ステファニー・ギルモアが今季2勝目。カノア五十嵐は今季2度目の9位。WSL-CT第4戦「Oiリオ・プロ」

優勝したギルモア。Credit:(C) WSL / Poullenot
ステファニー・ギルモア Credit: © WSL /  Poullenot
ステファニー・ギルモア Credit: © WSL / Poullenot

 

サクアレマ、リオデジャネイロ/ブラジル(2018年5月16日水曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦「Oi Rio Pro」は、昨日までのバックアップ・サイトのバリーナからメイン会場のイタウナ・ビーチで移動。4~5フィートのコンディションで男子のラウンド4と女子のファイナルまで終了。

 

Day 5 Highlights – Crowning a 2018 Oi Rio Women’s Pro Champ

 

カレントリーダーのステファニー・ギルモア(AUS)が、ファイナルでレイキー・ピーターソン(USA)を下し、今シーズン2度目となる勝利を手に入れた。今回の優勝はギルモアとってチャンピオンシップツアー28回目で、初のブラジルでの優勝となった。

 

 

ギルモアはファイナルのヒート中盤に入り、ライトハンダーで得意のフォアハンド・レイバック・スナップで6.53をスコア。 空かさずライトハンダーでバックアップの5.10をマーク。ピーターソンはレフトハンダーを狙い続けたが、その作戦が裏目に出たか、トータル8.00でギルモアのワンサイドゲームとなった。

 

優勝したギルモアと2位のレイキー Credit: (C) WSL / Poullenot
優勝したギルモアと2位のレイキー Credit:
(C) WSL / Poullenot

 

「私はこの数年、仕事に身が入らない感じでした。でも勝利したいと思うなら、それはあり得ないと気づきました」とギルモアは言った。「勝つためには、昔のような闘争心を持たなければなりません。そして、積極的にコミットしなければならない。ちゃんと集中したい。本当に特別なんです。勝ちたいだけです。めっちゃ幸せ。最高な気分です。」と、コメント。

 

2位となったレイキー・ピーターソン(USA)PHOTO: © WSL / Poullenot
2位となったレイキー・ピーターソン(USA)PHOTO: © WSL / Poullenot

 

惜しくも今季2度目の優勝を逃したレイキー・ピーターソン(USA)だが、ランキングでは2位をキープする。「世界タイトルが自分の目標です」と、ピーターソンは言った。「開幕戦のスナッパーでの勝利が一回限りのものでなかったと実感できて嬉しいです。その成功を続けているように感じていて、素晴らしい気分なんです。」

 

 

男子は3人ヒートのラウンド4が行われて、フィリーペ・トリード(BRA)が、バックハンドで巨大なエアリアル・ローテーションでイベント初のパーフェクト10をスコアしてクオーターファイナル進出。一方で、2016年のイベント勝者でWSLチャンピオンに君臨するジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ルーキーのヤゴ・ドラ(BRA)とウェイド・カーマイケル(AUS)に敗れた。またブラジリアン・スーパースターのガブリエル・メディーナ(BRA)も1位でQF進出。ブラジリアン・ストームの一角としてファイナルデイに勝ち残った。

 

カノア五十嵐 PHOTO: © WSL / Poullenot
カノア五十嵐 PHOTO: © WSL / Poullenot

 

カノア五十嵐はラウンド4の3人ヒートで、現在のワールドNo.1であるジュリアン・ウィルソン(AUS)、コロへ・アンディーノ(USA)と対戦。最初に仕掛けたのはアンディーノ。シャープなバックハンドで6.00と4.67をスコアしてアーリーリードを取る。ウィルソンに優先権があるシチュエーションで、アンダープライオリティのカノア五十嵐は、奥からレフトの波を掴む。しかしその波の肩からウィルソンがテイクオフ。優先権のないカノアはライディングを強制終了。この波でウィルソンはヒートベストの7.00をスコアした。

 

 

セットの間隔の長い今日のコンディションで、良い波と優先権を逃したカノアにとって、痛恨のミスというよりはウィルソンが試合巧者というべきか。その後、ヒート中盤にセットが入らいない中で優先権のないカノアは、左奥から波を掴み彼らしいバックハンドを見せるもファーストウェイブ同様に、フィニッシュでワイプアウト。5.60はそこがコンプリートできればスコアが伸びたはずだ。そして終盤5.08を探すカノアだったが、2位のアンディーノに差を広げられて万事休す。開幕戦のゴールド・コーストに次ぐ今季2度目の9位でフィニッシュとなった。

 

 

Oiリオ・プロ・ウイメンズのファイナル結果:
優勝:ステファニー・ギルモア(AUS)11.53
2位:レイキー・ピーターソン(USA)8.00

 

Oiリオ・プロ・ウイメンズのセミファイナル結果:
SF 1:ステファニー・ギルモア(AUS)11.00 def.ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)9.67
SF 2:レイキー・ピーターソン(USA)11.27 def.タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)10.40

 

Oiリオ・プロ・ウイメンズのクォーターファイナル結果:
QF 1:ステファニー・ギルモア(AUS)13.06 def.。サリー・フィッツギボンズ(AUS)10.00
QF 2:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)10.83 def.。キーリー・アンドリュー(AUS)5.77
QF 3:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)15.33 def.。シルヴァナ・リマ(BRA)4.60
QF 4:レイキー・ピーターソン(USA)12.67 def.カリッサ・ムーア(HAW)9.57

 

Oiリオ・ウイメンズ・プロ・ラウンド3結果:
ヒート1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.17、キーリー・アンドリュー(AUS)9.64、タイラー・ライト(AUS)6.17
ヒート2:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)14.36、ステファニー・ギルモア(AUS)12.50、キャロライン・マークス(USA)4.67
ヒート3:シルヴァナ・リマ(BRA)15.90、レイキー・ピーターソン(USA)15.23、ジョアン・ディフェイ(FRA)13.16
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)15.33、タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)11.50、セージ・エリクソン(USA)11.34

 

2018WSLウイメンズCTジープ・リーダーボード(Oiリオ・プロ後):
1-ステファニー・ギルモア(AUS)29,490pt
2-レイキー・ピーターソン(USA)25,630pt
3-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)20,020pt
4-カリッサ・ムーア(HAW)18,980pt
5-キャロライン・マーク(USA)17,000pt

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド4結果:
ヒート1:フィリーペ・トリード(BRA)18.33、マイケル・ロドリゲス(BRA)10.94、イアン・ゴウベイア(BRA)8.00
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.73、コロへ・アンディーノ(USA)11.90、カノア五十嵐(JPN)9.43
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)11.84、イズキール・ラウ(HAW)9.73、セバスチャン・ジーツ(HAW)9.00
ヒート4:ヤゴ・ドラ(BRA)13.94、ウェイド・カーマイケル(AUS)11.40、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)8.00

 

Oiリオ・メンズ・プロ・クォーターファイナル組合せ:
QF 1:フィリーペ・トリード(BRA)対コロへ・アンディーノ(USA)
QF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対マイケル・ロドリゲス(BRA)
QF 3:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ウェイド・カーマイケル(AUS)
QF 4:ヤゴ・ドラ(BRA)対イズキール・ラウ(HAW)