利と言われる。だからこその落とし穴か。ここはもう一度、ジャッジが何を評価しているのかを考えるべきだ。
小林桂
ワンマニューバーで6.10ポイント。トップでの切り返しにスピード、パワーがあって、単発ながらグッドスコア。
大野修聖
「左にまだ来ますよね。」と言って、パドルアウト。波の選び方は完璧でした。テイクオフからのボトムターンはタイトで縦に上がる。溜め込んだパワーでトップでの切り返しにスプレーが弾け飛ぶ。それがハマってグッドスコアを連発。見事1位通過でラウンドアップ。
田中大貴
僅差での試合運びにも冷静。外人勢にリードを許すも、最後の最後で逆転1位。海外での経験が自信となって役に立ったか。明日も頑張れ!
都筑百斗
田中樹コーチの指示のもと左にポジショニング。最初のテイクオフで大きなワイプアウト。やはり、緊張してたのか?
しかし、そのあとは冷静に波を待った。他の選手が右側にいたことで自分のペースで演技ができたことも功を奏した。自分のスタイルでヒートをリード。後半に外人選手がポジショニングを変えて絡んで来たものの最後は逃げ切り、明日へつないだ。
大橋海人
「作戦はなかった」と笑顔で語る。自然体ということか。波回りも良かった。それでリズムができたこと。これもスキルの一部。どれだけ自分の世界で戦えるか。これができればどんな場所でも勝てるはず。
村上舜
最後まで落ち着いてたね。波さえ来れば、逆転できるだけのスキルがあるからこそ。駆け引きも上手かったです。
安井拓海
R-1 H-1と今大会最初のヒートで緊張していたのか。 安井らしからぬ試合運びで敗退。
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