現地時間2018年1月20日土曜日 地中海のイスラエルで開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)QS3000イベント「Seat Pro Netanya pres by Reef」は大会最終日。
ウエイティング・ピリオドの最後の日。昨日までのストーミー・コンディションの影響で、クローズアウトセットも入る、ラフなコンディションでファイナルデイはスタート。しかし、時間が経つに連れてコンディションは整い、ファイナルを行う頃にはスーパークリーンな3−4フィートのコンディションでクライマックスを迎えた。
ファイナルに残ったのは南アフリカのマシュー・マギリヴレイ(ZAF)とフランスのチャーリー・マーティン(FRA)。マシュー・マギリヴレイ(ZAF)はスタートからビッグ・フォアハンド・ローテーションを決めて8.33をスコア。そして、その素晴らしいスタートダッシュのまま、最後までリードを保ったマギリヴレイがQS初優勝を決めた。
「信じられない気分です。僕はQS3年目なんですが、ハードにトレーニングをしてきたんです。優勝できて最高の気分ですね。昨日は嵐だったので今日の波がどうなるか心配していました。でも、波はどんどん良くなって最高の波となりました。」
QS3000で小林桂3位、稲葉玲王5位。
クオーターファイナルで今回のイベントで絶好調な二人、稲葉玲王と小林桂が同じヒートで対戦。ヒートは7.17をスコアした小林が僅かにリード。小林はバックアップを4.00としてリードを広げる。稲葉は後半に5.83をスコア。ニード5.35まで差を縮めた。そして稲葉が5.43をスコアするも、小林が再びバックアップを6.10に塗り替え、リードをさらに広げる。
稲葉もバックアップを5.80まで上げ、さらにラストウェイブではトップスコアを6.27 に引き上げて猛反撃。しかし、勢いに乗る小林を止めることはできず。最終的にエクセレントが必要な状況に追い込まれた稲葉はここで惜しくも敗退となった。
それでも今回5位でフィニッシュとなり、賞金2000ドルと1260ポイントを獲得。新年早々素晴らしいシーズンのスタートを切った稲葉玲王の今シーズンの活躍に期待したい。
クオーターファイナルで稲葉玲王を下した小林桂は、セミファイナルで優勝したマシュー・マギリヴレイ(ZAF)と対戦。そこでは精彩を欠き、コンビネーションに追い込まれて惜しくも敗退となった。しかし、イベントを通してシャープな動きを見せた小林桂。今シーズンの活躍に期待したい。
「マット(マシュー・マギリヴレイ)は本当に良いサーフィンをしていたので、彼に勝つには2つのビッグスコアが必要だと思っていました。」と、彼は言った。「エアの勝負になると思っていて、ビッグスコアが出せるエアを試みたんですが、着地できなかったのがミスですね。最後は冷静さを少し失ったと思います。」
世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2595/seat-pro-netanya-pres-by-reef
シート・プロ・ネタニアのファイナル結果
優勝:マシュー・マギリヴレイ(ZAF)
2位:チャーリー・マーティン(FRA)
3位:小林桂(USA)、ネルソン・クローラック(FRA)
5位:稲葉玲王(JPN)、ジョーガン・クズネット(FRA)、ミゲル・プポ(BRA)、マキシム・フスナット(FRA)